ここでは公開しているVer3.5のBVE阪急線の概要について説明します。
私(L53)の担当箇所のみ紹介します。
①阪急全線のBVE5対応化
BVE2時代に片道ではありますが、阪急全線のデータを公開したことがあります。しかしBVE5化して公開されていたのは、Ver3.4まででは京都本線・嵐山線・千里線・宝塚本線・神戸本線・今津北線のみとなっていました。
そこで今回はこれらに加え、BVE2時代と同じ片道で、箕面線・伊丹線・今津南線・甲陽線もBVE5化したものを公開しております。これらの線もBVE2時代に比較すると大幅な改修を行っております。
また今津南線と甲陽線については、ワンマン運転の再現を実施しています。
※ 伊丹線については、2024年3月よりワンマン化されましたが、
データではツーマン運転当時での再現となります。
※ 各路線の運転方向についてはBVE2の時と同じで、
逆方向は制作しておりません。
②2022年12月当時の再現
2022年12月17日に阪急線は全線でダイヤ改正を行いました。Ver3.5はこのダイヤ改正後の時刻に基づいてダイヤを再現しています。そのため沿線風景や放送等も概ねこの時を基準に模しています。
Ver3.4の2016年3月ごろ再現に比べて大きく違いが分かるのは、京都本線・千里線の淡路駅前後、そして宝塚本線十三・神戸本線神戸三宮の可動式ホーム柵の設置、放送関係では車内自動放送路線の拡大でしょうか。
淡路駅前後は連続立体交差事業中のため、線形や駅ホームが異なっている場面があります。現在はさらに仮線の位置が変わっている箇所もありますが、当時の状況に基づいて再現しています。
可動式ホーム柵は当時の状況に基づき、十三と神戸三宮のみ再現しています。
春日野道駅と天神橋筋六丁目駅については、2023年3月に稼働開始のため再現していません。その他の駅も同様です。
車内放送については以前は快速特急のみ自動放送が行われていましたが、阪急では2020年頃よりほかの種別でも車内自動放送が行われるようになり、2022年12月時点では伊丹線・箕面線と、京都線関係の大阪メトロ車を除いて自動放送が行われていました(対象路線でも一部流れていない編成がありましたが、Ver3.5ではごく一部の例外を除き全て流れます)。
また駅の環境音等も以前より充実しています。これらの音素材については、香風まめもち隊さまが中心となってご協力いただきました。
【補足:2022年12月17日ダイヤ改正の概要(一部)】 BVEに関連しそうな所のみ抜粋します。
◆種別の快速急行は準特急に変更。京都線の快速は停車駅を変更した急行に変更。
◆平日朝の京都線・宝塚線の10両編成運転の終了。神戸線は神戸三宮で増結していた特急の増結取りやめにより、途中増結の無い通勤特急のみ10両編成を継続。
◆京都線の9300系車両による普通・準急運用の取りやめ。宝塚線通勤特急は6000系車両に統一。(いずれも通常運用時)
◆京都線平日夕方の通勤特急、快速の運転取りやめ、準特急に統一。
◆京都線快速特急Aの廃止。快速特急は継続。6300系の本線運用終了。
◆箕面線から宝塚本線に直通する電車の運転取りやめ、線内折り返しのみに。
◆宝塚線日中の、大阪梅田での折り返しを同種別同士の折り返し(急行→急行・普通→普通)から、異種別同士(急行→普通・普通→急行)に変更。
③ストラクチャ等の追加・修正
BVE2時代は負荷を考え、主にペラペラの解像度の低いストラクチャを設置していましたが、BVE5になってからはパソコン能力も向上しそんなに重くなくなったので、Ver3.5ではストラクチャの拡充と、看板類の文字を読めるレベルにまでハッキリさせてみました。
また、以前は適当だった発車案内表示についても、各列車に合わせた内容を表示するようにして、さらに対向ホームの分も再現するようにしました(対向ホームは時刻のみ非連動)。
ただし、字が書かれていないストラクチャ以外はこれまで通り、解像度が低いものを使用しています。また動体視力がよほど良い人でないと見えない箇所は、これまで通り手を抜いています。
そのほか、駅だけでなく沿線のストラクチャも一部追加したりしています。
折角すずはる様に軽量化していただいたのに、また重くしちゃったのは私の技術不足で申し訳ないです。
以上が主な更新内容になります。
Ver3.4以前のデータや、BVE2時代のデータ、かつてのYahooブログで公開していたデータは、配布する予定はありません。
また、Ver3.5は「BVE5.8専用」です。BVE6での動作は確認しておりませんので、併せてご了承ください。
Ver3.5のデータは「ダウンロード」ページからアクセスしてください。