研究上のtipsあれこれ
はじめに
このページでは,地域科学系の研究をやっているページ管理者がTwitterなどで拾った,「役に立ちそうだなあ」と思われるWEBページや文献を,特に何のコンセプトもなく,何となく順にリストしています.「〇〇経済学」などのキーワードでググればすぐ見つかる系の教科書・ハンドブックは網羅していないこと,ご了承ください.
研究トピックや最新の研究動向を知る
都市経済学・国際貿易
2020 Lectures on Urban Economics
教科書やハンドブックで一度は見たことがある,都市・空間経済学の著名研究者によるWEB講義.
理論と実証両方について,最新トピック(例:都市経済学の因果推論,quantitative spatial economics)を網羅.
Federal Reserve Bank of PhiladelphiaのJeffrey Lin先生と,University of IowaのGregory Shill先生が主宰している,都市経済・法に関するポッドキャスト.
都市経済・法の先端研究者が,自身の最新研究を紹介.
CitiesX: The Past, Present and Future of Urban Life
Harvard UniversityのEdward Glaeser先生が,都市の成り立ち・問題について,経済学の初心者向けに解説するWEB講義.
会員登録が必要(Google等のアカウントで登録可能)だが,受講料は無料(2021年2月末現在).
New Frontiers in Urban Economics Research: A personal view
University of PennsylvaniaのGilles Duranton先生による,2023年現在の都市経済学の研究動向と今後の展望に関する解説.
プレゼン動画はこちら.
University of ChicagoのJonathan Dingel先生による,定量的国際貿易モデルや定量的空間・都市経済モデルについて,理論的基礎から最新の研究動向まで学べる講義資料.
University of ChicagoのJonathan Dingel先生による,国際貿易や空間経済学の研究動向に関するブログ.
University of Southern CaliforniaのMatthew Hill先生による,学部レベルの都市経済学の講義動画(全30回).
単一中心都市モデル辺りの基礎理論を解説しつつ,有名どころの実証分析の内容も網羅.
アジア経済研究所の渡部雄太さんによる,定量的国際貿易モデルの理論的基礎の解説と,Pythonでの実装例の紹介.
開発経済学
世界銀行の専門家らによる,開発経済関連のコラム・研究紹介.
Transport, urban developmentなど,地域科学に関連する話題も多数.開発経済学関連の最新の研究動向を知りたい場合はこちら.
VoxDevによる,開発経済学に関する(特に政策に関連した)研究動向のレビュー.
Land Transport InfrastructureやInternational Tradeという風に,テーマ毎に分かれている.
Center for Global Developmentの専門家らによる,開発経済関連のコラム・研究紹介.
論文のイントロの書き方や,アブストの書き方等,研究上のtipsも時々配信されている.
STEG Virtual Course on 'Key Concepts in Macro Development'
CEPRのStructural Transformation and Economic Growthグループによる,マクロ開発経済に関するWEB講義シリーズ.
Intermediate Development Economics (EC 2303), Stockholm University
Stockholm UniversityのJohannes Haushofer先生による,中級レベルの開発経済学の講義ビデオ.
Asia's Journey to Prosperity: Policy, Market, and Technology Over 50 Years
アジア開発銀行による,アジア各国の経済発展・情勢の変化を,ジェンダーや気候変動を含めた15の観点から整理した書籍.
英語版はpdfで無料で読める.
日本語版は購入すれば読める.例えばAmazonリンクはこちら.
アジア経済研究所の研究員・職員が中心となって執筆しているウェブ・マガジン.
開発経済学分野での最新動向を日本語&ノンテクニカルに解説するコラム「途上国研究の最先端」を始め,途上国経済に関する学術・実務両方の視点からの様々な日本語記事が読める.
経済学一般
著名な経済学研究者による最新研究プロジェクトの紹介.政策研究に力点を置く.
AEA (American Economic Association)が出版しているジャーナル(American Economic Review, American Economic Journal, Journal of Economic Perspectives)に論文を掲載した研究者が,自身の研究を紹介するポッドキャスト.
応用ミクロ経済学の各分野(開発,環境,医療,貿易,労働,産業組織,財政)に関する最新の研究成果のノンテクニカルなダイジェストがまとめられている.
著名な経済学研究者・コラムニストによる研究紹介ポッドキャスト.
経済・経営の専門家による最新研究の解説.不動産・土地利用の話題に強い.
トップ・ジャーナルに掲載された研究を,絵解きで解説したYouTubeチャンネル.
日本人経済学者・博士課程学生が,最新の経済学における研究成果を解説.
日本評論社の雑誌『経済セミナー』内の「海外論文SURVEY」コーナーのオンライン版.
若手を中心とした経済学者が,トップ・ジャーナルに掲載された経済系論文を日本語で解説する.
経済学に基づいた分析や論説を日本語で配信.
経済学の基本ツールを用いた身近な出来事の分析,最先端の学術論文の概要の紹介,専門家による時事問題の分析などを紹介.
地理学・GIS
GISのtipsやアプリケーションに関する四方山のトピックを発信している.
地理学に関する最新ニュースを発信している.環境関連のトピックが特に充実.
自然地理学・人文地理学の両方のトピックをバランスよく紹介している.
地理空間テクノロジー(GIS,リモセン,ドローン等)に関する最新ニュースを発信している.
永太郎さんによって運営されている,地理学の歴史や勉強方法,地図リテラシーを解説するブログ.
都市問題
Bloombergによって運営されている,世界各国(アメリカが主だが)の都市問題(デザイン,文化,交通,環境,経済,住宅,政治等)を扱うニュースサイト.
COVID-19
World Pandemic Research Network
COVID-19に関する世界各国の研究プロジェクトのポータル.
日本経済学会員による,COVID-19に関する研究成果を紹介している.
A literature review of the economics of COVID-19
University of OttawaのAbel Brodeur先生らによる,COVID-19の経済分析についてのレビュー論文(Journal of Economic Survey掲載).
Special Issue: COVID‐19 and Regional Economies
Journal of Regional ScienceのCOVID-19と地域経済に関するスペシャル・イシュー.2021年9月公開.
The Economics of the COVID-19 Pandemic in Poor Countries
University of CaliforniaのEdward Miguel先生らによる,低・中所得国を対象としたCOVID-19の経済分析に関するレビュー論文.
空間経済学から見たコロナ危機~コロナで見えた不都合な真実あるいは風姿花伝~
空間経済学の創始者の1人である京都大学の藤田昌久先生が,コロナに対する空間経済学的考察をレクチャーした動画シリーズ.
社会科学一般
全米名門大学の研究者等が寄稿している,政治・経済・文化に関する研究の一般向け解説.都市に関する話題はこちら.
統計学・計量経済学・プログラミングの勉強
統計学・計量経済学一般
<統計学>
立命館大学の森知晴先生による,入門レベル(記述統計ベース)の統計学の講義動画.
tomo_econの行動経済学・統計学チャンネルのプレイリストのひとつ.
帝京大学の馬場真哉先生による,学部入門レベルの記述統計・確率論・推測統計に関する講義スライド.
分析者のためのデータ解釈学入門 データの本質をとらえる技術(Amazonリンク)
東京大学の江崎貴裕先生による教科書.因果推論・予測に用いられる統計手法を絵解きで解説すると共に,データのバイアスの問題やデータ・ハンドリングの手順,分析結果の解釈を行う際に注意すべき事項等を幅広く平易に解説.
大学の演習科目での「用意された」データ分析を行う段階から,ある目的に沿って自らデータを集め分析する段階に移行する際に読むと良い.
数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアムによって提供されている,統計学やAI,データ・エンジニアリングに関するWEB講義.
統計的因果推論以外のトピックについては,概ね網羅していると思われる.
統計数理研究所のデータサイエンティスト育成講座の講義動画が無料で視聴可能.
扱われている内容は,Rを用いた記述統計・推測統計の基礎的内容.
横浜国立大学の古川知志雄先生による,社会科学のための統計分析に関する講義ページ.
各セクションに対応して,講義動画が視聴できる.
とある大学教員の方による,統計検定で扱われるトピックを中心とした統計学の講義動画集.
回帰分析,行列表記の統計学入門,統計学入門の再生リストが現在視聴可能.
David Diezさんらによる原著『OpenIntro Statistics』の4th Editionの日本語訳が無料で読める.
原著版WEBページでは,講義動画も視聴可能.
Harvard UniversityのGary King先生による,既存研究成果の再現(replication)から実証研究の方法を学ぶことの意義や,その実践法に関する解説.
To Explain or to Predict?
国立清華大学のGalit Shmueli先生による論文.
説明(因果推論)・予測・記述(探索的分析)のそれぞれで,統計分析の作法(例:重視すべきモデル評価指標)がどう違うかを解説.原著論文はこちら,論文の解説動画はこちらを参照.
Oh No! I Got the Wrong Sign! What Should I Do?
Simon Fraser UniversityのPeter Kennedy先生による論文.
タイトルの通り,予想と違う符号の結果が出た時の原因・対処法をまとめた論文.
LINEAR REGRESSION: A Visual Introduction To (Almost) Everything You Should Know
CambioMLのJared Wilberさんによる,可視化やインタラクティブな操作を多用した線形回帰分析の解説ページ.
<計量経済学>
The Catholic University of AmericaのRichard Gallenstein先生による計量経済学のWEB講義.
OLSのような基礎的なトピックに加え,誘導型実証の手法(RCT・PSM・IV・DID・RDD)も網羅.
Tilburg UniversityのTobias Klein先生による計量経済学の講義動画・スライド.
学部生と大学院生のそれぞれ向けの講義が視聴できる.
The Ohio State UniversityのAni Katchova先生による計量経済学のWEB講義.
Wooldridge本(Introductoryの方)相当の内容を扱うMaster's Econometricsと,それより上級(行列が出てくる等の理由で)レベルの内容を扱うPhD Econometricsの2つのコースがある.
各コースに対応する講義動画に加えて,R/Stata/SPSS/SASによる各手法の実装手順を解説する動画も見られる.
Baylor UniversityのScott Cunningham先生による,統計的因果推論の入門書.
DIDやFE,合成コントロールといった,パネルデータをベースとする方法論も網羅している点で,Mastering 'Metricsより網羅性が高い.
各手法のRでの実装例(R Markdown形式)が,このページで利用可能.
The Effect: An Introduction to Research Design and Causality
Seattle UniversityのNick C. Huntington-Klein先生による,統計的因果推論の入門書.
Causal Inference: The Mixtapeよりテクニカルな説明が少ない一方,リサーチ・デザインに関する解説に多く紙幅が割かれている.
Econometric Theory and Methods/Estimation and Inference in Econometrics
McGill UniversityのRussell Davidson先生と,Queen's UniversityのJames G. MacKinnon先生による計量経済学の(定番)テキストが公式でWEB上で読める.
Program Evaluation for International Development
Williams CollegeのPamela Jakiela先生による,プログラム評価の各種手法と,それらの(おおむね開発経済学の)現場での実践に関するWEB講義.
Yale UniversityのPaul Goldsmith-Pinkham先生による,大学院生向けの(主に)ミクロ計量経済学的手法に関する講義.
YouTubeに講義のプレイリスト有.詳しくはこちら.
Columbia UniversityのAndrew Gelman先生らによる,回帰分析を中心とした統計分析に関する教科書が無料で読める.
回帰分析の理論を学ぶことが目的というより,比較,推定,予測,因果推論を行う目的で回帰分析がどう使えるかを学ぶための教科書とのこと.
兵庫県立大学の黒川博文先生による,ミクロ計量経済学・統計的因果推論の勉強時に有用なサイト・文献のまとめ.
このページで紹介されている計量経済学・統計学のチュートリアルは,このページでもおおむね網羅されていると思われる.
東京大学の大久保将貴先生による,統計的因果推論の各種アプローチの基礎をコンパクトに解説した論文.
BrainPadの_jintaさんによる,処置の形態や利用可能なデータに応じた因果推論手法を選択するためのフローチャート.
Topics in Advanced Econometrics (ResEcon 703)
University of Massachusetts AmherstのMatt Woerman先生による,構造推定・離散選択モデルに特化した講義ページ.
講義動画・Rコードあり.
The Theory and Practice of Field Experiments: An Introduction from the EGAP Learning Days
University of IllinoisのJake Bowers先生らによる,フィールド実験手法の理論・実装例をまとめたブック.Rコード有.
Discrete Choice Methods with Simulation
University of CaliforniaのKenneth Train先生による同名著書(離散選択モデルの決定版テキスト)が,公式にWEB上で公開されている.
世界銀行のしんめーさんによる,計量経済学の各手法の背景にある数学的な理論の証明のまとめ.線形代数で書かれた計量の教科書を読んでいて辛い人におすすめ.
Instrumental variables: a smart way to support the exclusion restriction
SkipsoLabsのFilippo Piselloさんによる,操作変数の除外制約をサポートする方法のまとめ.
Some Tips For Robustness Checks And Empirical Analysis In General
University of IllinoisのTatyana Deryugina先生による,ミクロ実証分析におけるロバストネス・チェックの手引き.
農業政策の効果測定手法
慶應義塾大学の小西祥文先生による,DIDにおける近年の発展(例:staggeredな処置,平行トレンドへの違背)に関する日本語の解説.
CEMFIのKazuharu Yanagimotoさんによって整備された,StataやRでの実装例も利用可能.
Cluster-robust inference: A guide to empirical practice
Queen’s UniversityのJames MacKinnon先生らによる,実証分析におけるクラスター頑健標準誤差の仕様に関するガイドライン.
Principles of confounder selection
Harvard UniversityのTyler VanderWeele先生による,因果推論における共変量(コントロール変数)選択に関するガイドライン.
What’s trending in difference-in-differences? A synthesis of the recent econometrics literature
Brown UniversityのJonathan Roth先生らによる,経済学の実証分析でDIDを活用する際の実践的ガイドライン.
DIDを用いる際のチェック・リストや,推定に使えるR/Stataパッケージもまとめられている.
プレプリント版はこちらから読める.
Two-way fixed effects and differences-in-differences with heterogeneous treatment effects: a survey
University of CaliforniaのClement de Chaisemartin先生らによる,処置効果に異質性がある場合にtwo-way fixed effects modelやdifference-in-differencesを行う場合のガイドライン.
ワーキング・ペーパーはこちら.
Indiana UniversityのSeth Freedman先生による,staggered(観測個体毎に処置を受けるタイミングが異なる)な特徴を持つ処置変数を用いてDIDを行う際のガイドライン.
公衆衛生学におけるアプリケーションを前提としている.
University of GeorgiaのBrantly Callaway先生による,DIDにおける近年の発展(例:staggeredな処置,平行トレンドへの違背)と,R言語を用いた手法の実装例の解説ページ.
Causal design patterns for data analysts
Capital OneのEmily Riedererさんによる,実務における因果推論の利用に関する絵解き.
手法のコンセプトやR等を用いた実装法に加え,ビジネスにおける適用例を適用例を概説している点が特徴的.
10 Fundamental Theorems for Econometrics
Durham UniversityのThomas Robinson先生による,計量経済学の基礎となる10個の理論(線型写像,FWL定理,デルタ法等)の解説.
Literature on Recent Advances in Applied Micro Methods
Princeton UniversityのChristine Caiさんによる,各種ミクロ計量手法の最新動向のまとめ.
手法毎に,各論文のアブストラクトが掲載されている.
Difference-in-Difference (DiD)
Austrian Institute for Economic ResearchのAsjad Naqviさんによる,近年のDID関連文献(論文,書籍)やStata・Rによる実装方法に関する四方山の情報をまとめたサイト.
University of ChicagoのSangmin S. Ohさんによる,経済学の自然実験系の実証分析で使われた外生変動のまとめ.
2022年末の時点で,1065本の論文がレビューされている.
Find Economic Articles with Data
Institut für VolkswirtschaftslehreのSebastian Kranz先生による,レプリケーション・データが利用可能な経済学論文の検索エンジン.
計量経済学・統計学(R言語)
Using R for Introductory Econometrics
Heinrich Heine University DüsseldorfのFlorian Heiss先生による同名著書の全文が,公式でWEB上で読める.
Michigan State UniversityのJeffrey Wooldridge先生の簡単な方の教科書(Introductory Econometrics)の結果を,Rで再現できる.
Practical Econometrics and Data Science
Vilnius UniversityのAndrius Buteikis先生による,行列を用いた計量分析手法の解説.RとPython両方で各計量手法の実装手順を紹介.
Introduction to Probability for Data Science
Statistics Purdue UniversityのStanley Chan先生による同名著書が,公式でWEB上で読める.
各トピックに関する分析のためのMATLAB, Python, Julia, Rコードが利用可能.
Practical Guide to Climate Econometrics
Harvard UniversityのAna Trisovicさんによる,気候変動に関する計量経済分析に特化したチュートリアル・サイト.
wikifolio.comのChristoph Scheuchさんらによる,Rに計量ファイナンス分析に関する同名著書が,公式でWEB上で読める.
Handbook of Regression Modeling in People Analytics: With Examples in R and Python
McKinsey & CompanyのKeith McNultyさんによる,ピープル・アナリティクスに関連した各統計手法の実装手順を,RとPythonの両方で解説したページ.
2021年中に出るらしい同名著書用のWEBサイト.
Oscar BaruffaさんによるRのチュートリアルサイトのまとめ.
R言語一般のチュートリアルサイトだけでなく,空間分析や生命科学,機械学習などといった,ある分野に特化したチュートリアルサイトについても網羅的にまとめられている.
高知工科大学の矢内勇生先生による,日本語では貴重な,ミクロ計量分析手法のR上での実装方法に重点を置いたサイト.講義スライドあり.
立教大学の安藤道人先生による,計量経済学・データサイエンス関連の講義資料のまとめページ.
多くの講義資料で,理論の解説とあわせてRによる実装例が紹介されている点が特徴的.
Rで学ぶ計量経済学と機械学習,データサイエンス概論あたりは参照機会が多そう.
拓殖大学の浅野正彦先生による,計量政治学(特に因果推論)のR実行例付きのWEB教材.
初心者がつまずきがちな種々のエラーは,3. R の「あるある」エラーにまとまっていると思われる.
一橋大学の田頭拓己先生による,マーケティングのための統計分析のテキスト.
統計手法だけでなく,マーケティング分野におけるリサーチデザインの技法も丁寧に解説されている点が特徴.
AVILEN Inc.によって運営されているサイト.基礎編は記述・推測統計等の基礎的事項の解説,実装編はRとPythonによるデータ分析のチュートリアルとなっている.
立命館大学の森知晴先生による,Rの基礎から始まり,心理学でよく用いられる統計手法(回帰分析,因子分析,共分散構造分析)のRでの実装方法までカバーする講義動画.
tomo_econの行動経済学・統計学チャンネルのプレイリストのひとつ.
Mark-Nさんによる,回帰診断(ガウス・マルコフ仮定を満たすか,誤差は正規性を持つか,外れ値が無いか等のチェック)の考え方と,Rでの実装れいの解説.
計量経済学・統計学(その他言語)
Using Python for Introductory Econometrics
上で紹介した「Using R for Introductory Econometrics」のPython版.
神戸大学の春山鉄源先生による,各種計量分析手法のコンパクトな解説と共に,Pythonでの実装手順を示したサイト.
Pythonを用いた衛星画像解析・機械学習に関するWEB教材を含む,Pythonを用いたデータ・サイエンスのtipsまとめサイト.
データサイエンス・エンジニアリング
<データ・サイエンス&エンジニアリング一般>
Development Research in Practice: The DIME Analytics Data Handbook
世界銀行による,インパクト評価を行う際のデータ収集,分析環境構築,プロジェクト管理等の方法をまとめたハンドブック.
University of OregonのGrant McDermott先生による,経済学の実証分析プロジェクトを進める上で有用な様々なテクニックに関する講義の資料.
データ・スクレイピングに始まり,並列処理やDockerを用いた環境構築,プロジェクト・マネジメントに至るまで幅広く解説.
PREDOCによって提供されている,データ・エンジニアリングの基礎的テクニックを練習するための教材.
経済系のプレドクが主たるターゲット.
Software Engineering for Social Scientists
Brown Universityの津田俊祐さんによる,実証研究の明瞭さ・正確さ・効率性・再現性を高めるためのプロジェクト管理がテーマの講義スライド.
EcZachlyによる,データ・エンジニアリングを学ぶ際に役立つ様々な情報のまとめ.
テキストやYouTubeチャンネルに加え,データ・エンジニアのコミュニティ,データ・エンジニアリングに関わる企業とそれによるブログ等,他のサイトではまとめられていない事項もまとめられている.
プログラミング,データサイエンス・統計学関連の無料テキストまとめ
じゅじゅさんによる,主に著名大学によって公開されている無料&独習上有用なWEB教材・教科書をまとめたTwitterのスレッド.
青木健一さんによる,データサイエンス,データ分析,機械学習を学べる日本語書籍のレビュー.
初級・中級・上級の別に紹介されている.
統計数学(解析学,線形代数)に関する書籍も網羅されているのが特徴.
2022年版:実務の現場で働くデータサイエンティスト向け推薦書籍リスト(初級5冊+中級8冊+テーマ別14冊)
Googleの尾崎隆さんによる,統計分析・機械学習に関する日本語書籍のレベル別レビュー.
<R言語>
R言語の開発者であらせられるHadley Wickhamさん(いわゆる羽鳥教教祖)らによる,同名著書のオンラインバージョン.
Tidyverseを使いこなしたい人にとってのバイブル.
InsightのJeffrey B. ArnoldさんによるExercise Solutionsはこちら.
Smith CollegeのBen Baumer先生らによる,同名著書のオンライン・バージョン.
dplyrによるデータのハンドリング・ggplot2による可視化のような基本的なトピックに始まり,機械学習,dplyrからSQLへの移行,空間解析,テキスト解析,ネットワーク分析のような各論を網羅的に解説.
Course Materials for Advanced Data Analytics in Economics
Montana State UniversityのNick Hagerty先生による,データサイエンスに関する講義スライド.
「in Economics」とあるが,計量経済学というよりはデータサイエンス(機械学習,空間分析)やデータハンドリング(WEBスクレイピング,データベース管理)一般に関する解説がメイン.
R for Political Data Science: A Practical Guide(Amazonリンク)
Pontifical Catholic University of ChileのFrancisco Urdinez先生らによる,Rを用いた政治科学のためのデータ分析の入門書.
Modern Data Science with Rとコンセプトが似ているが,書籍として持っておきたいならこちらがおすすめ.
Data Science: A First Introduction
University of British ColumbiaのTiffany Timbers先生らによる,学部生向けのRによるデータサイエンス入門ブック.
JupyterやGitの使い方も詳しく紹介されている点が,他の教材に比した特徴.
Base R, the tidyverse, and data.table: A comparison of R Dialects to Wrangle Your Data
University of WyomingのJason Mercerさんによる,データ・ハンドリング用コマンドのRパッケージ間比較.
baseの関数で書いたプログラムをdplyrやdata.tableの関数で書き換えたい時に便利.
DNANexusのTed Laderasさんらによる,tidyverseパッケージを構成するパッケージ群(ggplot2, dplyr, broom, tidyr)を組み合わせたデータ・エンジニアリングの入門チュートリアル.
R For Data Science Full Course | Data Science With R Full Course |Data Science Tutorial |Simplilearn
Ronald van Loonさんによる,Rの初歩から機械学習の基礎手法,Rユーザの職探しまで網羅した6時間超の講義ビデオ.
歴史データを分析するための様々なテクニックを,RやPythonでの演習などを交えながら解説しているサイト.
文章・地図のデジタル化や分析,データベース構築・操作,WEBからのデータ取得など,網羅範囲は多岐に渡る.
立命館大学の森知晴先生による,RStudioの使い方から回帰分析まで,卒論を書く上で最低限のRのテクニックを網羅したサイト.
最初からtidyverseパッケージの利用を前提に書かれているのが特徴.
慶應義塾大学の津田裕之先生による,RStudio/Google Colaboratory上でのRを用いた統計分析の基礎をコンパクトにまとめたサイト.
徳島大学の瓜生真也先生による,統計学の基礎から機械学習の初歩までをRで学ぶことができるサイト.
名古屋大学の石川由希先生による,Rによるデータ分析を短時間で学べる(と言いつつ一般化線形モデルも網羅されている)サイト.
Applied Epiによる,疫学のためのデータ分析の手法を,Rの基本的操作から相当発展的なものまで広く学べるサイト.
エピデミックモデリングや空間疫学のような,他のデータ分析関連の文献では学べない手法も学べる.
Université de MontréalのVincent Arel-Bundock先生による,Rの各種パッケージに含まれるデータセットのまとめサイト.
Norimitsu Nishidaさんによる,Rでエラー・挙動についてStackOverflow等のプラットフォームで質問する際に重要な「reproducible example(再現可能な例)」の示し方の解説.
RStudioのGarrett Grolemundさんによる,プログラミング言語としてR言語を用いる際のテキスト.
特にSpeedのセクションは,高速なRコードを書きたい時に読むと参考になる.
<Python言語>
一橋大学の原泰史先生による,PythonやSQLを用いたデータ・エンジニアリングに関する講義のスライド.
東京大学数理・情報教育研究センターによる,Pythonの基本操作をまとめた講義ページ.
<その他言語>
Introduction to Datascience: Learn Julia Programming, Math & Datascience from Scratch.
Karthikeyan A Kさんによる,Juliaを用いたデータ・サイエンス(主に機械学習)のチュートリアル.
チュートリアルに対応した講義動画はこちら.
可視化
ggplot2入門 [理論編]/ggplot2入門 [基礎編]
同志社大学の宋財泫先生による,Rの主要な可視化パッケージ「ggplot2」の解説.
上の「私たちのR: ベストプラクティスの探究」の元になっているサイトのひとつ.
R Graphics Cookbook, 2nd edition
RStudioのWinston Changさんによる,同名著書(Amazonリンクはこちら)のWEB版が無料で利用可能.
ggplot2にフォーカスしたRによる可視化のチュートリアル.
Wesleyan UniversityのRobert Kabacoff先生による,Rによる可視化テクニックをまとめたサイト.
ggolot2以外にも,様々な可視化関連パッケージの使い方を紹介.
Cédric Schererさんによる,ggplot2パッケージを用いた可視化に関する様々なチュートリアル・サイトや,ggplot2の派生パッケージのまとめ.
DatadogのYan Holtzさんによる,Rを用いた可視化の例が実行コードと共に大量に示されている,いわば「Rによる可視化逆引き辞典」.
様々な可視化の例が,R・Python・JavaScriptの3言語の実行コードと共にまとめられている.
トップページにあるdecision treeを辿ることで,データの種類(数値かカテゴリか等)や分析目的毎に用いるべき可視化法を探索することが可能.
Scientific Journal and Sci-Fi Themed Color Palettes for ggplot2
MerckのNan Xiaoさんらによる,ジャーナル記事向きのカラー・パレットのまとめサイト.
Static and dynamic network visualization with R
Rutgers UniversityのKatya Ognyanova先生による,ネットワークの可視化に関するチュートリアル.
Logistify AIのDaniel Emaasitさんによる,ggplot2をベースとした拡張パッケージのまとめサイト兼出力例のギャラリー.
10 ways to use fewer colors in your data visualizations
Lisa Charlotte Muthさんによる,少ない色でわかりやすい可視化を行う為のチェックリスト.
大阪経済大学の野村友和先生による,日本の公的統計(e-Statにあるもの)のRを用いた可視化方法をまとめたチュートリアル.
空間分析
<GIS関連のまとめサイト>
慶應義塾大学の河端瑞貴研究会によるGIS教材・データ・サービスまとめ.
Ginnannmanさんによる,GIS関連で参照するWEBページをまとめたサイト.
<経済学における空間データの使い方>
GIS for Credible Identification Strategies in Economics Research
元大阪大学の下松真之先生による,GISを用いた(主にトップジャーナルに掲載された)因果推論論文のレビュー記事.
各空間解析手法の概要を示すと共に,それら手法で作れる外生変動・操作変数に関してコンパクトに紹介.
Causal Inference with Spatial Data: ArcGIS 10 for Economics Research
元大阪大学の下松真之先生による,ArcGISのジオプロセシング(空間解析)を用いた因果推論の解説.
Boston UniversityのJames Feigenbaum先生による,歴史的地図を実証分析におけるXやY(あるいは操作変数)としてどのように使えるかのコンパクトな解説.
<空間統計学>
空間計量経済学の大家である,University of ChicagoのLuc Anselin先生による空間統計の講義動画.
<R言語>
University of LeedsのRobin Lovelace先生らによる,Rを用いた空間解析のブック.
交通,マーケティング,生態系分析を始めとする,空間解析のアプリケーションについても紹介されている点が特徴的.
日本語版はこちらのページから読める.
Spatial Data Science with applications in R
University of MünsterのEdzer Pebesma先生らによる,Rによる空間解析・空間統計モデリングの両方を網羅したブック.
Rによる空間分析全般を俯瞰したいなら,まずこちらを参照すると良いように思われる.
University of Nebraska-LincolnのTaro Mieno先生によるRを用いた空間解析のブック.
特に,農業経済学分野を題材とした空間解析のアプリケーションを詳解.
Timothée Giraudさんによる,空間データの可視化等に使えるRパッケージを紹介するブログ.
NHH ECS530 2021 course: Spatial data analysis (with R)
Norwegian School of EconomicsのRoger Bivand先生による,Rを用いた空間統計分析(空間統計量,空間計量経済学,地球統計学)に関する全5回の講義ノート.
An Introduction to Spatial Data Analysis and Statistics: A Course in R
McMaster UniversityのAntonio Paez先生による,Rを用いた空間データの可視化や,面データ,点過程データ,地球統計データのそれぞれを対象とした空間統計分析に関する全38章のブック.
Booking.comのMilos Popovicさんによる,Rによる様々な空間データ分析・可視化の手法を解説するYouTubeチャンネル.
Adam Mickiewicz UniversityのKrzysztof Dybaさんによる,Rによる空間データ処理を高速化するためのtips集.
特に,sfやterraといった定番パッケージの各種関数の代替として使える他パッケージの関数を紹介.
Geographic data analysis in R and Python: comparing code and outputs for vector data
University of LeedsのRobin Lovelace先生による,基本的な空間データ処理に関する,R・Pythonの間でのプログラムの比較.
30DayMapChallenge
11月の1ヶ月,毎日テーマに沿った地図を作る企画で,参加者はX上で「#30DayMapChallege」というハッシュタグをつけた上で,自分の作品を(多くはRコード付きで)公開している.
例えば,U.S. Digital CorpのBlake Robert Millsさんの作品はこちら,The AgeのMatt Malishevさんの作品はこちら,Federica Gazzelloniさんの作品はこちらから見られる.
『事例で学ぶ経済・政策分析のためのGIS入門-QGIS,R,GeoDa対応』のWEB付録.
同書で使われているR(でGIS)の基礎知識に加え,QGISやGeoDaを用いた分析事例をRで再現する方法を解説.
このページの管理者による,Rでのジオプロセシングの解説兼チュートリアルまとめサイト.
ジオ・マーケティングをはじめ,実務上直面しうる課題を題材にRでGISを使う方法を学べる.
フローデータ分析編はこちら.
<Python言語>
Python for Geospatial Analysis
University of British ColumbiaのTomas Beuzenさんによる,Pythonを用いた空間分析の解説ページ.
空間情報の可視化や空間補間に関する解説が詳しい.
Spatial Data Programming with Python
Ben-Gurion University of the NegevのMichael Dormanさんによる,Pythonを用いた空間分析の解説ページ.
同著者による,このチュートリアルのR版はIntroduction to Spatial Data Programming with R.
University of Tennessee, KnoxvilleのQiusheng Wu先生による,空間分析の為のPythonパッケージのまとめサイト.
Juan Nathanielさんによる,PythonのGeopandasパッケージを用いた空間分析の解説ページ.
75+ Geospatial Python and Spatial Data Science Resources and Guides
CARTOのMatt Forrestさんによる,空間データ分析に関するチュートリアルやPythonパッケージのまとめサイト.
Python入門ページや,Pythonによる機械学習のやり方をまとめたページ等,関連チュートリアルも多数取り上げられている.
Course materials for: Geospatial Data Science
IT University of CopenhagenのMichael Szell先生による,Pythonを用いた空間分析のコースのマテリアル・演習データを設置したページ.
その他主要なコースのまとめも充実.
Geocomputation with Rの姉妹プロジェクトとして進められている,Pythonを用いた空間解析のブック.
ベクタ・ラスタ両方の解析手法が解説されている点が特徴的.
PythonでGISデータを扱う際に便利なライブラリのまとめ
sanvarieさんによる,GISデータを扱う際に便利なPythonモジュールのまとめ・一口メモ.
地理空間情報を扱うなら知っておきたいPythonライブラリ、GeoPandas入門(基礎編/応用編)
宙畑による,GeoPandasの入門ページ.
基礎編ではベクタデータの扱い,応用編ではGeoTIFF(ラスタ)データの扱いを解説.
<その他>
QGISを用いた空間解析・空間統計モデリングの入門ページ.日本語の教材としては最も網羅的なように思われる.
科学研究費補助金 基盤研究(A) 「GISの標準コアカリキュラムと知識体系を踏まえた実習用オープン教材の開発」プロジェクトの成果物.
JICA評価部による,Google Earth Engineを用いた衛星・GISデータ分析のチュートリアル.レクチャー・ビデオ付き.
特に,人工衛星データリストはデータ収集をするときの参考になる.
LEARN TO USE EARTH OBSERVATIONS
NASAによる,人工衛星データを用いた様々なレクチャーの講義資料や動画をまとめたサイト.
主にJavascriptを用いた,空間データ・ハンドリングやハンドリングの実例集をまとめたブログ.
Extracting Geospatial Data from Historical Maps
University College LondonのMark Altaweelさんによる,歴史地図のデジタル化に関する近年の技術的発展のまとめ.
GIS Loungeの記事のひとつ.
機械学習
筑波大学の佐久間淳先生によるWEB講義.重回帰から始まって,正則化やk-means法,ニューラル・ネットワークまで網羅.
東京工業大学の岡崎直観先生による,機械学習の理論(回帰,分類,クラスタリング,主成分分析など)とその実装を「動く」学習帳としてまとめたもの.
実際に,各種アルゴリズムが(例えば)最適化を行う過程が動画で描画されている.
Hands-On Machine Learning with R
84.51°のBrad BoehmkeさんとBrandon Greenwellさんによる同名著書が,おおむね全文,公式でWEB上で読める.
Probabilistic Machine Learning: An Introduction
The University of British ColumbiaのKevin Patrick Murphy先生による機械学習の入門書.
入門とは言いつつ1000ページ程度ある.
In-depth introduction to machine learning in 15 hours of expert videos
Stanford UniversityのTrevor Hastie先生とRob Tibshirani先生による,機械学習の入門書(An Introduction to Statistical Learning with Applications in R)を元にした講義スライド・動画.
Applied Machine Learning (Cornell CS5785)
Stanford UniversityのVolodymyr Kuleshov先生による,機械学習・AIに関するWEB講義.
講義のYouTubeプレイリストはこちら.
Cheat Sheets for AI, Neural Networks, Machine Learning, Deep Learning & Big Data
Chatbots LifeのStefan Kojouharovさんによる,機械学習関連の各種チート・シートのまとめ.
Googleによって運営されている,機械学習用のデータセットが検索できるサイト.
Beginner’s guide to machine learning in R (with step-by-step tutorial)
Rで機械学習を行う上での最低限のテクニックを解説.
具体例に基づく,推測統計と機械学習の違いに関する解説が秀逸.
QuantCoのDaniel Friedmanさんによる,機械学習の理論とPythonによる実装例をまとめたサイト.
東大が無料公開している超良質なPython/Data Science/Cloud教材まとめ (*随時更新)
touya_hujitaniさんによる,Pythonに関する日本語WEB教材のまとめサイト.特に,東京大学松尾研究室関連の教材が多くまとめられている.
高等学校における「情報II」のためのデータサイエンス・データ解析入門
総務省統計研究研修所の監修による,高校の情報科教員向けの機械学習・データエンジニアリングに関する解説書.
レポーティング
立命館大学の高橋康介先生による,R Markdownを用いたレポート作成手法に関する全8回の連載.
基本的な使い方に加え,可視化やスライド作成に関する解説もなされている.
Telethon Kids InstituteのNick Tierneyさんによる,RMarkdownを用いたドキュメント作成方法を解説したブック.
図表や数式の挿入方法に関して詳細に解説している.
Tips and tricks in RStudio and R Markdown
UCLouvainのAntoine Soeteweyさんによる,主にRMarkdownに特化したtips.
回帰式や推定結果等の表の挿入方法や,各種ショートカットキーに関して詳細に解説している.
birdwatcherYTさんによる,LaTeXで論文を書く時に役立つコマンド集.
言語間の対訳
LOST (Library of Statistical Techniques)
Seattle UniversityのNick Huntington-Klein先生らによる,データ・ハンドリングや各種計量経済手法の,R・Python・Stata(たまにJulia)での実装手順をまとめたサイト.
Comparison between Julia/Python/R/Stata
Julia/Python/R/Stata間で,データ・ハンドリングの手順を比較.
Running regressions in R without the hassle.
University of ColoradoのKyle Buttsさんによる,Stata・R(fixestパッケージ使用)間での,固定効果法・操作変数法の実行コードの対応表.
University of ColoradoのKyle Buttsさんによる,Stataユーザ向けに作られた,Rのdata.tableパッケージとfixestパッケージを用いたデータハンドリング・固定効果推定のチュートリアル.
pandasの公式ページで提供されている,各種データ・ハンドリングを行う際の,pandasの文法と,R・SQL・Stata等の文法との比較対照表.
その他プログラミング言語
List of Free Learning Resources In Many Languages
プログラミングに関するチュートリアル・サイトや書籍の他,無料のオンラインコースを多数集めたサイト.
日本語版のまとめページでは,各種言語(例:C, Java, Julia, R, Python)に対応したチュートリアルの紹介のほか,ソフトウェア開発や機械学習,並列計算等,プログラミング・計算機科学一般のトピックに関するチュートリアルも紹介.
Computer Science courses with video lectures
コンピュータ・サイエンスに関するビデオ講義付きチュートリアルをまとめたサイト.
東京大学が無料公開しているPythonのチュートリアルページ.
同社で実施されたデータベース操作やアプリ開発のための研修の資料.
R等のパッケージまとめ
利用者人口が多いRパッケージ(例:dplyr, ggplot2, purrr)については,RStudioからチート・シートが配信されている.
徳島大学の瓜生真也先生による,データエンジニアリング・空間解析の為の様々なパッケージのチュートリアルがスライド形式でまとめられている.
トピック毎に関連するRパッケージがまとめられている.SpatialはRoger Bivand先生が執筆.
bookdownパッケージを用いて書かれたRの手引書のまとめサイト.
R ConsortiumのJoseph Rickertさんによって運営されている,RStudio周辺の四方山の話題(例えば,注目度が高いRの最新パッケージの紹介)に関するブログ.
Search 000's of R & Python articles and packages!
約1万あるR/Pythonのチュートリアル・パッケージ紹介記事をカテゴリ別(例えば「spatial」もカテゴリのひとつ)で検索できたり,記事のリストをcsvとしてダウンロードできたりする.
Top R packages for downloading political science and economics datasets
経済学や政治科学(ポリサイ)の実証分析でよく用いられるデータをダウンロードできるRパッケージのまとめ.
使い勝手を知りたいRパッケージ等
Web上で動作するRの実行環境で,アプリをPCにインストールせずともRコードが実行できる.
WebRに登録されているパッケージであれば,インストールして用いることが可能.
日本語の解説ページは,例えばeitsupiさんによるブラウザで動くR、WebRが熱い!を参照.
北海道大学の土井翔平先生によって開発された,StataユーザーのためのRパッケージ(StataのコマンドをR上で実行できる).
CNRSのTimothée Giraudさんらによって開発された,ArcGISレベルの主題図を描けるRパッケージ.
ODISSEIのLucas van der Meerさんらによって開発された,sfやtidygraphとの親和性が高い,空間ネットワーク分析のためのRパッケージ.
Seattle UniversityのNick C. Huntington-Klein先生らによって開発された,R上での統計的因果推論の演習で使えるデータ・セットをまとめたパッケージ.
パッケージでカバーされているテキストは,The Effect, Causal Inference: The Mixtape, Causal Inference: What If?.
University of CaliforniaのRobert Hijmans先生による,様々な地理データ(主にアフリカにおける農業関連のラスタデータ)をダウンロードする為のパッケージ.
Karolinska InstitutetのMichael Dismorrさんによる,Rの出力結果を論文掲載に適した形に整形&出力するためのパッケージ.
ArDataのDavid Gohelさんによる,インタラクティブな操作が可能なggplotグラフを作成するためのパッケージ.
HeapのDavid Robinsonさんによる,ファジーな文字列マッチングを行うためのパッケージ.
ArDataのDavid Gohelさんによる,Microsoft Officeの各アプリで編集可能なプロットをRで作成するためのパッケージ.
加藤秋瑠さんによる,日本語の文字列をクレンジングする(ローマ字化,踊り字の正規化)ためのパッケージ.
Hadley Wickham御大らによる,dplyrパッケージの各関数を並列計算を用いて高速化するためのパッケージ.
ETH ZurichのSergei Schaubさんによる,除外変数バイアスに関する頑健性を調べる手法(詳細はこちらの論文を参照)を行うためのパッケージ.
Institute for Applied Economic ResearchのRafael H. M. Pereiraさんによる,種々の(トラベルコスト行列に基づく)アクセシビリティ分析を行うためのパッケージ.
Institute for Applied Economic ResearchのRafael Pereiraさんによる,General Transit Feed Specification (GTFS)フォーマットに準拠した公共交通データから,大気汚染物質の排出量を推定するシミュレーションをR上で行うためのパッケージ.
日本でのGTFSデータの利用については,こちらのサイトを参照.
Stanford UniversityのYiqing Xu先生による,パネルデータの構造(処置状態,欠損値)や関心がある変数の時系列的変化を可視化するパッケージ.
Greenness Exposure Assessment in R
Utrecht UniversityのS.M. Labib先生による,任意の地点について,モデルベースで緑地へのアクセスを算出するパッケージ.
徳島大学の瓜生真也先生による,気象庁のウェブサイトで公開される気象,地震,海洋等の各種データをR上で扱うためのパッケージ.
経済学の勉強
ミクロ経済学
Microeconomic Theory for the Social Sciences
University of Glasgowの林貴志先生による,中級ミクロの教科書.
基礎的なトピックに加え,メカニズム・デザインもカバー.
大阪大学の安田洋祐先生による,中級ミクロの講義の音声・資料の公開ページ.
Fall 2021: Microeconomic Theory
大阪大学の室岡健志先生による,大学院のミクロコアコースの講義資料.
MITのJonathan Gruber先生による,入門ミクロの講義の動画・資料公開ページ.MIT OpenCourseWareのうちの1つ.
産業組織論
ECON5630 Topics in Empirical Industrial Organization
香港科技大学の川口康平先生による,実証IO講義のブック.
Empirical Industrial Organization: Models, Methods, and Applications
University of TorontoのVictor Aguirregabiria先生による,実証IOの各種テクニックの入門書.
動学的離散選択に関する解説が割と優しめなので,例えばQuantitative Techniques for Competition and Antitrust Analysisとかを読んだ次のステップとして良い.
Applied Microeconomics C: All lecture notes
一橋大学の佐藤進先生による,大学院産業組織論(理論)の講義スライド.
Structural Econometric Methods in Industrial Organization and Quantitative Marketing
University of TexasのJoonhwi Joo先生による,実証IOの各種テクニックの入門書.
数理最適化
「60分で学ぶ数理最適化」など,数理最適化のコンセプトを掴む為のスライド資料あり.
東京海洋大学の関口良行先生による開設科目「数理最適化」の講義ページ.
グラフを多用&大学初級の解析学・線形代数の知識があれば読める点で分かりやすい.
数学
文科省によって公開されている,高校教員向けの行列(線形代数)指導補助教材.
E869120(米田優峻)さんによる,大学入学までに学び直ししておくべき数学の各種トピックを直感的に解説しているスライド.
【目標別】統計検定に取り組むにあたって抑えておきたい基礎的な数学入門
統計学でよく用いられる微分積分・線形代数のテクニックをコンパクトに解説.
その他経済学
American Economic Associationが提供している,経済学のティーチングに特化したウェブキャスト.
IOや労働,イノベーション,統計的因果推論など,割と経済学のメインストリームに関するコースが多い.
MIT OpenCourseWareのうち,経済学カテゴリのものの一覧.
Harvard UniversityのEdward Glaeser先生が,都市経済モデルの基礎やその応用を,数式を使わずグラフィカルに解説する講義動画.
CitiesX: The Past, Present and Future of Urban Lifeのコースの一部(ボーナス・トラック的な扱いだが).
Norton McMullen Corporate Finance Inc.のRobert Bezedeさんが,Colby CollegeのThomas H. Tietenberg先生による環境・資源経済学の定番テキスト(Environmental and Natural Resource Economics)を解説する講義動画.
National University of Singaporeの武田航平先生による,大学院レベルの国際経済学のテキスト.
空間経済学の視点がふんだんに盛り込まれている点が特徴.
立命館アジア太平洋大学の山形辰史先生らによる,開発経済学の入門テキストが公式で全文読める.
研究の進め方
経済学・社会科学
<学部生向け>
経済セミナー:2020年8・9月号(Amazonリンク)
経済セミナー:2021年8・9月号(Amazonリンク)
特集号「経済論文の書き方[はじめの一歩編]」.「経済論文の書き方[実証編]」と合わせて読むと良い.
主に,研究テーマの探し方に関して,様々な研究者による三者三様なtipsが紹介されている.サポートページはこちら.
経済論文の書き方(Amazonリンク)
経済セミナーの特集「経済論文の書き方」の内容を大幅加筆したものに加え,理論編が新たに追加された本.
経済論文の作法 第3版:勉強の仕方・レポートの書き方(Amazonリンク)
元静岡県立大学の小浜裕久先生と慶應義塾大学の木村福成先生による,実証分析のtipsをまとめた本.
開発・国際経済学の周辺でテーマや先行研究を探したい場合は,この本で示されているプロセスが参考になる.
経済学の実証論文執筆での回帰式・回帰結果説明などチェックリスト
一橋大学の手島健介先生による,回帰分析の推定結果を論文の読み手にとって理解しやすいものにする為のチェックリスト.
東北大学の伊藤亮先生が,(1)答えるべき問題,(2)その新規性と貢献,(3)問題に答えるための方法論の提案,という3つの観点から,研究計画の立て方を解説.
慶應義塾大学の清田耕造先生による,経済学の実証研究に比較的特化したtips.
論文を書き始める前に,プロポーザルや論文を書き始めたら等,研究のフェーズに応じた指南がまとめられている.
東京大学の佐藤泰裕先生による,(都市)経済学の研究をこれから始める人向けのガイダンス.
一般的な経済論文のガイダンスに比して,より内容が実践的(「まずは最小二乗法/一般均衡/GISを勉強しよう」的な).
「論文を読む」を支えるお役立ちツール:特集「経済論文の読み方」付録
経済セミナー編集部による,経済研究を進める上で役立つツールや文献に関するまとめ.
論文を探す・読むためのツールや,論文のネタを探す際にあたるべきWEBページ等を紹介.
<院生以上向け>
元大阪大学の下松真之先生による,世界の著名研究者(主に経済学者)による,研究の進め方tipsを収集したサイト.
Australian National UniversityのRyan B Edwards先生による,研究の進め方tipsを収集したサイト.
Doing Economics: What You Should Have Learned in Grad School–But Didn’t(Amazonリンク)
University of MinnesotaのMarc F. Bellemare先生による,経済学の大学院生のための研究指南書.
Chapter 2の内容はこちらからも読める.
How to Write Applied Papers in Economics
University of MinnesotaのMarc Bellemare先生による,良い実証論文の書き方に関する40ページに及ぶチュートリアル.
Publishing economics papers: Advice from the experts
Cristina Neaguさんによる,幾つかの経済研究tipsを,それらの概要と共にまとめたページ.
How to Write the Introduction of Your Development Economics Paper
Center for Global DevelopmentのDavid Evansさんによる,開発経済学の論文のイントロの書き方解説.
Writing Tips for Economics Research Papers
NBERのPlamen Nikolov先生による,経済学論文を執筆する際のチュートリアル.
論文の各セクションに応じて,詳細かつ具体的な執筆戦略が提示されている.
Princeton Universityの山岸敦さんによる,留学体験談・研究の着想の得方のまとめ.
特に,既にある研究を拡張したり,組み合わせたりことで,新たな研究テーマをどう見出すかを詳しく解説.
社会科学(特に経営学)の研究方法論・研究手法のテキスト18冊
國學院大学の尾田基先生による,社会科学に関する研究方法論・研究手法を解説する書籍のまとめ.
論文・レポートの書き方よりかは,リサーチ・デザインに関する解説を行った書籍を重点的にまとめている.
神戸大学の経済経営学会誌「国民経済雑誌」第221巻第1号の特集.
論文執筆やセミナー報告,海外留学に至るまで,第一線で活躍中の複数の研究者による有益な指南が掲載されている.
国内生え抜き若手からの視点(Twitterリンク/YouTubeリンク)
福島大学の高山太輔先生による,日本農業経済学会での企画「国際誌への採択率を上げるためのミニワークショップ・国内生え抜き若手からの視点」の報告動画.
国際ジャーナルへの掲載を目指す上で工夫すべき点や,研究のモチベートの仕方に関して,経験談を交えつつ詳解されている.
東京大学の川崎賢太郎先生による,農業経済学分野の学部・大学院生向けの研究の進め方まとめ.
特に「科⽬別アドバイス」「実践的アドバイス」は,農業経済学が専門ではない学生にとっても非常に有用.
日本経済学会2021年度秋季大会に合わせて行われた,JEA Outreach 2021のイベントページ.
イベントの模様をまとめたオンラインノートには,こちらからアクセス可能.
経済産業省DXオフィスによる,データ分析(データ活用)を担当する課に配属された行政職員向けの心得.
行政職員だけでなく,政策科学に関わる研究者にとっても有用な知見が多い(特に,データ分析における様々なアンチパターンとその回避方法).
研究一般
<研究の進め方>
研究の育て方:ゴールとプロセスの「見える化」(Amazonリンク)
千葉大学の近藤克則先生による研究の進め方指南書.論文の書き方やプレゼン方法だけでなく,研究全体の流れや目指すべきもの,研究の各段階で必要となる考え方や進め方を幅広く網羅.
筆者の専門である地域医療・福祉に関するトピックを例に解説されている.
東大教授が教える知的に考える練習(Amazonリンク)
東京大学の柳川範之先生による,(特に社会科学系の)研究を行う上で身につけるべき頭の使い方の指南書.
特に「情報が集まる網を張る」と紹介されている思考過程が,研究を進めていく上で興味深い&実感として重要そうに思われた.
The Craft of Research(Amazonリンク)
Wayne Booth先生らによる,研究の進め方に関するテキストの決定版(現在第4版).
思いつきをリサーチ・クエスチョンへと昇華させる→論(文)を組み立てていく,というプロセスに関してかなり詳しく(10章以上かけて)解説がされている.
京都大学の加納学先生による,研究・論文執筆・プレゼン等に関するアドバイスをまとめたページ.非常に実践的.
森野キートスさんによる,どの研究分野に行くにしても共通して必要な,論文執筆の技法を学べる書籍のレビュー.
特に,日本人が英語論文を書く時に参考になるサイト・文献が重点的にまとめられている.
神奈川工科大学の山崎洋一先生による,先行研究の読み方・まとめ方を解説したスライド.
慶應義塾大学の渡辺宙志先生による,先行研究の読み方・イントロの書き方を解説したスライド.
「その論文の研究分野における位置付けはどこか?」という点に着目しつつ,先行研究を読む術をまとめている点が特徴的.
大学院サバイバル!? : 先行研究のまとめ方、陥りやすい3つの罠!?
立教大学の中原淳先生による,先行研究の良いまとめ方・ダメなまとめ方を具体例付きでまとめた寄稿.
お茶の水女子大学の伊藤貴之先生による,既存研究サーベイのtips.
AWSのRyosuke Inagawaさんによる,伝わりやすい技術文書の書き方を解いたチュートリアル.
「技術文書」とは,新しいプロジェクトの骨子を説明する資料,会議の叩き台となる1枚ペラ,本番環境に変更を加えるにあたっての包括的な情報や具体的な手順,技術仕様を網羅的に説明した一連の文章を指す.
きぬいとさんによる,(主に文科系の人が)数学書を読むときに押さえておきたい要点をまとめたページ.
<研究費への応募>
科研費をはじめとして,学振や海外学振・JSTさきがけ・新学術領域・教員公募書類などの申請書の書き方のコツを紹介しているノート.
大阪大学の高橋英之先生のお父さんによる,科研費の取り方講座のスライド資料.
論をどのように展開すれば良いか,という点について重点的に書かれている点や,審査者側の視点が随所に記されている点が特徴.
Doctoral Students Funding Calendar
東京大学の伊東健一さんによる,博士(進学予定)学生が応募できる各種研究費・RAの応募時期をまとめたカレンダー.
<プロジェクト管理>
研究ライフハック
UC San DiegoのPaul Niehaus先生による,博士2年→3年の間に直面する試練(学ぶ者からクリエイティブを行う者への立場の変化)に立ち向かう際の心得をまとめたもの.
University of TennesseeのAustin Henley先生による,博士課程を生き抜く為の処世術.
特に,指導教員とどうコミュニケーションするか辺りの内容は参考になる(かもしれない).
Research Culture: Highlighting the positive aspects of being a PhD student
Université Paris-SaclayのCamille Berneryさんらによる,博士課程に進む上でのポジティブな側面を,専門性の獲得・知識共有(コミュニケーション)・共同作業への取り組み,の3つの観点からまとめた記事.
大阪大学の石原尚先生が,研究における各場面でのアドバイスを平易に(いらすとやのイラストを散りばめつつひらがなで)解説.
慶應義塾大学の渡辺宙志先生が,初めて研究する学生に向けて心構えを説くスライド.真面目に楽しく研究生活を目指す為のtips.
生物学者のつなぽんさんによる,心身を共に健康に保ちつつ,研究生活を送るために心掛けたい事項のまとめ.
大阪大学の室岡健志先生による,(特に任期付きor若手の)研究者が病まずに生きていく上で気に掛けると良い事項のまとめ.
九州大学の下地理則先生による,指導教員選びに関するガイドライン.
指導教員にすべきでない教員の兆候を8個に分けて解説.
博士課程進学に際して応募できる奨学金(特に,生活費と研究費がセットになっているもの)のまとめ.
キャリア
<博士進学>
Cornell Universityの研究員である前田拓也さんによる博士進学ガイド.
「博士課程のシステムの違い」「博士号に対する社会や企業からの認識の違い」「博士課程後の希望進路の違い」という3つの話題について,日本と海外との比較という観点から分かりやすく解説している.
これから博士課程に進学するかを悩んでいる学生向けに,体験談をまとめたサイト.具体的には,各投稿者が博士課程に進学した・しなかった理由やその時考えていたこと,進学した・しなかった後どうなったかをまとめている.
<留学>
2020年に開かれた同名の,経済学で留学を目指す人向けのアウトリーチ・セミナーのページ.セミナー資料の他,各所から収集された留学体験談のまとめもあり.
船井財団の奨学事業に採択され,実際に留学を行った日本人学生による,留学先決定に至るまでの経緯・留学内容の報告書が掲載されている.
上で紹介した「自分の研究アイデア出しのスタイルいろいろ」もそのうちの1つだが,留学者の研究領域は経済学に限られない.
Cornell Universityの齋藤優太さんによる,コンピュータ・サイエンス分野でのPhD出願に関する詳細な経験談.
<その他>
経済学の知識が生かせる国際機関・民間企業でのキャリア(Twitterリンク/Google Driveリンク)
世界銀行のTomomi Tanaka先生による,国際機関・民間企業でキャリアを築こうとする経済系の(主に若手)研究者へのアドバイスをまとめたスライド.
日本経済学会2021年度秋季大会の特別セッションでの報告で使用されたとのこと.
20年に渡りデータ・サイエンスの仕事に携わってこられた簑田高志さんの,実体験に基づく,Rユーザーに求められるスキル・選ぶべき専門領域についての解説.
Guide to Postdocs in Econ/Management
Ohio State UniversityのWei Yang Thamさんによる,経済系ポスドクに関するFAQ集.
国際ジャーナルへの投稿
神戸大学の大塚啓二郎先生による,研究の進め方・日本人が経済系の国際誌に論文を投稿する際の心構えを説いた指南論文.
経済学・経営学のための英語論文の書き方(Amazonリンク)
法政大学の中谷安男先生による,経済学・経営学の分野に特化した英文ライティングの教科書.
データ収集
日本の基礎的な公的統計データ
各省庁の公的統計調査(例:国勢調査,経済センサス,産業連関表,建築着工統計)が一通りまとめられている.
市区町村集計の統計データ(特に,社会・人口統計体系)を使いたい場合は,まずこのサイトを参照すると良い.
産業構造や人口動態,人流などに関するデータを集約&可視化したシステム.
市区町村間で地域属性を色々視覚的に比較したい時に適.
総務省統計局によって提供されている,公的統計データの活用に関するチュートリアル.
e-Statや統計GIS,統計APIの利用方法を解説.
一橋大学経済研究所が,主に戦前の公的統計(日本統計年鑑,帝国統計年鑑など)を,各種分析が可能な形にデジタル化の上公開.
その他日本の公開データ・行政資料・史料等
様々なテーマに応じたデータと,その調べ方を詳解(例:過去の企業・団体名簿).
公的データだけでなく,民間データに関する情報も充実.
名古屋大学の増田知子先生らによる一連の研究プロジェクトで用いられたデータが一部公開されている.
経済系の研究において特に活用できそうなのは,『人事興信録』データベース(だと思われる).
しばやんさんによってまとめられた,国会図書館デジタルから閲覧できる都道府県史・主要市史の一覧表.
社会科学×情報学×図書館:デジタル化資料からの情報抽出 OCRと関連領域
(主に)経済史の研究者による,明治以降のデジタル化資料を活用した社会科学研究に関するトークイベントの資料・講演動画.
2021年度「NDLデジタルライブラリーカフェ」の1回目.
村上福之さんによる,キーワードの検索先を公的機関や医療機関,論文などに限定できる検索エンジン.
オープンデータ活用事例28選とおすすめのデータセット、都道府県別サイト一覧【オープンデータの基本から解説】
ビジネスタイプ別のオープンデータの活用事例のまとめと,都道府県別のオープンデータ提供サイトの紹介がなされている.
オープンデータを活用した分析を(主に実務での活用を前提として)行う場合には必読.
特定条件下で利用可能な日本のデータ
公的統計(例:国勢調査,住宅・土地統計調査)の個票データや,オーダーメイド集計のデータが,利用申請手続きを行うことで利用可能.
慶應義塾大学によって行われている,家計パネル調査や,新規開業パネル調査のデータが,利用申請手続きを行うことで利用可能.
国立情報学研究所が運営している,学術目的で利用可能な民間企業データを提供するサービス.
例えば,LIFULL HOME'Sやアットホームの物件データ,インテージの消費パネル調査データなどが提供されている.
一橋大学経済学研究科 帝国データバンク企業・経済高度実証研究センターが,帝国興信所(現:帝国データバンク)が発刊していた『帝国銀行会社要録』のExcel版データを,学術目的利用のために提供.
東京大学によって運営されている社会調査データのアーカイブ.
様々な団体(公的・民間研究機関)が行う社会調査の個票データを,学術目的利用のために提供.
世界各国のデータ
大阪大学の高橋秀典先生らによって運営されている,社会科学関連の四方山のデータ・セットを網羅したまとめサイト.
Geography, Environmentのように,データ・セットはカテゴリ別に整理されている.
元大阪大学の下松真之先生による,開発経済学関連のデータ・セットを網羅したまとめサイト.
主に国別にカテゴリ分けされている.
Database for Development Economics Research
京都大学の高野久紀先生による,アジア諸国に関するマクロ・ミクロデータのまとめサイト.
特に,GISデータのページが,他に類を見ないレベルで充実している.
University of NottinghamのMarkus Eberhardt先生による,開発経済学の実証分析の為のデータセットのまとめ.
University of TennesseeのQiusheng Wu先生による,AWSやGoogle Earth Engine等から公的に利用可能なGISデータのまとめ.
Bingの各種サービスをもとに開発されたオープンデータやAPIに関する情報が発信されているブログ.
GIS関連であれば,例えばBing Maps RoadsやBuilding Footprintsが有用そう.
KU LeuvenのAlvaro Gutierrez-Vargasさんによる,離散選択分析に利用可能なデータセットのまとめ.
World's human migration patterns in 2000-2019 unveiled by high-resolution data
Aalto UniversityのVenla Nivaさんらによる,2000〜2019年の全世界における純移動(人口流入・流出)を10kmメッシュ単位で推計したデータ.
データにはこちらからアクセス可能.
世界各国の道路交通量・走行速度に関するフリーデータ.
カバレッジは以下の通り:
対象都市:世界各国の40都市
対象時点:2017〜2019年
計測間隔:3〜5分
University of Colorado BoulderのStefan Leyk先生らによる,全球を網羅した空間詳細な人口データ(例:LandScan,WorldPop)に関するレビュー.
日本のGISデータ
esriジャパンによる,無料で使えるGISデータ/マップのまとめサイト.
行政機関・民間が保有する,無償・有償の様々なGISデータの情報を集約している.
誰でも自由に編集・利用可能なGISデータ.
ArcGIS上からはツールボックスで,R上からは例えばosmdataパッケージで利用可能.
日本の(主に)旧地名を,位置情報に変換する為の様々なツール・データベースを配信.
個人的に利用頻度が高いのは歴史的行政区域データセットβ版.1920年から2020年現在に至るまでの各時点の市区町村境界ポリゴンが,TopoJSON形式で利用可能.
GeoNLPプロジェクト(オープンな地名情報システムのためのソフトウェア・データ・サービス)の一部.
全国の日別気象データ(概ね1980年1月1日〜)を,約1km四方(基準地域メッシュ)を単位にオンデマンドで提供.
筑波大学の村山祐司先生を中心に構築された,明治〜戦前期にかけての空間データが提供されている.
国立情報学研究所によって提供されている,歴史地理に関する様々なデータセットの配信ページ.
過去の行政区域や歴史地名の空間データを使いたい時にとても役に立つ.
ツールまとめ
プログラミング支援
2つのコード間で差分を可視化してくれるツール.ブラウザ上で利用可.
具体的な作業指示を与えると,それを実行するためのソースコードをAIが返してくれるツール.ブラウザ上で利用可.
RやPython等,データ分析で広く用いられるプログラミング言語にも対応.
対話型AIのChat GPTを活用して,作業指示をRコードに変換するためのツール.ブラウザ上で利用可.
研究支援
リサーチクエスチョンから,AIを活用して直接論文を検索できるツール.
検索結果では,各論文で検証された仮説,分析上のアウトカム,引用された論文内での批評を確認可能.
英語恐怖症(?)の克服
<ツールのまとめ>
篠宮紗和子さんによる,英語文献検索や英語翻訳に関する各種ツール・サービスをまとめたドキュメント.
<機械翻訳・校正>
英語音声・動画の文字起こしを高精度で行ってくれるウェブ・アプリ.
ちなみに日本語音声の書き起こしには,Amazon Transcribeがお勧め.
無料アカウントには,文字起こし可能な音声・動画の再生時間に月当たり上限(600時間)がある.
このまとめの作成者の経験上,これまでで最も精度が高い機械翻訳ツール(英語の宿題をする時は使っちゃダメなレベルで).
有料版には,翻訳可能なテキスト文字数は無制限で,文書ファイルを丸ごと翻訳することも可能.
機械的に英文法の誤りを判定し,訂正案を提案してくれるツール.
文法的な正確さ・文の読みやすさ等から,文章の点数を算出.
単語のチョイスや文構造に関する訂正案は,有料版でのみ利用可能.
AIを用いたパラフレージング(言い換え表現)支援ツール.
<リスニング力向上>
人文社会系のトピックを中心に,様々なニュース・雑学を10分ぐらいの動画で紹介するYouTubeチャンネル.
経済関連のお勧めは,Duranton & Turner (AER 2011)を元に作成されたHow highways make traffic worse.
個人的な趣味からのお勧めは,Orch Hitというサンプリング音源に関するThe sound that connects Stravinsky to Bruno Mars.
Last update: 17 December 2023