ホルンはその文字通り、元々は牛や羊の角を加工した角笛から発展した楽器です。ホルンはこの特徴ある形で有名ですが、昔は馬に乗った狩人が後方に合図をするためにベルは後ろを向いていました。ホルンの管はまっすぐ伸ばすと5mほどの長さになります。管が非常に長いので、ホルンは広い音域を持っています。ホルン自体の音色は他の金管楽器の鋭角的な音と違い、非常に柔らかみのある音を出します。金管楽器では一番木管楽器に近い楽器とされています。
ホルンは音程が広いので、主に高音を受け持つ奏者と低音を受け持つ奏者に分かれて演奏します。ホルンは結構低音をいつも吹いているかと思えば、とても迫力ある場面でトランペットなどの金管楽器とともに華々しく登場したりと、非常にマルチな楽器です。
[活躍する曲]
ドヴォルザーク作曲 「交響曲第9番 ”新世界”」
モーツァルト作曲 「ホルン協奏曲第3番」
トランペットに代表される金管楽器全般は、唇の振動をマウスピースと呼ばれるカップ上のもので増幅させて音を鳴らします。構造が単純な分ストレートに音に結びつき、オーケストラの中では特に大きな音を出すことが可能な楽器です。トランペットは金管楽器の中では一番高音域で、とても明るい音色を持っています。
トランペットは迫力ある演奏が可能な特性上、楽曲の最高潮に盛り上がる場面で活躍する楽器です。バロックからジャズ音楽まで、活躍の幅も広く、さまざまな音楽に使われています。ティンパニと混ざると非常に力強い音を作り、またミュートをつけると一転して表現の幅が広がります。金管楽器のなかでもマウスピースが小さいため、しっかりと吹けるようになるには少し難しい楽器と言えるでしょう。
[活躍する曲]
アンダーソン作曲 「トランペット吹きの休日」
ハイドン作曲 「トランペット協奏曲」
ムソルグスキー作曲 「展覧会の絵」