木管楽器パート

Flute

フルートは通常銀や金で作られていますが、その音色や本来昔は木で作られていた事もあって種族は木管楽器に含まれます。しかし、他の木管楽器とは違ってリードを持たないことから、非常に透明感のある素朴な音色を持っています。

フルートはオーケストラの中では管楽器でのメロディーに参加したり、高音域を出すことができることから1stヴァイオリンのメロディーをユニゾンで演奏することもよくあります。高音部であることから楽曲の中ではメロディーを演奏することが多い楽器です。また、フルート第2奏者は演奏中に持ち変え等でフルートの一オクターブ上の音が出るピッコロも担当します。


[活躍する曲]

ドビュッシー作曲 「小組曲」 

バッハ作曲 「管弦楽組曲第2番」

ビゼー作曲 「”アルルの女”よりメヌエット、ファランドール」

Oboe

オーボエはダブルリードの楽器のひとつで、楽器の先端にあるリードという木片の草笛みたいな仕組みの部分を振動させ、それが楽器と共鳴して音が鳴る仕組みとなってます。オーボエはクラリネットと形や素材がよく似ていて、よく間違えられる楽器ですが音色はまったく違うものです。日本の雅楽の楽器に例えると篳篥(ひちりき)のような楽器です。独特の個性ある音色を持っており、長いフレーズを歌うのを得意とします。

オーケストラが演奏前にチューニングをするとき、オーボエのAの音に全体が合わせます。なぜオーボエかというと、オーボエ自体のチューニングが難しいからという説もありますが、オーボエは昔からオーケストラに存在した楽器である事と、使う息の量が少なく音程が安定するという事がその理由のようです。オーボエは長いフレーズを吹くことが可能なので、「白鳥の湖」などではその美しいソロを聴くことができます。


[活躍する曲]

マルチェロ作曲 オーボエ協奏曲「ヴェニスの愛」

チャイコフスキー作曲 「白鳥の湖」より ”情景”

Clarinet

クラリネットはブラスバンド等で広く知られている楽器です。クラリネットはリード楽器の一種にあたり、歌口の部分の1枚のリードの振動によって音をだします。クラリネットは4オクターブに近い非常に広い音域を持っており、音も弱音から強音まで自由にコントロールすることができます。

クラリネットはオーケストラの歴史の中では比較的新しい仲間のパートです。幅広い音域を持つので、オーケストラの中では旋律から裏の音までいろいろな音を担当します。楽曲の中でも旋律では滑らかに歌うときもあれば、金管楽器と迫力を表現したりとさまざまで、非常にいろいろな演奏ができる楽器です。


[活躍する曲]

モーツァルト作曲 「クラリネット協奏曲」「クラリネット五重奏曲」

ブラームス作曲 「クラリネットソナタ 第1番」

Fagotto

ファゴットとはイタリア語で「束ねたもの」を意味する言葉から来ています。管がU字型(下画像)に曲げられており、全体の長さは1.5mほどあります。楽器自体は4キロ程度と結構重い楽器で、通常はストラップ(ベルトのようなもの)をつけて演奏されます。

ファゴットは、深く響く渋みのある低音から透き通った高音まで自由自在で、独特の柔らかい音色でソロを受け持ったり、木管部のハーモニーの最低音部を支えたりと、オーケストラでは欠かさず用いられる楽器です。似た楽器に「バッソン」というものがありますが、ファゴットのほうがキーの数が多く、より高度な演奏が出来るそうです。


[活躍する曲]

モーツァルト作曲 「ファゴット協奏曲」

ヴィヴァルディ作曲 「ファゴット協奏曲」