ぱーかす【パーカス】
パーカッション(打楽器)の略。北野オケでは他楽器との兼任が多いが、このためにオーケストラ部に入るという人もよくいる。ティンパニは殆んどの曲で叩き、曲によっては他の楽器も叩く。例年1~2人ぐらいが兼任で担当する。絶賛募集中。
ぱーこ【パー個】*
「パート個人」のこと。この日は合奏がないので、パートによってはパー練を行う。パー練を行わないパートの人にとっては、約二時間かけて自分の音とじっくり向き合う日である。
ぱーと【パート】
楽器の種別毎に部員を分けた分類範疇のこと。現在は大抵の場合でヴァイオリン、ヴィオラ、弦低音(チェロとコントラバス)、管楽器というパート分けになっている。分け方は年年の人数構成によって変化し、また同じ年でも目的によって離合する。例えば、ヴァイオリンとヴィオラは練習内容によって一緒に練習し、レッスンも合同で受けることがある。また、本来管楽器は各楽器ごと、せめて木管金管の別で分けるべき(行う練習もオーケストラでの立ち位置もかなり違うため)なのだが、人数が少ない(各パート1,2人しか居ない)ため現在は同じになっている(練習によっては今でもたまに分ける)。
これとは別に、会計上のパートは固定されている。
ぱーとちょう【パート長】
パートをまとめる人。パートリーダー、パートトップとも。管楽器では各楽器の代表を指すこともあれば、管楽器全体を統括する人を指すこともある。
ぱーととっぷ【パートトップ】
弦楽器の各パートで第1プルト手前側に座る人のことで、トップと略される事もよくある。曲によって担当する奏者は変わる。いつものトップが休んだときには他の人が代理で務めるが、入って間もない一年生が突然担当する時などは非常なプレッシャーが懸かると同時に、成長のチャンスともなる、かも知れない。
管楽器では各パートのうち代表する一人、または各楽器の1stを担当するうちの一人。現在は抑々各楽器の人数が非常に少ないため意識されることはそうそう無い。
パート長(パートリーダー)のこと。元々少し違う概念のはずだが、区別なく使っている人が多い。
ぱーれん【パー練】*
「パート練習」のこと。小部屋や教室で行われる。パートによって頻度はかなり変わってくる。
ひきつぎ【引き継ぎ】
三年生が引退する前に、役職に就いた二年生に仕事内容を伝えること。口伝で伝えられることも多いが、大事なことや忘れやすいことは引き継ぎノートにも書かれている。
ひきつぎのーと【引き継ぎノート】
各代の先輩方が纏めてくださった、役職ごとの仕事内容や気をつけること、数々の資料、そして伝えたいメッセージの書かれたノート。各代の失敗や変化、漏れ出る心情の垣間見えるその内容はまさに歴史書である。昔の先輩も自分たちと同じ失敗をしていたことが分かった時には、なぜその前に読んでおかなかったのかと悔やまれる。
ふりゅーと【フリュート】
フルートの別名。フルートは英語から、フリュートはフランス語からの借用語。
ぷると【プルト】*
弦楽器は合奏の時、同じパートの人二人で同じ譜面を見る。この二人のペアをプルトという。基本的に2年生がが客席側、1年生が内側になって、内側の人が譜面をめくる。パートトップの隣になれる時少し嬉しい。数え方は「1プルト、2プルト、…」という風で、奏者が奇数人の時は「何プルト半」と言う。
ぶんげいさい【文芸祭】
毎年12月に行われる、北野高校最大の文化行事。クラスごとの合唱の後に行われるオケ部伴奏(助っ人も呼ぶ。管楽器は吹奏楽部の助けを大いに借りる)の2年生学年合唱『レ・ミゼラブル』は圧巻で、レミゼファンになる人、感動して涙を流す人もいる。一方で、粗筋を知らない多くの非音楽選択生の中にはよく分からないという人もいる。ちなみに、ソリストの衣装は自弁らしい。
音楽以外の美術・書道の展示、表彰も行われ、毎年、これが同じ高校生の作品なのかと思うようなすごいものが沢山見られる。音楽選択の一年はこれを写すという課題が出るが、ここでも才能を発揮する人が結構いっぱいいる。手提げかばんも優秀なものはここで表彰される。
ぶんそう【分奏】*
パー練の拡大版、合奏の縮小版のようなもの。弦または管全員&指揮者という形で行われることが多い。しかし、時によってはトップだけや、いくつかのパートだけで行われるときも。音楽室で行うので、他のパートはそれぞれのパートで使う小部屋に追い出されて、その時間にパー練をすることもしばしば。現在は一曲の中から、数パートが関わって構成される(同じ旋律を奏したり、掛け合いがあったりする)部分を指揮者がいくつも抜き出して、それぞれの部分で奏者が集まり、そこが確認できたら別の組み合わせでそれぞれ他の部分を合わせる、というような練習形態を分奏ということが多い。このとき、その曲で他と関わりの少ないパートは個人練をして過ごすことになる。
ぺっと【ペット】
トランペットの略称。弦楽器の人は管楽器に比べてこの呼び方を使うことがやや少ない(気がする)。
ぼーん【ボーン】
トロンボーンの略称。……あれ? そう、この部活にトロンボーンパートは無い。それどころか楽器自体が無い。元々トロンボーンは神の楽器とされていた(金管楽器で唯一すべての音を出せたことが理由)ため、昔のオーケストラでは出てこない。本格的に使われるようになったのはベートーヴェンの頃から。ということで、もし楽器が手に入ったとしても古典派以前の曲もよく演奏する北野オケでは持ち替えになると思われる。