報告された問題は、主に会計・契約の不透明性、理事会のガバナンス崩壊と規約違反、そして理事長解任をめぐる運営上の混乱の3つに大別されます。
管理費会計の恒常的な赤字構造:
駐車場収入(本来は修繕積立金に充てるべき)を管理費会計に算入しているため、管理費会計が恒常的に赤字構造となっている 。
この結果、数年後の大規模修繕に向けた修繕積立金が不足する可能性が高い 。
長期修繕計画の破綻:
二回の大規模修繕が資金不足になっているような長期修繕計画しかない。
さらにそこからも逸脱して工事が乱発されてきた。
今月から月7000円の値上げが実現してしまった(それでも不足する可能性あり。7000円とする根拠がいまだ示されていない)
暖房料会計の累積赤字:
暖房料会計にも構造的な赤字があり、直近で累積赤字が約500万円に達している 。
管理委託契約と工事の不透明性:
ボイラー運転員業務について、契約書が存在しない状態で太平ビル管理株式会社に発注されている 。
管理会社から「自動火災報知設備工事」として高額(200万円超)の提案があったが、合い見積もりがなく、精査が必要な疑義がある 。
管理委託契約料の値上げの妥当性確認のため、合い見積もりを実施し、管理会社2社から月額60〜80万円、約20%以上の減額が見込めるとの報告があった 。
工事監理の不在:
大規模修繕などの工事が適切に行われているかをチェックする工事監理が機能していない 。
不透明な承認による支出の増加
「起案・請求・支払台帳」に記載のない支出が年々増加し、50期は半分以上(7,400万円)が承認フローが不透明な支出となっている。
管理規約の多数の違反(50期・51期):
管理費会計からの不適切な修繕工事支出(煙突補修工事など、本来は修繕積立金会計で行うべき工事に支出) 。
長期修繕計画の変更手続きの不適切さ(総会承認の前に調査や見積もりが進められていた) 。
工事発注権限の不適切集中と理事長の職務権限侵害(工事発注者が組合や理事長でない) 。
二期連続で、理事の交代(解任・選任)が総会承認なしで行われている 。
臨時総会招集手続きの規約違反(理事会決議を経ていない、議案の目的が伏せられている) 。
理事会運営における法令遵守意識の低さ:
一部の理事・監事が規約よりも「このマンションでのやり方」を優先している 。
理事会内で規約違反の容認を求める行為があった 。
無料のGoogleサービス(Googleドライブ、Gmail)を組合業務に利用しており、Googleの規約に違反している 。
役員および組合員の個人情報の漏洩。
理事の守秘義務違反。
管理会社および一部役員による妨害:
管理会社が副理事長・監事と相談の上、理事長が依頼した「号外3号」の配布を妨害・拒否した(理事長の職務妨害) 。
一部役員が理事長の正当な問題提起に対し、「人の上に立つ器ではない」といった個人的・主観的な理由で解任を強行しようとした 。
正当な理由なき理事長解任の採決強行:
2025年9月7日の第2回定例理事会で、正当な理由なく理事長解任の採決が一部理事・監事によって強行された 。
この解任決議は、不当な手続きであり無効であると理事長は主張している 。
招集権限のない者による会合招集:
「新理事長」を名乗るC理事が、規約に定める手続きや緊急性の根拠なしに臨時理事会を招集した 。
会合前夜に「会計兼副理事長」を名乗る理事から解任を前提とした引き継ぎ要求メールが送られてきた 。
配布資料が共有されない。発言が禁止、妨害される。議事録が開示されない。
二期連続の理事長交代騒ぎ:
50期に続き、51期も理事長交代騒ぎが発生しており、その理由や経緯が不透明である 。
不透明な運営と住民の「知る権利」の侵害:
理事会が解任・交代の具体的な理由と根拠を文書で速やかに開示しない 。
総会招集の目的を伏せる、安易な委任状・議決権行使書の提出を促すなど、組合員の「知る権利」が侵害されている 。
管理規約に定める理事会決議がない警告書、ポスター掲示など。