2022年度 社会科の初志をつらぬく会(個を育てる教師つどい)関西初志の会　冬季集会

１．研究テーマ

「 問題解決学習による教師と子どもの育ち 」

～子どもを深く理解することの意味～

　　　　新型コロナウィルスの流行は、学校と先生方を、今までにない大きな混乱の渦に巻き込みました。先生方はその中で、子どもや保護者と共に、新たな学校教育のあり方を求めて取り組みを重ねてこられました。このことは、先生方が学校教育において問題に直面し、切実な問題解決に取り組んできたとも言い替えることができるでしょう。

初志の会と関西初志の会は、会の誕生から今日まで、地道な実践研究を続けてきました。しかし、重松鷹泰先生、上田薫先生の亡き後、会員誌友の減少が進んでいます。これまでの研究の在り方と方法をさらに見直し、この会の良さを広く先生方に知って頂くことが、必要だと考えます。

今回の冬季集会は、まだ続くコロナ禍の中で、オンラインによる研究会になります。今研究会では、お二人の若い先生方に実践提案をして頂くことになりました。時間の許す限り、これまでの研究方法に依りながらも、どの授業提供者も前向きに進めるような配慮の上で、自由に学び合いたいと思います。

問題解決学習とはどういうものか、その問題解決学習の中で教師や子どもは何を学び変容しているのか、具体的な報告の中から読み取りたいと思います。

そして、私たちの会が大切にしてきたこと、目の前にいる子どもを一人の人間として少しでも深く理解することの意味について考え合いたいと思います。

多くの問題をかかえた現代社会を前にして、その問題をどのように解決していくのか、これからの担い手である子どもたちに期待しながら、教師の役割についても語り合えればと思います。