蛍光で細胞内の構造を光らせるには、GFPなどの蛍光タンパク質を使います。特定の細胞内小器官にしか存在しないタンパク質の遺伝子に、蛍光タンパク質の遺伝子をつないで細胞に導入すれば、見たい細胞内小器官を光らせることができます。2000年代にこの方法が普及するとさまざまな光る細胞が作られ、細胞のしくみの研究に非常に役に立ちました。
違った色の蛍光タンパク質を使って、違った細胞内小器官を光らせることにより、2つの細胞内小器官の関係を生きている細胞で追跡することができます。
写真の例では、微小管をつくるタンパク質のチューブリンに緑色の蛍光タンパク質をつないで光らせ、染色体をつくるタンパク質のヒストンに赤色の蛍光タンパク質をつないで光らせています。※赤色はマゼンタに置き換えてあります
これにより、細胞分裂の時に核と微小管がどのように変化するかを追跡することができるようになりました。