(1) 研究会設置の背景と目的
・ブレーキ鳴きなどの発生原因を原理的に示す研究だけでは実際のブレーキ設計とその改良に
おいて採用困難なものが多く,未だ十分な改善技術が開発されたとは言えない.
また,軽量化の要求も高くディスクロータ大型化を避けることが必要であるので,高摩擦
係数の摩擦材採用のためのブレーキの振動騒音低減技術の研究開発が今後も必要である.
・研究開発の推進に加えて開発された設計改良技術を実務者に定着させる.
・SAE・FISITAなど主催の海外の研究発表会で研究開発と技術交流の促進がなされている.
しかし,日本からの参加は費用・日程・言語などの問題もあるので参加することは容易では
ない.
・各技術者が独自の考え方でさらに良いモノ造りを目指して設計開発および評価を実施して
いるが,企業の機密に触れない範囲で技術交流を行って研究開発を促進する.