Race:半獣人
Attribute:混沌/善
sex:♂
age:***
height:144cm
weight:**kg
Fav:
Hate:
『フタハナ(大晦日)』No.81
2019.12.31 ~ 2020.1.1『*ユメユキ*』No: 412
2020.3.8 ~ 現在●半獣人 敏捷++ 肉体++ 寿命--
この少年は、半獣人としての
敏い身のこなしと短い寿命を持つ。
●保身的な冷笑 情緒++ 精神-
この少年は、他者を顧みない利己主義こそが
人の生きる本質だと心に唱え続けている。
●忘れられた末子 地位---
かつてこの少年は貴族の末子だった。
しかし、事実は夜の闇へと打ち捨てられた。
"赤の世界"出身の半獣人。
自らを『夢追い人の主』と呼び名する、獣の耳を持つ麗しき少年。
一見して年端も行かないようにも見えるその姿は
静かで穏やかな面持ちと、しかし時折見せる
飄々とした立ち振る舞いに彩られ、澱みに満ち溢れた暗い左瞳が、
艶やかな短い黒髪と共に、その顔を飾り立てる。
<<外見>>
濡れるように艶やかな黒髪と、
その上に立つ二つの大きな獣耳が目を引く。
赤いネクタイがアクセントとなった白いスーツと
その下に着込まれた黒いシャツ、裾が大きめなハーフパンツに
灰色のハイソックスと白のローファーを履く。
腰からごく僅かに覗く短い尻尾の毛先は
どこか乱雑に切り取られたかのような、
痛々しい跡が僅かに残されている。
顔立ちは幼い印象を与えるものだが、それに似つかわしく無く
くすんだ色を湛える色違いの両瞳を覆う目は、
不遜な濁りを常に漂わせている。
<<技能>>
後述する「半獣人」としての高い身体能力に加えて
ごく小さなの「魔法」を行使する特殊な力を持っている。
彼が扱う魔法は「引かれ合う二つの物体の位置の把握」を司るもの。
触媒から宝石のような結晶を生成し、それを二つに割れば
その片方を持つ者同士で、互いの位置とその周囲の視界を
瞬時に把握することができるという力を持つ。
<<半獣人>>
「半獣人」と呼ばれる種族の寿命は短い。
一般的なヒトのそれを80と仮定する場合
彼らの命の平均は、およそ40にも満たないものである。
頭部より生える大きな獣耳、ヒトと比べてやや小さな体躯
そして自身の身長の半分ほどもある長い尻尾。
しなやかな四肢は高い運動能力を生み出し、
ヒトよりも獣に近いその五感は
僅かな風の揺らぎをも咄嗟に気取ることができる。
知性の獣たるヒトの頭脳に、野生の獣の力が織り交ざったもの。
それが半獣人と呼ばれる存在である。
半獣人はおよそ12~14歳で心身ともに「成人」を迎える。
ヒトならばまだ思春期も中頃かといった段階で
……あるいは、より早い段階においても
彼らはヒトの世界にとっての"一人前"としての巣立ちを求められる。
ゆえに、彼らは短い間により多くの知識を学ばねばならない。
全ては、自身たちを支配し、
服従させるヒトの"社会"へと溶け込むために。
<<夢追い市場>>
それは奴隷商売、人身売買の類であると共に
この世界に普く横たわる"持たざる人間もどき"たちへと
一様にして贈られる、千載一遇の転機である。
"夢追い市場"とは、我々の知る所である
人身売買の類とは趣がいくらか異なる。
そこでは、故を無くて途方に暮れる悲劇の者、
社会より落伍し再起を願う泥掬いたち。
はたまた、自ら家畜や道具の立場へと身を甘んじて
その運命が何よりの幸福であると信じて止まない逸れ者たち。
そういった者たちが、自らの持つ"夢"を主人たるヒトへと示し
"それ"を金で買うだけの価値があるものだと
己の価値を認めさせるための場なのだ。
商品たる彼らが語る"夢"がカネで買われれば
あるいはその者には、幸福と栄誉への道筋が示される。
<<世界について>>
"赤の世界"はこの多次元世界構造において
4番目に位置する小次元であり
我々の「現実」と比較して、最も古い時代の流れを持っている。
"赤の世界"は我々の歴史学的な呼称として
「中世後期」から「近世」と表される時代と
極めて類似した文化構造を持つが
その中においても、特にフィクション的な感性で
「中世」と一括りにされるような
混在した、或いは散逸している
多様な技術体系の様相も広く見て取れる。
"赤の世界"は所謂「魔法」と呼ばれる
超常的な力が行使される次元である。
これは隣り合う別の大次元である
"赤紫の世界"がその力の源であることが知られている。
「魔法」の力は、この次元で過去に巻き起こった
世界規模の紛争による爆発的な普及により
より大きな普遍性がもたらされている。
"赤の世界"には「半獣人」と呼ばれる
特異な人型種族が多数存在している。
これらは単に、本来そう呼ばれるに相応しい生物種がいる上で
蔑称的に「獣(ケモノ)」などとも呼ばれる。
「半獣人」は元々別の正式な呼称を持っていたが、
後述する大規模な紛争の後、世界を総括する
強大な立場を不動のものとした「ヒト」種族によって
改めて"半獣"の"ヒト"というニュアンスを持った命名が宛がわれ
それ以前の呼称についての一切の記録は、
今日までの歴史上から全て抹消されている。
<<ヒトならざる者との戦争>>
"赤の世界"では、おおよそ80年の時を費やした
凄惨な焦土戦争が引き起こされていた。
かつてこの世界は、"ヒト"と大枠で括られる知的生物と
それと類似した外見を持ちつつ、
他の生物種の特徴を持った"ケモノ"との間での
激しい種族間戦争が繰り返され、
ヒトはケモノからの脅威に日夜晒されていた。
しかし、ヒトはある時を境に
「より高次の世界から流れ出る力のエッセンス」を
自身の次元へと抽出する超常的な新技術を発明し、
それを戦争の道具として行使し始める。
結果、その後の十数年における"ヒト"は
世界各地から"ケモノ"の生存圏を剥ぎ取ることに成功し
この世界には瞬く間に"ヒト"を支配種とした社会構造が構築され
一転、虐げられる側へと落ちた"ヒトもどき"を
徹底的に隷属させる、新たな秩序が幕を開けた。
その半獣人の左目は、生まれつき一切の"色"を失っていた。
ヒトならざる者たちが継承する家系の跡継ぎとしての
高潔たる獣の血筋を受け継ぐ立場であったにも関わらず
その最初の息子となるはずだった赤子の瞳は暗く、
爛れるように濁った灰色に濡れていた。
卑しき貴族たちの巻き起こす家督争いの真っ只中で
その歪んだ生を拝領した不運な赤子は、
生みの親である者達からも徐々に謗られ
やがて何時とも知れぬ月明かりの降る夜に、
その姿を暗ましたという。
やがて幾年が経ち、その半獣人は
薄汚れた夢追い人たちの、小さな主人となったのだと。
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『CardWirth』
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キャラクターデザイン原案
Picrew『まいよめーかー』 様