電動義手の制御法

研究内容

筋運動判別システムの検討

長寿命化により、上肢切断者数は増加傾向にある。筋電義手の普及率は日本で僅か2%である。その原因として、価格の高さ、応答精度の悪さが挙げられる。

本研究では、皮膚インピーダンスの影響を受けづらいといわれている筋音に着目し、筋肉の変形振動をピエゾワイヤセンサにより測定した。得られた振動データから機械学習を用いて筋運動を推定するシステムの開発・検討を行っている。

 

義手を作る理由

現在,日本には上肢切断者が8万人以上存在しています,上肢切断者を対象としたアンケートでは電動義手の使用を望む回答が多いです.電動義手には,筋電義手があり,筋電義手は健常者が行う日常生活動作を再現できます.

 

筋電義手の問題点

現状,ドイツやアメリカと比較すると,日本の筋電義手の支給率は低いです.普及率が低い原因として,実用性の問題,上肢切断者のための訓練施設や指導するスタッフの人員不足問題,筋電義手の価格の高さの問題,長時間使用における問題などが挙げられます.


 

筋振動
本研究室では,これらの問題を解決した電動義手の作製を目指しています.現在は,ワイヤー状のセンサを使用し,生体信号の一つである筋振動を測定しています.測定した振動データから機械学習を用いて,筋運動を推定するシステムの開発・検討を行っています.