サブ研究会「構成型研究とイノベーション」開催のご案内

Post date: 2015/10/15 2:54:13

研究開発成果が実際の社会に役立つまでに、長い時間がかかったり忘れ去られ葬られたりしてしまうことを、悪夢の時代、死の谷と呼び、研究活動とその社会的寄 与との間に大きなギャップがあることが認識されています。一方、研究開発成果の社会での活用を視野に入れて目標を定め、その実現のためのシナリオを設定 し、そのために必要な要素(技術)の選択と統合を行い、全体的な検証・評価を行う研究は、構成型研究と呼ばれています(吉川弘之、Synthesiology、創刊号1(1)、pp.1-6、(2008))。今回は、NEDOのプロジェクト開発成果の社会的便益を長年にわたって研究されて来られた山下勝氏をお招きし下記の講演会を開催します。是非多数の皆様のご参加による活発な討論をお待ちしています。

日時:2015年7月31日(金)18:30~20:30

場所:政策大学院大学5階講義室K(地図は下記URL参照)

http://www.grips.ac.jp/jp/about/access/

主催:研究・技術計画学会イノベーションフロンティア研究分科会

サブ研究会「構成型研究とイノベーション」(主査・小林直人(早稲田大学))

プログラム

1.講演題目

NEDOプロジェクト開発成果の社会的便益に関する研究

− 「NEDOインサイド製品」トップ70に関する考察 −

2.講演者

山下勝氏

(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)技術戦略研究センター)

3.講演内容

NEDOプロジェクトにより生み出された開発成果をコア技術として活用した製品やプロセスを「NEDOインサイド製品」と定義し、直近の売上(約4兆円)、将来の売上見込(69兆円/10年)等について分析、試算を行った。さらに、2000年以降に開発された部材・部品、加工技術の成果が、最近の家電製品、コンピューター、自動車関連製品の中で数多く利用

されていることを体系的に示し、NEDOプロジェクトが大きく貢献していることを明らかにした。本講演では、これらについて概略を紹介する。

(参照論文:Synthesiology、Vol.8 (2)、pp.70-88、(2015))