世の中のほとんどの人は好意的な読者ではありません。
自分が書いた文章を丁寧に読んでくれるのは、とても仲のよい友人ぐらいです。世間の人は、それほど親しくない人の文章には興味を抱かないうえ、誤読するのが当たり前と考えたほうがいいでしょう。
それでも、自分が書いた文章を読んでもらいたい、自分の考えと気持ちをわかってもらいたいと望むのならば、「わかりにくさ」を取り除くことが大切です。
市川みらいアーカイブで設定している読者は「学校の授業で爆睡しがちな高校生」です。あくびをしている高校生でも読んでくれるような文章は、広い世代にわかりやすい表現・内容になります。
文章の「わかりにくさ」が発生する理由は、次の7つ。
(1) 書き手が、書く目的を見失っている
(2) 「読んでもらいたい」「わかってほしい」という謙虚さがない
(3) 主語と述語、形容詞と形容される言葉の対応がわかりにくい
(4) 事実・推測・意見の区別がつかない
(5) 推測・意見に根拠がない(独りよがり)
(6) 思いつくままに書いている(書く前に、内容を整理していない)
(7) 段落の順番が混乱している
この7つと逆のことを行えば、わかりやすくなるわけです。
名文については、読み手の好みの問題。一方の悪文は、小説だろうがエッセイだろうが説明文だろうが条件が共通しています。「This is 悪文」は提示できるのです。
どんなに立派な内容でも誤字脱字が混ざると文章全体の信用度が下がるように、悪文が混ざると読後感が残念な文章になりがちです。
○市川市の身近なところで、なんだか興味深い場所・建物・人物の紹介
○役に立つかどうかはさておき、興味深い態度で調査している様子
○市川市での暮らしを興味深くする方法
○スタンスは「教えてあげる」ではなく「なんだか興味深いと思いませんか」
○過去目線(例えば、教科書)ではなく現在・未来目線
○書き手自身が面白がっているのが伝わる表現
○画像や動画を多用
○内容は個性的で、表現は『記者ハンドブック』に準じるオーソドックスな形
○学校の授業で爆睡しがちな高校生