正解のない時代に求められる「作文力」
作文嫌いや勉強が苦手な子どもは、「見る・読み取る・感じる・思い出す・結びつける・表現する・変換する・書く」の中のいくつかの作業で、困難さを抱えている可能性があります。
困難な作業については親が手助けをし、子ども自身も工夫をする必要があります。
本書では、筆者が21年間の編集者生活で培った「他人に文章を書いてもらう技術」と、現在フリーライターとして使っている「既定の文字数で原稿を仕上げる技術」を紹介します。
子どもたちが成長し、社会人になったときに求められるのは、正解を素早く答える「正解力」ではありません。
さまざまなデータを結び付けて、オリジナルの視点で新しい手法を作り出す能力。つまりインプット・アウトプットを行う「作文力」です。
パソコンに1冊の本を全文入力しても、読書感想文を出力することはできません。読書感想文などの作文は、パソコンに取って代わられることのない、人間にしかできない作業なのです。
作文力を養うための第一歩として、親子で読書感想文に取り組んでもらえればと思います。