■表記を統一する意義
新聞や書籍、雑誌などでは、例えば動物の「いぬ」を「犬」と漢字にするか、「イヌ」とカタカナにするか、どちらかに決めて表記を統一しています。
その主な理由は、文章をわかりやすくするためです。「我が家で飼っている犬はダックスフンドですが、隣のイヌはチワワです」などのように、同じ動物を指しているのに表記が異なると、読み手を混乱させます。
■表記基準
【表記の基本】
常用漢字表にあるものは漢字で表記し、表外字はひらがなで表記します(人名は除く)。表外音訓・当て字は使いません。
副詞、例えば「すっきり」「さっぱり」などは、原則としてひらがなを使用します。
【句読点】
縦書きにおいては、読点(、)と句点(。)、中黒(・)を用います。中黒(・)は、「先生・子どもたち・保護者が一体となってがんばりました」などのように、主に名詞を並列する際に使います。読点(、)は、一文を読みやすくしたり、誤解を防いだりするために使います。
横書きにおいては、読点(、)でもカンマ(,)でも間違ってはいません。教科書ではカンマ、一般的な雑誌や書籍は読点(、)が使われていますが、市川みらいアーカイブでは横書きでも読点(、)で統一します。
【動植物の表記】
動植物は、原則としてすべてカタカナ表記で統一します。「イヌ」「ネコ」「ホウレンソウ」「ニンジン」
【頻出語の表記】
○あ行
いう……いう/言う
言う……主語が明確な発言 「~と先生が言った」
いう……一般論 「~という話がある」
いす(椅子)……いす
いま……今/いま
今……「今ごろ」「今まで」
いま……「いま一歩」「いまにも」
○か行
ください……ください「やってください」「ペンをください」
こと……事/こと
事……実質名詞 「考え事」「事に当たる」「物事」
こと……形式名詞、抽象的 「考えること」「準備しておくこと」「見ることができる」
こども……子ども
○た行
たち……たち 「子どもたち」 ※達は表外音訓
ため……ため 「子どものために」「ためになる話」 ※為は表外音訓
つかう……使う/遣う
使う……物の場合
遣う……心・気持ちの場合
できる……できる
○な行
なに……何/なに/なん
何……名詞とくっついて一語になる場合 「何人」「何者」「何時」「何点」
なに……名詞以外 「なにも」「なにか」「なんとなく」
○は行
はじめ……始め/初め
始め……物事の始まり 「けいこ始め」
初め……時期などの最初の場合 「初めのうちは」「月初め」
○ま行
まっか……真っ赤
まわり……周り/回り
周り……周囲 「口の周り」
回り……回転 「一回り」「腰回り」
もらえる……もらえる
【数字の書き方】
原則として、縦書きでは漢数字、横書きでは半角の算用数字で統一します。ただし、最近の雑誌などでは縦書きで全角または半角の算用数字を使う例が増えています。
慣用的な表現、例えば「誰一人いない」「たった一つの」「十数人」などは、漢数字を使います。
【人名の書き方】
原則として、初出のときには姓名を略さずに書きます。例えば、初出では「校長の伊藤先生」ではなく「校長の伊藤博文先生」、既出では「伊藤先生」となります。
また、教職員や委員、児童を紹介する際は、敬称「先生」「さん」を全員につけるか、全員につけないかで統一します。敬称をつけないときは、「敬称略」と断わりを入れるといいでしょう。
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『記者ハンドブック』に準じます。
古い記事を書き直したものを「再構成」、新たなデータを追加したものを「更新」とします。
教科書に準じます。
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力の単位 g重→N(ニュートン)
速さの単位 km/時・km/分・km/分→km/h・km/min・km/s
リットルの表記 ℓ→L
エネルギーの単位 カロリー→J(ジュール)
※食品・栄養の分野ではカロリー
水素イオン濃度指数 pH ペーハー→ピーエイチ
水溶液の濃度 糖質、アミノ酸など、g/L
水溶液の濃度 Na+(ナトリウムイオン)やCl-(塩化物イオン)などの mEq/L メックパーリットル、ミリ当量
※Eqはequivalent(イクイバレント、「同等」「当量」という意味)の略で、mEq(ミリイクイバレント)はEqの1/1000の単位
※モル(mol)濃度 mol/L:溶液1L中に溶けている溶質のモル(mol)数
※1mEq/L=1mmol/L×電荷数
https://www.otsukakj.jp/healthcare/iv/unit/
対応する基本単位:定義定数の説明:記号
秒 (s):セシウム 133 原子の摂動を受けない基底状態の超微細構造遷移周波数:ΔνCs
メートル (m):真空中の光の速さ:c
キログラム (kg):プランク定数:h
アンペア (A):電気素量:e
ケルビン (K):ボルツマン定数:k
モル (mol) :アボガドロ定数:NA
カンデラ (cd):周波数 540 × 1012 Hz の単色放射の視感効果度:Kcd
国際単位系(SI)https://unit.aist.go.jp/nmij/library/si-units/より、一部改変
ブドウ糖2分子のもの→麦芽糖
脂肪が消化されてできる物質 脂肪酸とグリセリン→脂肪酸とモノグリセリド
ニンジンなどに含まれる色素 カロチン→カロテン
トマトなどに含まれる色素 リコピン→リコペン ※リコピンという表記も残る
哺乳類のルーツ 爬虫類→両生類
遺伝 優性、劣性→顕性、潜性
藻類 植物→原生生物
植物の最初の葉 双葉(ふたば)→子葉(しよう)
花びら→花べん(花弁)
富士山 休火山→活火山
化合→化学変化
太陽系の惑星 冥王星が含まれる→含まれない
人類の出現 200万年前→700万年前
最古の人類 アウストラロピテクス→サヘラントロプス・チャデンシス(トゥーマイ猿人)
日本の原人 明石原人→日本に原人はいなかった
縄文人の暮らし 狩猟・採集生活→農耕・定住生活
縄文式土器→縄文土器
弥生時代 紀元前3世紀頃から紀元3世紀頃まで→紀元前10世紀から始まるという新説も注釈で入る
邪馬台国→邪馬台国連合
大和朝廷→ヤマト政権
帰化人→渡来人
仁徳天皇陵→大仙古墳(仁徳陵古墳)
聖徳太子→厩戸皇子(聖徳太子)、厩戸王子(聖徳太子)、厩戸王(聖徳太子)※併記で、「聖徳太子」はカッコの中
第1回遣隋使 小野妹子(607年)→もっと早い時期の遣隋使(600年)
大化の改新 645年→乙巳(いっし)の変 645年、大化の改新 646年
日本初の貨幣 和同開珎→富本銭(ふほんせん、683年頃)
鎌倉幕府成立 1192年→1185年
源頼朝像→伝源頼朝像
元寇(1278、1281年)→モンゴルの襲来
足利尊氏像→騎馬武者像
応仁の乱(1467~1477年)→応仁・文明の乱
武田信玄像→伝武田信玄像
ポルトガル人が漂着して鉄砲伝来(1543年)→ポルトガル人を乗せた中国人倭寇の船が種子島に漂着
関ヶ原の戦い(1600年)西軍の総大将は石田三成→西軍の盟主は毛利輝元
江戸時代の身分制度 士農工商→武士と町人・百姓 ※町に住んでいれば誰でも町人、農村に住んでいれば誰でも百姓(百姓イコール農民とは限らない)
天領→幕領
島原の乱(1637年)→島原・天草一揆
踏絵→絵踏
鎖国→いわゆる鎖国
慶安の御触書(1649年)→農民に出された御触書、農民が守っていた決まり
奥の細道→おくのほそ道
西南の役(1877年)→西南戦争
マゼラン→マゼラン(マガリャンイス)
セポイの反乱(1857~1859年)→インド大反乱
「ナチス」の正式名称(1933~1945年) 国家社会主義ドイツ労働者党→国民社会主義ドイツ労働者党
リンカーン→リンカン
ルーズベルト→ローズベルト、ローズヴェルト
リアス式海岸→リアス海岸
農家の分類 専業農家と兼業農家→主業農家と準主業農家と副業的農家
中心工業地帯 四大工業地帯→三大工業地帯
自己紹介 My name is 名 姓.→I am 姓 名.