エスカレーター
乗り方改革
(ナッジカレーター,3名)
7月16日
合同ゼミでの研究発表会
9月21日(水)9時 ~ 9月27日(火)16時
ZEMI-1 エントリー期間
10月17日(月)9時 ~ 10月18日(火)16時
ZEMI-1 ファイル提出期間(これまでにプレゼン資料作成,動画作成)
10月29 日 (土 )
ZEMI-1 予選(これまでに,質疑応答対策)
*結果発表 11月4日(金)
11月12日(土)
ZEMI-1 予選結果発表
*萩原よりコメント:
合同ゼミでは決勝進出も上位に入れず,ZEMI−1は予選敗退でした.3年生春から取り組んできた研究活動の集大成でしたが,学生たちが満足のいく結果とならず,私の力不足を感じています.
学生たちの興味からエスカレーターでの片側どまりを抑制できないか,と研究を進めてきました.特に,京都に居住する学生は,片側どまりが右になったり左になったりと,疑問を持っていました.そこからこの問題を深く考えることが始まりました.
この問題は,JRなど企業でも取り組んでいますが(参照:https://www.jreast.co.jp/press/2021/20210921_ho01.pdf),日ごろ体験しているように効果があるとは言えません.多くの企業ではポスターを用いていますが,その文言・注意の仕方には統一したものがなく,様々でした.それでは,どのようなその文言・注意の仕方が良いのでしょうか?そこで,人間の行動のクセをうまく活用する「ナッジ」を応用して研究を進めました.まずはアンケート調査でどのメッセージにこの問題解決に効果があるかを分析しました.その結果を合同ゼミで発表し,そこで得られたコメントをもとに改訂を進めました.加えて,アンケートでは実際の人間の行動と異なる可能性があります.そこで,瑞光4丁目駅様,かみしんプラザ様ご協力のもと,ポスターを作成し掲載していただき,片側どまりに影響あるかどうか社会実験も行いました.
昨年のサンクコストと恋愛の研究とは異なり,社会問題から経済学的にアプローチする,という研究方法を取りました.方法は異なっても,調べてみたいことを熟慮し,先行研究を比較しながら調べるという研究活動で大事なことをきちんと行なってきました.昨年とは反対に,社会的な意義のある問題ではあっても,研究としての効果を実験ではうまく発揮できていないのではないかと詳細な研究活動への指摘をいただきました.これらは全くご指摘の通りであり,学生たちも指摘されて気付けたようです.
望んだ結果が出なくても,1年弱取り組んできたことはどこかで役に立つはずです.落ち込んでもまた立ち上がり,今後の人生に活かしてほしいと思います.