第4回楡文賞は田中綾氏に

第4回楡文賞は,選考の結果,文芸活動の部門で高い評価を受けている 田中綾 氏(1992年言語学専攻課程卒業)が選ばれ,3月25日,学術交流 会館においてその授与式が行われました。田中氏は,北大文学部を卒業後,短歌の実作者であり,かつ現代短歌評論で著名な菱川善夫氏に師事しました。 その後に発表した短歌評論「アジアにおける戦争と短歌」が,1995年に「現代短歌評論賞」に入選し,またその後の活動が評価され,2003年に第12回 「道銀芸術文化奨励賞」を受賞しています。田中氏は,短歌作者,短歌選者,短歌評論家として,北海道新聞と朝日新聞とで長年にわたって短歌選者として 活躍し,かつ短歌時評の欄を担当しており,朝日・読売・毎日・産経等の全国紙を初めとする数多くの新聞・雑誌に文芸評論の記事を多数執筆しており,全国的な 社会的評価の高さを示しています。これまでの同氏の歌人,短歌選者,短歌評論家,および短歌の文学史研究者としての活動が高く評価されました。