2023年8月13日現在（2024年5月31日更新）

*は日本産魚類検索第3版未掲載の種を示す．（）内の地名は日本ではじめて採集された産地（タイプ産地の場合には☆）

ウミヘビ亜科Ophichthinae（54種）

● ゴマウミヘビ属Apterichtus Duméril, 1805（5（+1）種）

   ホオジロゴマウミヘビApterichtus australis McCosker and Randall, 2005写真（伊豆）（和名は頬部の白抜斑に由来）

 *ダイダイマダラウミヘビApterichtus hatookai Hibino, Shibata and Kimura, 2014写真, 写真（愛知、三重、☆愛南）（和名は橙色の斑をもつことに由来）

   ゴマウミヘビApterichtus moseri (Jordan and Snyder, 1901)写真（☆駿河湾）（和名の由来は不明）

 (*（和名なし）Apterichtus klazingai (Weber, 1913)※水中写真のみで標本は得られていない)

   キシュウゴマウミヘビApterichtus orientalis Machida and Ohta, 1994（☆紀伊半島）（和名はタイプ産地に由来）

 *ソウヨウゴマウミヘビApterichtus soyoae Hibino, 2018（☆豆南諸島鳥島沖）（和名は調査船名に由来）

● （和名なし）Bascanichthys Storey, 1939（1種）

          *カズラウミヘビBascanichthys ryukyuensis Hibino, Yamashita and Sakurai, 2022（☆沖縄島）（和名は蔓状の体に由来）

● タツウミヘビ属Brachysomophis Kaup, 1856（4種）

   モヨウタツウミヘビBrachysomophis cirrocheilos (Bleeker, 1857)写真, 写真（高知）（和名は体に模様があることに由来）

   タツウミヘビBrachysomophis crocodilinus (Bennett, 1833)写真（？日本）（和名の由来は不明。辰ウミヘビ？）

   ハワイタツウミヘビBrachysomophis henshawi Jordan and Snyder, 1904写真, 写真（口永良部島）（和名はタイプ産地に由来）

   ムラサキウミヘビBrachysomophis porphyreus (Temminck and Schlegel, 1846)写真（☆長崎）（和名は生時臀鰭基部付近が紫色であることに由来）

● ヒモウミヘビ属Callechelys Kaup, 1856（3種）

   ヒモウミヘビCallechelys catostoma (Forster, 1801)写真, 写真（石垣島：C. melanotaeniaとして）（和名は細長いことに由来？）

   クロウミヘビCallechelys kuro (Kuroda, 1947)写真（土佐湾）（和名は体が黒いことに由来）

   モンヒモウミヘビCallechelys marmorata (Bleeker, 1854)写真, 写真（西表島）（和名は体に斑紋があることに由来）

● ショウキウミヘビ属Cirrhimuraena Kaup, 1856（1種）

         *ショウキウミヘビCirrhimuraena playfairii (Günther, 1870)（沖縄島）（和名は鍾馗様を思わせる髭に由来）

● *キリンウミヘビ属Chauligenion McCosker and Okamoto, 2016（1種）

 *キリンウミヘビChauligenion camelopardalis McCosker and Okamoto, 2016（☆東シナ海）（和名は学名と同じくキリン（哺乳類）を思わせる体色に由来）

● ヒレアナゴ属Echelus Rafinesque, 1810（1種）

   ヒレアナゴEchelus uropterus (Temminck and Schlegel, 1846)写真（☆長崎）（和名の由来は不明）

● トガリウミヘビ属Ichthyapus Brisout de Barneville, 1847（2種）

   ケラマウミヘビIchthyapus keramanus (Machida, Hashimoto and Yamakawa, 1997)（☆慶良間諸島）（和名はタイプ産地に由来）

   トガリウミヘビIchthyapus vulturis (Weber and de Beaufort, 1916)（伊豆）（和名は吻が尖ることに由来？）

● ハクテンウミヘビ属Lamnostoma Kaup, 1856（2種）

        *カワウミヘビLamnostoma mindorum (Jordan and Richardson, 1908)PDF（沖縄島）（和名は川に住むことに由来）

   ハクテンウミヘビLamnostoma polyophthalmum (Bleeker, 1853)（沖縄島）（和名は体の白点に由来）

● ソラウミヘビ属Leiuranus Bleeker, 1852（2種）

   ソラウミヘビLeiuranus semicinctus (Lay and Bennett, 1839)写真（石垣島）（和名の由来は不明）

  *トラノオウミヘビLeiuranus versicolor (Richardson, 1848)（宮崎県門川湾）［高知県柏島］（和名は虎の尾のような模様に由来）

● ゴイシウミヘビ属Myrichthys Girard, 1859（3種）

   シマウミヘビMyrichthys colubrinus (Boddaert, 1781)写真（石垣島）（和名は体の横縞に由来）

   モヨウモンガラドオシMyrichthys maculosus Cuvier, 1816写真（☆沖縄島　※Myrichthys rupestrisのタイプ産地）（和名は模様に由来？重言的）

 *マダラシマウミヘビMyrichthys paleracio McCosker and Allen, 2012PDF（西表島）（和名は体の模様が不規則であることに由来）

● ウミヘビ属Ophichthus Ahl, 1789（23種）

 *トンガリホタテウミヘビOphichthus altipennis (Kaup, 1856)（沖縄島，渡嘉敷島，西表島）［伊江島］（和名は吻が尖ることに由来）

 *ヨイヤミウミヘビOphichthus aphotistos McCosker and Chen, 2000（東シナ海）（和名は生息水深帯がきわめて暗いが暗黒ではないことに由来）

   イナカウミヘビOphichthus asakusae Jordan and Snyder, 1901写真（☆東京湾外）（和名の由来は不明）

   イレズミウミヘビOphichthus bonaparti (Kaup, 1856)写真（調査中）（和名は頭部の鮮やかな模様に由来？）

  *トリノコウミヘビOphichthus celebicus (Bleeker, 1856)（宮崎県門川沖）（和名は体が鳥の子色であることに由来）

  *カタグロウミヘビOphichthus cephalozona Bleeker, 1864PDF, 写真（西表島）（和名は後頭部の一大黒斑に由来）

    モンガラドオシOphichthus erabo (Jordan and Snyder, 1901)写真（☆神奈川県三崎）（和名は体に紋柄があることに由来？ドオシ、スドオシとはウミヘビ科を指す古い地方名）

  *グンバイウミヘビOphichthus exourus McCosker, 1999PDF（沖縄島）（和名は尾部が軍配状に拡がることに由来）

  *クサナギウミヘビOphichthus kusanagi Hibino, McCosker and Tashiro, 2019（☆駿河湾，尾鷲沖（熊野灘），高知県仁淀沖（土佐湾））（和名はタイプ産地の草薙剣伝説に由来）

   ホウライウミヘビOphichthus lithinus (Jordan and Richardson, 1908)写真（日本：O. cephalozonaとして）（和名は台湾の異名蓬莱島に由来）

   *アズキウミヘビOphichthus longicorpus Vo and Ho, 2021（茨城県沖）（和名は体色が小豆色であることに由来）

  *ヤマイヌウミヘビOphichthus lupus Hibino, McCosker and Tashiro, 2019（☆東シナ海）（和名は山犬のような頭に由来）

   マチダウミヘビOphichthus machidai McCosker, Ide and Endo, 2012（☆土佐湾）（和名は町田吉彦氏に由来）

  *クロナガウミヘビOphichthus macrochir (Bleeker, 1852)（高知県仁淀沖（土佐湾））（和名は体が黒く長いことに由来）

   メダマウミヘビOphichthus megalops Asano, 1987（☆熊野灘）（和名は眼が大きいことに由来）

   シシガシラウミヘビOphichthus obtusus McCosker, Ide and Endo, 2012写真（☆土佐湾）（和名は猪のような頭に由来？）

 *ツマリウミヘビOphichthus oligosteus Hibino, McCosker and Tashiro, 2019（☆土佐湾）（和名は体が寸詰まりであることに由来）

 *タルミウミヘビOphichthus pallens (Richardson, 1848)（☆日本：産地不詳）（和名の由来は不明）

   ワヌケモンガラドオシOphichthus polyophthalmus Bleeker, 1864写真（高知）（和名は体側円斑が輪状をなすことに由来）

 *フチナシウミヘビOphichthus sangjuensis (Ji and Kim, 2011)（東シナ海）（和名は垂直鰭にほぼ縁取りがないことに由来）

   スソウミヘビOphichthus urolophus (Temminck and Schlegel, 1847)写真（日本（？長崎））（和名の由来は不明）

 *モノサシウミヘビOphichthus yamakawai Hibino, McCosker and Tashiro, 2019（土佐湾）（和名は体に等間隔に並ぶ黒色叢に由来）

   ホタテウミヘビOphichthus zophistius (Jordan and Snyder, 1901)写真（東京湾外）（和名は背鰭高が大きいことに由来）

● ダイナンウミヘビ属Ophisurus Lacepède, 1800（1種）

  ダイナンウミヘビOphisurus macrorhynchos Bleeker, 1853写真（日本）（和名は扱いに難がある＝大難に由来？）

●* ゲットウウミヘビ属Phyllophichthus Gosline, 1951（1種）

 *ゲットウウミヘビPhyllophichthus xenodontus Gosline, 1951（沖縄島）（和名は前鼻管が月桃状であることに由来）

● ミナミホタテウミヘビ属Pisodonophis Kaup, 1856（2種）

   ゴマホタテウミヘビPisodonophis boro (Hamilton, 1822)写真（高知）（和名の由来は不明）

   ミナミホタテウミヘビPisodonophis cancrivorus (Richardson, 1848)（調査中）（和名は南方に分布中心があることに由来？）

● ボウウミヘビ属Xyrias Jordan and Snyder, 1901（1種）

   ボウウミヘビXyrias revulsus Jordan and Snyder, 1901写真（神奈川県三崎）（和名は棒状の体に由来？）

● タケノコウミヘビ属Yirrkala Whitley, 1940（1種）

*タケノコウミヘビYirrkala misolensis (Günther, 1872)（沖縄島）（和名は真竹皮のような斑紋に由来）

ニンギョウアナゴ亜科Myrophinae（15種）

● ミナミミミズアナゴ属Muraenichthys Bleeker, 1853（5種）

          *ウシィバーミミズアナゴMuraenichthys gymnopterus (Bleeker, 1853)（石垣島）（和名は臼歯状の歯に由来）

   ワカウナギMuraenichthys hattae Jordan and Snyder, 1901（☆和歌浦）（和名はタイプ産地に由来）

   ミナミミミズアナゴMuraenichthys schultzei Bleeker, 1857写真（沖縄島）（和名は南方に分布の中心をもつ種であることに由来？）

 *シラスミミズアナゴMuraenichthys sibogae Weber and de Beaufort, 1916（沖縄島，伊江島）（和名は矮小で色素が淡くシラス（イワシ類を中心とした仔稚魚）的であることに由来）

 *シノミミズアナゴMuraenichthys thompsoni Jordan and Richardson, 1908（三重県座賀島，宮崎県門川湾）（和名は篠竹のような体形と退色に由来）

● ニンギョウアナゴ属Myrophis Lütken, 1852（1種）

   セレベスヒレアナゴMyrophis microchir Bleeker, 1864（調査中）（和名はタイプ産地に由来）

● ムカシウミヘビ属Neenchelys Bamber, 1915（2種）

 *ツルギムカシウミヘビNeenchelys mccoskeri Hibino, Ho and Kimura, 2012写真（駿河湾）（和名は細長く側扁した尾部に由来）

   ムカシウミヘビNeenchelys similis Ho, McCosker and Smith, 2015（駿河湾）（和名は骨学的特徴が原始的であることに由来）

● ミミズアナゴ属Scolecenchelys Ogilby, 1897（7種）

   ミサキウナギScolecenchelys aoki (Jordan and Snyder, 1901)写真（☆神奈川県三崎）（和名はタイプ産地に由来）

   ミミズアナゴScolecenchelys gymnota (Bleeker, 1857)（沖縄島）（和名は英名のworm eelに由来）

 *ツマグロミミズアナゴScolecenchelys fuscapenis McCosker, Ide and Endo, 2012写真（新潟県，☆土佐湾）（和名は尾部先端付近の黒色域に由来）

 *ノドグロミミズアナゴScolecenchelys fuscogularis Hibino, Kai and Kimura, 2013写真（☆京都府京丹後沖，三重県紀伊長島沖）（和名は峡部から鰓嚢腹面の黒色素胞叢に由来）

 *サンゴミミズアナゴScolecenchelys iredalei (Whitley, 1927)（三重県志摩市，馬毛島近海）（和名は主に瑚礁域に住む・珊瑚海をタイプ産地とすることに由来）

 *フトミミズアナゴScolecenchelys laticaudata (Ogilby, 1897)（喜界島）（和名は属内で体高が大きいことに由来）

   クリミミズアナゴScolecenchelys macroptera (Bleeker, 1857)写真（☆石垣島　※Muraenichthys owstoniのタイプ産地）（和名は体の蒸栗色に由来？）