「CITビジネスグロッサリー」は、CIT経営開発が運営するビジネスラーニングプラットフォームです
「フォロワー戦略」は、フィリップ・コトラーが提唱した**「競争地位別戦略」**における4つのポジション(リーダー、チャレンジャー、フォロワー、ニッチャー)の一つです。
市場シェアが2位や3位以下で、トップ(リーダー)に挑むだけの経営資源(資金や技術)が十分でない企業がとる、「賢い模倣」による生き残り戦略を指します。
フォロワーの最大の目的は、「リスクとコストを最小限に抑え、安定した利益を確保すること」です。
開発コストの削減: リーダーが多額の投資をして成功させた製品を「真似る」ため、R&D(研究開発)や市場開拓のコストを大幅に抑えられます。
リスクの回避: 市場で売れることが証明されたものに後乗りするため、新製品が失敗するリスクが低いです。
高い利益率: 投資が少ない分、売上規模が小さくても効率よく利益を出せる(高収益体質)場合があります。
アダプター(適応型): リーダーの製品をベースに、さらに改良を加えたり、別の市場へ展開したりする。
イミテーター(模倣型): 製品や広告を模倣しつつ、パッケージや価格でわずかに違いを出す。
クローナー(複製型): リーダーの製品、名前、パッケージをほぼそのままコピーする。
カウンターフェイター(海賊版型): いわゆる偽物。闇市場などで販売される(ビジネスとしては非推奨・違法)。
ただ真似るだけではリーダーに叩き潰されてしまいます。フォロワーとして生き残るには以下のポイントが重要です。
徹底したコストダウン: リーダーよりも安く提供できるよう、生産効率を高める。
報復を招かない: リーダーのシェアを奪うほど攻撃的には動かず、リーダーにとって「無視できる存在」でい続ける(業界の秩序を守る)。
セグメントの選択: リーダーが力を入れていない、ニッチすぎない程度の「ほどよい市場」に留まる。
三洋電機(かつて): ブランド力で勝負せず、機能を絞り、他社ヒット商品を安価に製造・供給する戦略で知られました。
マツダや三菱自動車: 巨大なトヨタ(リーダー)や日産・ホンダ(チャレンジャー)に対し、独自の技術(ロータリーエンジン等)や特定のファン層を狙いつつ、全体としてはフォロワー的な立ち位置を保っています(最近はニッチャー的な動きも強いです)。