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「コンプレックスセールス(Complex Sales)」とは、日本語で「大型商談」や「複雑な販売」と訳される、主にB2B(企業間取引)で見られる難易度の高い営業スタイルのことです。
単にモノを売るのではなく、顧客の深い経営課題を解決するために、長い時間をかけて多人数を巻き込みながら進めるのが特徴です。
一般的な販売(トランザクションセールス)と異なり、以下の4つの要素が絡み合うため「複雑(Complex)」と呼ばれます。
意思決定者が複数(多層)いる
現場担当者、部長、役員、情報システム部門、購買部など、多くの人が関与し、全員の合意(コンセンサス)が必要です。
検討期間が長い
導入までに半年〜1年、長い場合は数年かかることも珍しくありません。
リスクと投資額が大きい
数千万〜数十億円単位の契約になることが多く、失敗した際の影響が大きいため、顧客側も慎重になります。
カスタマイズ性が高い
既製品をそのまま売るのではなく、顧客の状況に合わせてソリューション(解決策)を組み上げる必要があります。
この領域で成果を出す営業には、単なる「話し上手」以上の能力が求められます。
ステークホルダー管理
誰がキーマンで、誰が反対派かを把握し、適切にアプローチする力。
プロジェクトマネジメント
長期戦の中で、自社と顧客の両方のスケジュールを管理する力。
インサイト(洞察)提示
顧客自身も気づいていない課題を指摘し、進むべき方向を示す力。
コンプレックスセールスの世界でよく語られるのが「チャレンジャー・セールス・モデル」です。
顧客の要望に何でも応える「御用聞き」ではなく、あえて顧客の考えに異を唱え(ティーチング)、主導権を握ってコントロールするタイプが、最もこの複雑な商談をまとめ上げる確率が高いと言われています。