「鉢の受け皿がない、そんなときはプラスチックケース。しかし単体禁止を破ってしまっている。」

この作品はブリコラージュではない。

作品は、プラスチックケースに鉢を入れることで受け皿になり、鉄の皿と合わせてフラワースタンドを形成するというもの。組み合わせに用いている鉄の脚が目的に即して用意されたものであるため、ありあわせ要素がプラスチックケースの一つのみということになる。これは「目的が先行した資材収集」に抵触するためブリコラージュと評価できない。

例えば、同じ「流通・収納用具」の資材集合の中の他の資材を使ってフラワースタンドの脚を見立てることができれば成功だったろう。

しかし、要素単体では、特性からプラスチックケースを受け皿に読み替えていることはブリコラージュの一側面として評価できる。