タイプ:泡・辛口白
ヴィンテージ:2019
生産者:ガブルニク23/GABERNIK 23
アルコール度数:11.5%
品種:イエローミュシュカ
生産本数:5004本
土壌:泥灰土
スロヴェニアの瓶内二次発酵シャンパーニュ方式の泡!
樹齢20年のぶどう、Rumeni=黄の意、別名イエローマスカット。瓶内二次発酵のシャンパーニュ方式で造ったスパークリングワイン。一次発酵は自然発酵で18ヶ月シュル・リーを施す。二次発酵は7ヶ月の熟成の後、翌春に滓引きして補糖なしで仕上げる。更に36ヶ月瓶熟。ミントの清らかさ、オレンジの花、スイカズラなどの白花、シャインマスカットのフルーティーな香り。キメ細かな柔らかな泡立ち。滑らかで心地のよい酸が中心で品よくまとまっている。アフターはハチミツ。滓がないのですっきりとした印象。抜栓11日後、泡は消えたが香りは抜栓日と同等レベル。酸がキュート!
★マリアージュ★【10~12℃】フレッシュチーズとフルーツの前菜。生ハムメロン、ホタテのマリネ、白身魚のカルパッチョ、ハーブを使った冷製の一皿など。柿の白和え、春菊お浸し、関西風おでんのしゅんだ大根。
タイプ:辛口オレンジ
ヴィンテージ:2021
生産者:ガブルニク23/GABERNIK 23
アルコール度数:11.5%
品種:イエローミュシュカ
生産本数:3996本
土壌:泥灰土
これでもかとマスカット!旨味MAX!極上の癒しオレンジ!
小さな未熟粒を除き、開放型プラスチック容器で24日醸す。長く醸すことにより色、味、香り、テクスチャーを最大限に引き出すのが狙い。プレスして一晩、沈殿させ228ℓのフレンチオークで11ヶ月熟成。MLFから2ヶ月後にノンフィル・ノンコラで瓶詰め。夕張メロン色。底にうっすら滓。マスカット、メロン、パイン、ライチ、リンゴの盛り盛りフルーツバスケット。アタックは軽く、イキイキとした酸とミネラル。チャーミングな酢酸。タンニンはスムーズで程よい。アフターには爆発的な旨味。染み込む出汁感と果皮由来の仄かな渋味。抜栓2週間で黄花と黄桃が出現、トロリとピーチジュースのよう、味しっかり。ピュアな透明感。飲み疲れない。
★マリアージュ★【8~12℃】ルーローハン、カオマンガイ、フォー、ナンプラーやパクチーを使ったアジア料理、生春巻き、春雨サラダ、バンバンジー、ザーサイ、ライムなどの甘すっぱい料理と合う。鶏、豚、白身魚のアクアパッツァ、軽めで旨味の強いものも◎
産地:スロヴェニア、ポドラウィエ地方、シュタイヤマルク、リトズノイ
創業: 2019年
畑・生産本数: 3.5ha・年20,000本
特徴:有機栽培
一次発酵に補糖なし
天然酵母を使用
マイナー品種を採用
ぶどう園からワイン造りにチャレンジ!
ヤンコ ボガティッチ
"ルメニミュシュカに全てをかけた!私たちの味をまっすぐ届けたい!" ー Janko Bogatic
この1本が、私たちの挑戦の証!
Crafted by the land 土によってつくられ
Fermented by nature 自然によって発酵され
Bottled by us 私たちによって瓶詰めされる
スロヴェニアの北東部、オーストリアとの国境に接するポドラウィエ地方のリトズノイ村。この辺りはシュタイヤマルク(=シュタイヤルスカ)と呼ばれているワインの銘醸地です。この地に昔から広がるぶどう畑と、そのぶどう品種を生かしたワイン造りに、GABERNIK23(ガブルニク23、以下G23)は挑んでいます。
G23を語るうえで欠かせないのが、兄弟ワイナリーであるHeaps Good Wine Company(ヒープスグッドワインカンパニー、以下HGW)のニックです。ワイン造りにおいて9年先を行くニックは、ヤンコにとって目標であり、ワイン造りに挑戦する、きっかけにもなりました。
G23がワイナリーとしてスタートしたのは2019年のこと。ニックの成功を目にし、「自分の畑で育ったルメニミュシュカをどうにかできないか」とヤンコは隣人であるニックに相談しました。「マイナーだけど、この地に根ざしたぶどうをもっと多くの人に知ってもらいたい」その想いに共感したニックは、立ち上げからワイン造りまでを全面的にサポート。こうしてG23が生まれました。二人は似通ったビジョンを持つ一方で、ワインスタイルは全く異なります。切っても切れない関係を築きながらも、それぞれの個性を持っています。直線距離にして1kmほどの ”スープの冷めない距離” にある2つのワイナリーは、まさに「家族のような絆」で結ばれています。
左ヤンコ 右ニック
ヤンコ ボガティッチの物語
1975年生まれのヤンコ ボガティッチは、10歳の頃から父親が営むぶどう園で働きはじめました。急斜面に広がる畑で父を手伝いながら成長しました。18歳でいったん家を離れますが、突如として父が亡くなり、ぶどう園の世話をするために戻ります。それから30年の間、ヤンコはひたすらにぶどうを育て続けてきました。3人の子供と一人の孫に囲まれながら、2019年、長年の夢だったワイン造りに踏み出したのです。ワイナリーをはじめることになっても、ヤンコの農園にはもともとぶどうが植えられていました。せっかく長年育ててきたぶどうを引き抜いてワイン用の品種に植え替えるのは得策ではありません。彼の農園には既にルメニミュシュカとツヴァイゲルトがあり、しかも20年もの樹齢を重ねています。「これを活用しない手はない」 そう思ったヤンコですが、ルメニミュシュカというマイナー品種を使うなら、そのぶどうにふさわしい物語を作り出す必要があると考えました。そこで閃いたのが、「あえてトレンディな品種は避けて、流行遅れのぶどうに光を当てる」というグレイトアイデアです!ワイン造りにおいて一見地味に見えるぶどうを、ヤンコならではのスタイルで仕上げ、誰もが驚くようなワインを造ることを決意したのです。
ルメニミュシュカへの情熱
ルメニミュシュカ(=イエローマスカット)はスロヴェニアではそこそこ評価が高く、人気があります。しかし他の地域ではあまり注目されていない品種です。残糖があり甘口~やや甘口で造られることが多いのも一因して、シャルドネやカベルネソーヴィニョンのように品種にブランド力はありません。ヤンコとニックはこのマイナーな品種に新たな可能性を見出します。マイナー品種にスポットライトを!もっと魅力的でワクワクするものに!興味深く価値あるものに変身させたい!それは生産者ヤンコとニックの自分自身に対する、挑戦でもありました!通常の甘口スタイルに縛られず、自由な味わいを引き出すことを試みました。自然の力に任せ、最小限の介入で、このぶどう本来の個性を表現することに徹した結果、驚きと感動をもたらすワインが完成しました。
G23初ワインの誕生
そうして、5,000本の本格的なスパークリングワインと、6,000本のオレンジワインが完成しました。スパークリングワインは栽培から6年の年月をかけ、シャンパーニュにも引けを取らないほどのクオリティに仕上がっています。そして、オレンジワインは24日間もの長期にわたって醸し、色合い、香り、味、そしてテクスチャーを極限まで引き出しました。出来上がってすぐ、「ああ、これは失敗だ!」とヤンコは嘆き悲しみました。ニックが味見をしたところ目を見張ります。それは非常にバランスの取れた、余りにも素晴らしい出来上がりだったのです!ルメニミュシュカの個性を余すところなく表現し、「自分たちが飲みたかった」理想の一本を造り上げたのです。この品種だからできた、そんな唯一無二の癒しのワインが生まれました。
G23のユニークなラベルとワイナリー名の由来
G23のラベルは、骸骨に扮したワインなのか、はたまたワインに扮した骸骨なのかはわかりませんが、モダンで格好いいデザインなのが特徴です。ニックのニュージーランド出身の従兄弟が考案したアイデアで、特に深い意味はないものの、彼らのユーモアと遊び心が表れています。このラベルは来年のハロウィンシーズンにも大活躍することでしょう。ちなみに「GABERNIK23」というワイナリー名は、ワイナリーの所在地である住所と番地を示しています。がっかりしないでください。屋号や商号に必ずしも素敵な物語や意味があるとは限りません!むしろ、ワイナリーを訪問する際にはこのおかげで道に迷う心配はありません。実用的な名前です。
今回は、
ルメニミュシュカMT(シャンパーニュ方式で造られたスパークリング)と
ルメニミュシュカ(オレンジワイン)
の2種類を入荷しました。
G23のワインには、彼らの挑戦と信念が詰まっています。まずは1本を手に取って、この土地にしかない味わい、彼らにしか引き出せないルメニミュシュカの個性を感じてみてください。そして、気に入って頂けたら、おかわりをお待ちしています!