本当の意味で、〈自分にしか書けない文章〉とは、どのようなものでしょうか。いや、そもそも情報技術の開発等により劇的に変容した言語環境にあって、たとえば言葉や文化に関わる何らかの対象をめぐり、私たちが真にオリジナルな考えを記すことなどできるのでしょうか。
ともあれ、大学院という場に性急な答えは不向きです。時間の許すかぎり、資料を調べ、文献を読み、演習で議論し、論文原稿を書き、指摘やアドバイスを受け、さらに資料を調べ、文献を読み、演習で議論し、論文原稿を書き直し……。このサイクル自体が院生研究者にもたらす価値はもとより、実践の積み重ねを通してこそ〈自分にしか書けない(はずの)文章〉が少しずつ姿を現す、そのように信じたいと思います。
本専攻は、古代から近現代に渡る日本語学・日本文学を中心に、現在の研究水準・学術環境を踏まえた授業を展開しています。少人数の授業および個別の研究指導によって、各時代・分野の専門知識と研究方法を着実に修得しながら、各自が志す研究課題に取り組みます。また、比較文学研究の専門的指導ほか、時代・分野を超えた学びの体制も特徴となります。知的な刺激に溢れる大学院生活を過ごし、それぞれが学術的独自性を発揮した学位論文の完成に到達するよう願っています。
日本文学文化専攻
専攻長 山本 亮介
「日本文学文化」の専攻名は、文学部日本文学文化学科との連動を明確化するために、2014年度に「国文学専攻」から名称変更したものです。「日本文学文化」の名称については、文学は文化の文脈の内にとらえるべきという意図に発しています。
日本語学・日本文学を主要分野とし、分野内の各専攻領域の教員が指導にあたります。
入学定員:前期課程10名/後期課程3名
開講時間:昼間開講
キャンパス:白山
学位:前期課程 修士(文学)/後期課程 博士(文学)
取得可能な資格:高等学校教諭専修免許状(国語)/中学校教諭専修免許状(国語)
東洋大学日本文学文化学会HPへのリンクです。
学会の大会や研究発表の概要、機関誌『日本文学文化』の原稿募集といった活動を掲載しています。