発表会は続くよ

平成27年12月22日号

招待状をいただきました。最近にしては珍しく、メールでも郵送でもありません。手渡しです。

あした げきを やるので みにきてください。

ばしょ ぞうぐみ。 じかん 9じ50ふん。

きりんぐみより

たどたどしい文字の間で、うれしい気持ちが踊っているようです。そそっかしい園長先生が間違わないように、場所と時間のところには黄色の線が引かれています。

発表会の本番は、12月5日に無事に終えることができました。でも子供たちにとっての「発表会」は、これで終わりではありません。発表会は続くのです。

役をとりかえて、劇あそびをすることもあります。もとより自分の役以外のセリフもほとんど覚えていますから、何の問題もありません。本番以上に盛り上がっているようです。

衣装をとっかえひっかえしながら、ファッションショーをすることもあります。「いちど着てみたかったんだよねえ」と、ニヤニヤしながら王様の衣装に袖を通している子がいます。

客席の真ん中に陣取って、あれこれ指示を出している子もいます。なんと先生役だそうです。「はい、前に出て来て!大きな声でかっこいいよ!」本物の先生より堂々としています。

園庭では、うさぎ組からぞう組まで、年齢の違う子が集まって歌をうたっています。放歌高吟とはまさにこのこと。友達といっしょに歌うこと自体が楽しいようです。


ぞう組主催のミニ発表会も行なわれました。体調不良のため当日お休みしたぞう組のAちゃんのためです。「全員揃って演じたい」という年長児たちの熱い思いが、担任の先生を動かしたのです。

ぞう組の「アリババと四十人の盗賊」は、きちんと衣装も着て、本番と同じように行なうことができました。りす組さんも、元気いっぱいに「森のパン屋さん」を再演しました。客席の子供も一緒にセリフを言い、歌い、踊ります。みんながリラックスした雰囲気の中で、表現する喜びを存分に味わうことができました。

客席には乳児組の小さなお友だちにまじって、特別にお招きしたAちゃんのお母さんの笑顔も見えました。

ミニ発表会のあと、きりん組のBちゃんから疑問の声があがりました。「どうして、わたしたちはやらないの?」

それもそうねと担任の先生。早速あれこれと調整に動きます。きりん組のミニ発表会開催が決まりました。冒頭に紹介した通り、わたしのところにも招待状が届きました。準備万端、当日を迎え…

おや、そろそろ開演の時間です。いったん筆をおくことにしましょう。ではまた。