手作りの昆虫図鑑
「エンチョー先生、写真とって!」
今朝いちばんに事務室にやってきたのはR君。つかんでいるのは元気なアブラゼミです。子供たちは、登園の道すがら、あるいは園庭でとった虫をわたしに見せにきてくれます。
ならばと、それを写真にして、小さなスケッチブックで図鑑を作ることにしました。自分が見つけた虫が図鑑にのるのがうれしいようで、子供たちは先をきそって虫をとってくるようになりました。
さて、図鑑の中の虫で何が好きか、ぞう組(年長)の子供たちに聞いてみました。結果は以下の通りです。
第1位 ノコギリクワガタ
言わずと知れた昆虫界の横綱です。鋸みたいな大あごがかっこいいですね。虫との関わりにおいては、「持てるか、持てないか」という点が重要な分岐点になります。ノコギリクワガタを持てるというのは、子供にとってはけっこうスゴイことなんですよ。
第2位 キリギリス
園庭や公園で見つかるバッタは数あれど、唯一ランクインしたのがキリギリスでした。トノサマバッタにちょっと似ていますが、羽根が短いのがキリギリスです。飛ぶのは得意じゃないけれど、ジャンプ力はぴかいちです。
第3位 トンボ
季節が変わると園に飛んでくるトンボの種類も変わります。いま一番多いのはノシメトンボ。熨斗目(のしめ)と呼ばれる縦横の線模様が体にはいっています。羽根の先に黒い斑点があるのも特徴です。
第4位 エンチョウゼミ
ぞう組で話題沸騰の新種(!?)の蝉です。写真をご覧になりたい方は、ぞう組の本棚に置いてある手作り図鑑をぜひ手にとってください。昆虫ではないという説もあります。「ふざけ過ぎだ」というクレームは…受け付けておりません。
第5位 カナブン
あのカブトムシも実はカナブンの親戚で、コガネムシ科に属しています。カナブンは褐色ですが、コガネムシの仲間には緑や黒などきれいな光沢のあるものがたくさんいます。園庭によく飛んでくるコフキコガネは、体に無数の産毛が生えていて、まるで粉を吹いたように見える通好みの虫です。