フクシマがすぐに、なおりますように

いつもと違う気持ちで迎える七夕です。「近隣センターふさの風」に出展する恒例の七夕飾りも、いつもと違う趣向になりました。

布佐と東北の復興を願い、「仙台七夕飾り」を作りました。保護者や職員が総出で折った千羽鶴に、椋の実クラブのおばあちゃん達が糸を通して吹き流しにしました。顔を描いたり、手形を押したり、全ての園児が何らかの形で関わっています。いろいろな人の気持ちがこもった飾りになりました。

年長さんは、大変な目にあっている人たちを思いながら、色とりどりの短冊に願いごとをしたためました。

「フクシマがすぐに、なおりますように」

Y君の書いた願いごとです。家庭での会話の中に、「フクシマ」という地名が出てくるのでしょう。世の中で起きていることをごまかさずに語り合う、誠実な親子の姿が目に浮かびます。「なおりますように」という言葉には、復興という勇ましい掛け声では薄れがちな、人を思いやる優しい心を感じます。

下の方に見つけた短冊には、大きな字でこう書かれていました。

「うみでおよぎたい」

Mちゃんの切実な思いです。この願いは、天に向けられたものか、はたまた私たち大人に託されたものなのか…。

5歳の夏は二度と訪れません。いつもと違わない夏にするために、私ができることをしっかりとやっていかなければ。

七夕飾りが展示してあるホールには、まちづくり協議会の方が、来館者のために笹飾りを用意しています。私も短冊に願いごとを書いてきました。

「みんなの願いが、かないますように」