たから広辞苑-残暑編

うさぎ組、きりん組、ぞう組が、力を合わせてそれぞれ運動会のポスターを作りました。模造紙一枚分の大きなポスターです。毎年の恒例行事になっており、貼る場所も決まっています。道路際のフェンス、園内、そしてもう一枚は布佐郵便局の駐車場です。

台風の去った翌日。B保育士が郵便局のポスターのことを思い出しました。「もう飛ばされているかもしれない。」そう覚悟しながら行ってみると、驚いたことにほとんど無傷で残っています。よく見るとたくさんの大きな洗濯バサミで固定されています。

たからの卒園生でもある局長さんはじめ、局員の方々の優しい心遣いでした。お礼を言って帰って来たB保育士が、嬉しそうに報告してくれました。自分たちの仕事だけでも忙しいのに、保育園のポスターのことまで気にかけて下さっていたなんて…。何だかとても温かい気持ちになりました。

椋の実クラブのお祖母ちゃん方は、もみ殻入りの紅白のお手玉を70個近くも縫って下さいました。用意したもみ殻が足りなくなると、わざわざ近所の農家からもらってきてくれました。おまけに、保護者用の鉢巻きも縫って頂きました。

布佐小学校には、校庭だけでなく、駐車場も貸して頂けることになりました。教頭先生は、お忙しい時間を割き、たび重なる打ち合わせに付きあって下さいました。当日も出勤して、何かあった時のために待機してくれるそうです。

椋の会の役員さんは、仕事後に何度も園に集まり、役割分担や椋の会の種目について話し合いました。当日も裏方としてご尽力いただきます。用具の運搬や会場設営、各種目の用具設置など、もちろんお父さんたちの力もお借りしなければなりません。

子どもたちは練習に励み、もちろん職員も懸命に準備を進めています。しかし、私たちの力だけではとうてい実施することはできません。たくさんの方の力を借りて、初めて運動会を迎えられると思っています。当日は、たくさんの方に見守られながら、子どもたちが力を合わせ、そして競い合う真剣な姿が見られるでしょう。

あともう一人、力を借りなければならない方がいました。

お天気の神様、どうか、お願いしますね。