たから広辞苑 運動会編

平成27年9月25日号

【運動会】

今年で48回目を迎える宝保育園の伝統行事。子供だけでなく、親や祖父母も一緒に「参加」することを大きな特色としている。記念すべき第1回は、昭和43年(メキシコオリンピックの年)の体育の日に布佐小学校校庭で開催された。

記録によれば、恒例となっている紅白リレーとタイヤ取り(保護者競技)は第1回からすでに行われている。

【紅白リレー(5歳児)】

子供たちはふだん園庭で走っており、校庭のトラックで練習できる機会はわずかである。それでも毎年、子供はいつも以上の力を発揮し、白熱のレースを展開する。勝っても負けても、「力を合わせる」ことの意味を知る人生で最初の機会となる。


【紅白リレー(保護者)】

走者リストが発表になった時から、戦いはすでに始まっている。人知れず練習に励む保護者もいるという。ただし、長年蓄積されたデータによれば、勝つためのほぼ唯一の秘策は、“ころばないこと”。

園長が入ったチームは勝つというジンクスもあるらしいが、実際は本人が言いふらしているだけである。「今年も本気です」(園長談)

【ぼくらは小さな海賊だ(3・4歳児)】

3・4歳児によるダンス。子供たちの笑顔が最大の見どころ。楽しそうに踊る姿があまりにかわいいため、観ている方も思わず笑顔になってしまう。最後の決めポーズがシャッターチャンス。手拍子と掛け声をお忘れなく。

【体育遊び】

鉄棒、マット、平均台、跳び箱の演技を披露する。今年は初めてサーキット形式を導入したため、一発勝負ではなく、失敗しても何度も挑戦できるようになった。子供たちの真剣なまなざしは、挑戦することを忘れた大人のハートにも火を付けてくれる。

【乳児組(0・1・2歳児)の種目】

小さいお友だちの種目も見逃せない。発達度合いに応じた体の動かし方にご注目。親子の触れ合いあり、お土産あり、かわいいお面あり、ハプニングありの楽しい時間になること請け合い。「4月の頃と比べてぐんと成長した姿をご覧下さい」(園長談)

【筑波山登山】

運動会が終わると、年長児の次の目標は筑波山登山になる。子供たちは山頂を目指して、岩場もある険しい山道をひたすら登る。「保育園の遠足」という既成概念を覆すほどの体育会系行事である。山頂でいただくお弁当が格別ともっぱらの評判。