本研究室では,一言でいえば美味しく食べて健康になれる高品質な野菜・果物をつくるための研究を行っています.
近年,健康志向の高まりから,野菜や果物は,ビタミンやポリフェノールなど機能性成分の供給源として注目されています. そこで,高品質・高付加価値な野菜や果実の作出に向けて、トマトを中心に収穫時・収穫後の食味成分や機能性成分を測定し,これらの成分がどのような要因(栽培環境など)で変動するかなどを科学的に探求しています.また,実際に食べたときのおいしさが,どのような成分と関係しているかなども研究しています.
研究の進め方としては,植物の栽培・生産物の収穫の後,高速液体クロマトグラフィー(HPLC)や分光光度計・マイクロプレートリーダーなどを用いた食味成分や機能性成分,活性酸素消去システムの測定,コンピューターを用いたデータ解析などを行っています.研究内容によって,どのような実験手法を重視するかは異なりますが,植物の栽培と成分分析の両方から研究を行っています.