『アンチ菩提心論』は、啓拙居士へのメールをまとめたものでした。
この頃、連日のように海蔵寺に寄られたり、お薬師堂で坐られたりしていた。
ご自分の修行について、この先どうすれば良いのかと戸惑っておられるようだった。
それでこの「口出し」が始まった。
毎日のように一節ずつ書き送って、10日で完成した。
書き終わってみると、どこも修正するべきところがなかった。
だから、そのままアップした。
しかし、師匠を批判しているとか、参禅者を愚弄しているとか、という
思いも寄らない評価を頂いて、何やら問題を引き起こしていたようなので、
ネットから削除した。
啓拙居士もこれで何かが変わったということもなかったようなので、
私一人の自己満足だったのかも知れない。
しかし、7年たって読み返しても、よく出来ていると思ってしまう。
進歩がない、ということか。
啓拙居士示寂して3年になろうとしています。
居士との大切な思い出の記念碑として、
またそっとアップしておこうと思います。
直心院治道啓拙居士の菩提心に捧げます。
2012年1月28日
幽雪 拝