指爪振動刺激を用いた無線錯触覚提示システム / Wireless Smart Finger

タッチパネル搭載端末の普及により,画面上でのタッチやドラッグなどの操作においてよりリアルな体験を与えるために,触覚フィードバックを付加することが求められてきた.しかし,有線の触覚ディスプレイにおいて,複数台端末を同時に使用する際に,接続を切り替える手間がかかる.また,大型タッチスクリーンに応用する際にワイヤが手の行動範囲を制限させるデメリットがある.そこで我々は,爪上振動による錯触覚を利用して,一般の市販タッチパネル端末に容易に触覚を付加する無線システムを提案する.また,ハードウェア面とソフトウェア面で低遅延化を行うことにより,固有出力遅延が存在する タッチパネル端末にもリアルタイム振動を提示できるシステムを目指す.

【参考文献】

楚,橋本:無線通信を用いた触覚提示システムにおける遅延補償手法の有効性検証,日本バーチャルリアリティ学会 第20回ハプティクス研究会,PI-18-028,2018/3/13-14.

楚,橋本:タッチパネル上のなぞり動作予測による振動出力の遅延補償,第22回日本バーチャルリアリティ学会大会,2C1-03,2017/9/27-29.

楚,橋本: 爪上振動刺激による錯触覚提示システムのウェアラブル化,第21回日本バーチャルリアリティ学会大会, 34A-05, 2016/9/14-16.