嗅覚反応時間を考慮した香料提示手法/Fragrance Presentation Method Considering Olfactory Reaction Time

近年,アロマテラピーに代表されるように香りが心身に与える効果(機能性)に注目が集まっている.実際,香りは肉体的な不調である疲れ目、冷え、凝り、筋肉痛から、精神的な不調である気分の落ち込み,不眠、ホルモン系の不調まで、幅広く役立つといわれる.しかし,従来の使用法では香りを部屋に充満させる方法が主流であり,香り成分の切替や個別の提示が難しい.

本研究では,ごく少量・短時間の香り提示によって,香り成分が持つ精神的・身体的な効果をユーザに効率よく提供することが可能な手法を提案する.本提案システムによって,従来手法では難しかったパーソナライズ化された香りの機能的提示が可能となる.


【参考文献】

佐藤尚之, 橋本悠希: 嗅覚反応時間を考慮した香料提示が可能な嗅覚ディスプレイの性能評価, 第26回日本バーチャルリアリティ学会, 1B1-6, 2021/09/12-14