体内におけるファントムセンセーション像を用いた触運動感覚提示/ Presentation of Tactile Sensation Using Internal Phantom Sensation

触覚を提示するデバイスが数多く登場している現在では, 提示する範囲に応じて装置が煩雑化してしまうとういう問題がある. これを解決するために錯触覚を用いて実際には触れていない部位にも触覚を提示する手法が提案されてきた. 錯触覚の例として, 2点を同時に刺激するとその中間の触れていないところに触覚を感じるファントムセンセーションと, 2点を適切な時間差で刺激すると刺激が移動したように感じる触仮現運動などが挙げられる. 本研究では, ファントムセンセーションと触仮現運動を組み合わせることで実際には触れられていない場所同士の触覚像の運動感覚の実現可能性を調査し, より効率的で汎用的な触覚提示手法の確立を目指す.

【参考文献】

細谷, 渡邊, 橋本: 前腕部における体内ファントムセンセーションの生起検証, 日本バーチャルリアリティ学会 第22回ハプティクス研究会, PI-19-042, 2019/03/19-20.

細谷, 遠田, 渡邊, 橋本:体内触運動感覚に関する研究(第1報):ファントムセンセーション像を用いた貫通感覚提示, SICE SI2017, 3D3-10, 2017/12/22.