著者 塩野七生
4.6 5つ星のうち 19 カスタマーレビュー
ダウンロード日本人へ 危機からの脱出篇PDF塩野七生 - いま、日本は岐路に立たされています。東日本大震災、収束の見えない原発問題、限りなく短い総理の座――。この危機的な状況は「戦後」の混乱ともいえます。私たちはどう生き抜けばよいのでしょうか。「賢者は歴史に学ぶ。愚者は歴史にも、経験にも学べない」。古代ローマやルネサンス史などに通暁し、ローマ在住で日本を客観視できる塩野さんのこの警句に、今こそ私たちは耳を傾けるべきです。『リーダー篇』『国家と歴史篇』に続く、叡智に満ちた日本人へのメッセージ、第3弾!
以下は、日本人へ 危機からの脱出篇で最も役立つレビューの一部です。この本を買うか読むかを決める前に、これを検討する必要があるかもしれません。 塩野七生という女性は、いったい何者なのかと思う。出せばベストセラーの人気作家であり、国家から終身年金が支給される文化功労者でもある。また、「水」の専門家たる皇太子さまがローマに立ち寄られた際は、古代ローマの街道や水道跡の案内役を仰せつかり(P28)、さらには、ときの政権トップ(小渕首相)から、「自民党の支持率をアップさせる方策をうかがいたい」と頭を下げられ、ホテルのスイートルームに呼び出される。そのような塩野さんが、「内定がもらえないでいるあなたに」(P63)と題した章で、内定をもらえず、人格までも否定された気分でいる女子学生に対し、自分自身唯一の就活を語っているのが興味深い。(自分では、「高校時代は落ちこぼれ」、「大学にも残れなかった」と謙遜しているが、当時、天下の秀才を集めた日比谷高校から、学習院大哲学科に学んでいる)・・・書類選考は通ったらしく、面接に進む・・・社長自ら、「速記はできるか」、「英文タイプは」とたずねる。答えはいずれも「ノウ」。「では、一体全体、あなたは何ができるのか」と問う社長に、「六ヶ月の間お使いいただければ、おわかりになります」。景気が上向きの時期にもかかわらず、結果は不採用。ところが、自分の娘の力量を誰よりも見抜いていたであろう母は、笑いながらこう言う。「月並みでないあなたを月並みな男が採ったとしたら、そのほうがおかしいわよ」と。一方、男尊女卑が当たり前の半世紀も前、彼女の将来を見通していたかのような人物がいたのには驚かされる。名前は伏せられているが、当時経営の神様と評判の財界大物が、アルバイトの身分であった一女性の直訴を受け入れ、イタリアへ遊学させたのである。「あなたへの費用はハンブルク支店の雑費から出すのです。だから、わが社のことなどは気にしないで、地中海を存分にみていらっしゃい」。この一言が、後の日本国民の、ローマ帝国をはじめ、中世ヨーロッパに対する知的レベルを格段に向上させたことだけはまちがいない。 相変わらず、歯に衣着せぬ物言いすっきりしました。歴史認識のゴタゴタについても、「悪賢さ」で相手に逆ねじを食わせる、そんな代表者が出てこないものでしょうかネ!いつも読んでいて思うのですが、塩野さんの文章は、軽口をたたいているようで、その実深い歴史的な洞察を踏まえた警句に満ちている、味わい深いものにいつも感動しています。 Tags:日本人へ 危機からの脱出篇PDFダウンロード日本人へ 危機からの脱出篇PDF日本人へ 危機からの脱出篇のePub日本人へ 危機からの脱出篇ダウンロード日本人へ 危機からの脱出篇オーディオブック日本人へ 危機からの脱出篇ダウンロードブック日本人へ 危機からの脱出篇発売日日本人へ 危機からの脱出篇試し読み日本人へ 危機からの脱出篇ネタバレ日本人へ 危機からの脱出篇amazon日本人へ 危機からの脱出篇download日本人へ 危機からの脱出篇kindle