著者 藤本泰久
3.5 5つ星のうち 1 カスタマーレビュー
ダウンロード日本軍の怪奇話Ebook ePub - ■はじめに 軍隊における怪談とは、どういったものなのか。 従軍経験者たちの残した史料を読んでみると、「どこの部隊であっても怪談は好んで語られていた」 ということがうかがえる。 俗にいう「学校の怪談」のような文化であったのかもしれない。 学校の怪談に関する、うわさや書籍が広く世間に知られているように、軍隊の怪談もよく語られ、それなりに認知されていたようだ。しかし、そうは言っても、大日本帝国陸海軍が存在していた当時に、軍隊の怪談を取り上げた著作物がまっとうに売れるはずがなかった。その頃の常識に照らせば、不謹慎極まりないからだ。幽霊話を語ることの善しあしの前に、その原因となる、首をつって死んだ兵隊の話というのがよろしくない。皇軍の威信にかかわる。大っぴらに語れる内容ではない(大東亜戦争前に出版された田中貢太郎の本で軍隊怪談はよく取り上げられているが、日本軍の威信に関わる怪現象には触れていない) したがって、現代に生きるわれわれが軍隊の怪談について知りたければ、大日本帝国陸海軍が解散した後の、戦後の出版物に頼るしかない。しかし、どうしたことか、その種のものがまとまって読める書籍は、私が知る限り、四冊しか存在していない(*注)『現代民話考Ⅱ 軍隊 徴兵検査・新兵のころ・歩哨と幽霊・戦争の残酷』(松谷みよ子。立風書房)『幻影の碑 戦争と怪談――兵士たちの証言』(山田盟子。光人社)『戦争と怪談』(上巻。山田盟子。新風舎)『戦争と怪談』(下巻。山田盟子。新風舎) はっきり言って、まともな研究者は、怪談のようなイロモノは歯牙にもかけない。軍隊の怪談に限定すれば、なおさらのことである。一部の特殊な書き手しか、軍隊の怪談に振り向いてくれない。だから、たった四冊の本しか存在しないのである。 さて、この『日本軍の怪奇話』には、従軍経験者から直接、聞き取った話は一つもない(藤本は昭和五十年代生まれ。従軍経験者に聞き取り調査をするには、ちょっと遅かった)。読書などで知った怪談を要約しているだけである。しかし、そうは言っても、軍隊の怪談を取り扱っている著作物が四冊しか存在していない以上、この『日本軍の怪奇話』にそれなりの価値はあるはずである。 眠れぬ夜のほら話、どうぞおつき合い願いたい。*藤本・注 この四冊のほかに、『戦場の怪25話』(中岡俊哉。日本文芸社)と『日本怪談実話 全』(田中貢太郎。桃源社)の両冊に、日本軍の怪談が、よくまとめられている。それらの書を加えて計六冊としてもよかったが、前者は朝鮮戦争やベトナム戦争の怪談が一部あること、後者は日本軍以外の一般的な怪談が多く載っていることをもって、リストから除外した。
以下は、日本軍の怪奇話で最も役立つレビューの一部です。この本を買うか読むかを決める前に、これを検討する必要があるかもしれません。 日本軍の怪談、怪現象などを集めた珍しい一冊です。なかなかまとまった作品になっている本がないので興味深く読むことができました。この手の話は出典元が不明だったりありえない表現があったりしますが、そのあたりも指摘解説されていて単純に怖い話だけで終わらない良書だと思います。 Tags:日本軍の怪奇話PDFダウンロード日本軍の怪奇話PDF日本軍の怪奇話のePub日本軍の怪奇話ダウンロード日本軍の怪奇話オーディオブック日本軍の怪奇話ダウンロードブック日本軍の怪奇話発売日日本軍の怪奇話試し読み日本軍の怪奇話ネタバレ日本軍の怪奇話amazon日本軍の怪奇話download日本軍の怪奇話kindle