著者 新井 和宏
3.8 5つ星のうち 16 カスタマーレビュー
ダウンロード持続可能な資本主義――100年後も生き残る会社の「八方よし」の経営哲学 (ディスカヴァー携書)Ebook ePub - 内容紹介 全員を幸せにする「いい会社」への投資で運用実績日本一に! 元鎌倉投信ファンドマネージャーが 「リターン≠お金」で成り立つ経済の可能性を提示する 「利益追求のため無限に効率だけを追求するいまの資本主義に永続性はない」。 国内投資信託日本一に輝き、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」にも出演した 元・鎌倉投信ファンドマネージャーはそう断言する。 そして、その代案はすでに日本企業が示しているという。 カゴメ、ヤマト、サイボウズ、ツムラ、マザーハウス、ユーグレナ…… 全国の「いい会社」を直接訪ね、投資する鎌倉投信がみつけた、 信頼と共感で成り立つ経済のしくみとは? 「短期・分断」の資本主義から「長期・つながり」の資本主義へ! ❖目次 はじめに――世界中で資本主義が「息切れ」している 第1章 人と社会を犠牲にする資本主義に永続性はない 第2章 「お金≠リターン」が可能にする「八方よし」の経営 第3章 現場訪ねてはじめてわかった、「いい会社」が大切にしていること 第4章 金融だから生み出せる信頼のレバレッジ 終章 資本主義の未来は「個人」がつくる おわりに――もう一度、「自然」な資本主義へ *本書は、2017年3月に小社より刊行された『持続可能な資本主義』を携書化(新書化)したものです。 *本書の内容は、単行本刊行時点(2017年3月)に執筆されたものです。 著者の新井和宏さんは2018年8月に鎌倉投信を退社され、同9月に新会社を設立されていますが、本書の記述はご在籍時のままとしております。ご了承ください。 *携書化に際し、新たに著者の新井さんによる「携書化に寄せて」(5頁)を収録いたしました。 内容(「BOOK」データベースより) 「利益追求のため無限に効率だけを追求するいまの資本主義に永続性はない」。国内投資信託日本一に輝き、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」にも出演した元・鎌倉投信ファンドマネージャーはそう断言する。そして、その代案はすでに日本企業が示しているという。カゴメ、ヤマト、サイボウズ、ツムラ、マザーハウス、ユーグレナ…全国の「いい会社」を直接訪ね、投資する鎌倉投信がみつけた、信頼と共感で成り立つ経済のしくみとは?「短期・分断」の資本主義から「長期・つながり」の資本主義へ! 著者について 新井 和宏(あらい・かずひろ) 株式会社eumo 代表取締役 1968年生まれ。東京理科大学工学部卒。1992年に住友信託銀行(現・三井住友信託銀行)、2000年にバークレイズ・グローバル・インベスターズ(現・ブラックロック・ジャパン)に入社。 大病とリーマンショックをきっかけに、2008年、鎌倉投信株式会社を創業。「結い2101」の運用責任者として活躍。 経済的な指標だけではなく、社会性も重視し投資先を選定しながら、2013年には格付投資情報センター(R&I)でも最優秀ファンド賞(投資信託国内株式部門)を獲得。 10年目の節目となる2018年8月、鎌倉投信の退社を発表。同年9月、社会を豊かにする非上場のベンチャーに対して資金と人財育成の両面でサポートする株式会社eumo(ユーモ)を新たに設立。現在に至る。 NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」等に出演。著書に『投資は「きれいごと」で成功する』(ダイヤモンド社)、『幸せな人は「お金」と「働く」を知っている』(イースト・プレス)がある。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 新井/和宏 株式会社eumo代表取締役。1968年生まれ。東京理科大学工学部卒。1992年に住友信託銀行(現・三井住友信託銀行)、2000年にバークレイズ・グローバル・イノベスターズ(現・ブラックロック・ジャパン)に入社。大病とリーマンショックをきっかけに、2008年、鎌倉投信株式会社を創業。投資信託「結い2101」の運用責任者として活躍。経済的な指標だけではなく、社会性も重視し投資先を選定しながら、2013年には格付投資情報センター(R&I)でも最優秀ファンド賞(投資信託国内株式部門)を獲得。10年目の節目となる2018年8月、鎌倉投信の退社を発表。同年9月、社会を豊かにする非上場のベンチャーに対して資金と人財育成の両面でサポートする株式会社eumo(ユーモ)を新たに設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
以下は、持続可能な資本主義――100年後も生き残る会社の「八方よし」の経営哲学 (ディスカヴァー携書)で最も役立つレビューの一部です。この本を買うか読むかを決める前に、これを検討する必要があるかもしれません。 「資本主義では、株主への利益以外はすべてコストとみなされる」という言葉は衝撃でした。持続可能な資本主義をつくるには、【八方よしのいい会社】=「①社員・パートナー・スタッフ②取引先・債権者③株主④顧客⑤地域(住民・地方自治体など)⑥社会(コミュニティ・地球・環境など)⑦国(政府・国際機関など)⑧経営者」のすべてのステークホルダーの関係性をよくしようという意識が欠かせないのですね。たいへん重要な視点だと思いました。 私は鎌倉投信のファンです。本書でも「投資は『きれいごと』で成功する」や「日本でいちばん投資したい会社」(鎌田恭幸著)で語られている鎌倉投信の理念や理想が語られています。数字にできないもの、人的信用の大切さが繰り返し語られ、多くの実在する会社の実例が示されています。奇しくも今日(2017/3/26)の日経新聞朝刊には「日本環境設計」の項で記されたNTTによるスマートフォンリサイクル事業の記事が掲載されていました。その一方で本書ではCSRなどの形式的基準のみを信奉することの無意味さが語られています。本業とは別にCSR室を立ち上げ、基準をクリアーするための試験勉強できる会社こそがよい会社なのでしょうか。本業の中に社員のため、社会のためという方針が自然に溶け込んでいる会社の方がずっといい会社です。最近の投信業界では超低コスト投信が注目を集めています。投資期間が長期に及ぶほどコスト(信託報酬)がリターンに及ぼす影響が甚大であること熟知している、ファイナンシャルリテラシーの高い投資家たちが信託報酬にこだわり、同じインデックスを対象とする投信であれば、0.01%でも信託報酬の安い投信へ乗り換えを続けています。年齢も若く、自分の生活も安定していない個人投資家がコスト一辺倒に走る気持ちは分からないこともありません。しかし、ある程度人生経験を積んだ大人であれば、ファイナンシャルリテラシーに加え常識(コモンセンス)を身に付けているはずです。例えば、自分が鎌倉投信に拠出したお金の一部は障がい者雇用に力を入れているエフピコという会社に投資されています。そのお金は、ひょっとしたら一生を施設の中で終えていたかもしれない障がい者がエフピコで職を得、働く喜びを知ってもらうためにも使われています。そのような事実は、私に他では得られない無上の喜びを与えてくれます。さらに公的機関が、その障がい者を施設内で一生養うために支出したかもしれないコストを削減することも可能になれば、その障がい者が給料の中から国や自治体に税金を納めることができるようになるかもしれません。私は定年後に妻と世界一周の船旅に出かけたいとは思いません。そんなことよりも、私の投資したお金が障がい者を笑顔にし、公の役にも立ってくれるのであれば、そのほうがずっと嬉しいです。これは私一人の思いではなく、鎌倉投信にお金を託している投資家の多くが大なり小なり私と同じ考えを抱いているはずです。自分のお金がどのように使われているかをよく分かっている人間は、不況時に基準価格が下落してもファンドを売却することはありません。むしろコストが0.01%低いという理由だけでより低コストの投信を保有している投資家の方がファンドを売却してしまう可能性が高いのではないでしょうか。不況時の底値に対する耐性が高いのは(より多くの投資家が我慢し続けらるのは)、低信託報酬という単なる数値で買われたファンドではなく、信頼に基づいて買われたファンドであり、ひいてはその信頼が収益という形で投資家に還元されるのではないでしょうか。私には、数多ある会社の中でどれがいい会社なのかは分かりません。しかし、新井ファンドマネージャーや鎌田社長がいい会社を選んでくれる鎌倉投信を私は信用しています。鎌倉投信の話をすると人は最後に、「それで儲かるの?」と聞いてきます。本書にも記されている通り、鎌倉投信「結い2101」は1%の信託報酬、10%のリスクで4%のリターンを毎年私にもたらしてくれます。もし近い将来不況が訪れ投信の基準価格が下落しても、私は「結い2101」を売却するつもりはありません。むしろ不況は積立額を上乗せする大きなチャンスと考えています。そして鎌倉投信に投資している投資家のほとんどは私と同じ意見だと思います。確かに、利益をあげながら社会的貢献を果たすのは容易なことではありませんが、二宮尊徳は「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」と言っています。今の時代、日本という国に生き、私のお金を活かしてくれる鎌倉投信に巡り合えた幸運に私は感謝しています。 Tags:持続可能な資本主義――100年後も生き残る会社の「八方よし」の経営哲学 (ディスカヴァー携書)PDFダウンロード持続可能な資本主義――100年後も生き残る会社の「八方よし」の経営哲学 (ディスカヴァー携書)PDF持続可能な資本主義――100年後も生き残る会社の「八方よし」の経営哲学 (ディスカヴァー携書)のePub持続可能な資本主義――100年後も生き残る会社の「八方よし」の経営哲学 (ディスカヴァー携書)ダウンロード持続可能な資本主義――100年後も生き残る会社の「八方よし」の経営哲学 (ディスカヴァー携書)オーディオブック持続可能な資本主義――100年後も生き残る会社の「八方よし」の経営哲学 (ディスカヴァー携書)ダウンロードブック持続可能な資本主義――100年後も生き残る会社の「八方よし」の経営哲学 (ディスカヴァー携書)発売日持続可能な資本主義――100年後も生き残る会社の「八方よし」の経営哲学 (ディスカヴァー携書)試し読み持続可能な資本主義――100年後も生き残る会社の「八方よし」の経営哲学 (ディスカヴァー携書)ネタバレ持続可能な資本主義――100年後も生き残る会社の「八方よし」の経営哲学 (ディスカヴァー携書)amazon持続可能な資本主義――100年後も生き残る会社の「八方よし」の経営哲学 (ディスカヴァー携書)download持続可能な資本主義――100年後も生き残る会社の「八方よし」の経営哲学 (ディスカヴァー携書)kindle