著者 遠藤 周作
4.7 5つ星のうち 121 カスタマーレビュー
Download深い河遠藤 周作 - 内容紹介 第35回毎日芸術賞受賞。それぞれが愛を求めてそれぞれが人生の意味を求めて母なる河にたたずむ刻(とき)。『沈黙』をしのぐ7年ぶりの純文学書下ろし長編小説。1人ぽっちになった今、磯辺は生活と人生とが根本的に違うことがやっとわかってきた。そして自分には生活のために交わった他人は多かったが、人生のなかで本当にふれあった人間はたった2人 母親と妻しかいなかったことを認めざるをえなかった。「お前」と彼はふたたび河に呼びかけた。「どこ行った」河は彼の叫びを受けとめたまま黙々と流れていく。だがその銀色の沈黙には、ある力があった。河は今日まであまたの人間の死を包みながら、それを次の世に運んだように 川原の岩に腰かけた男の人生の声も運んでいった。――本文より 内容(「BOOK」データベースより) 人生の岐路で死を見た人々が、過去の重荷を心の奥にかかえながら、深い河のほとりに立ち何を思うのか。神の愛と人生の神秘を問う、著者渾身の感動的作品。純文学書下し。
以下は、深い河で最も役立つレビューの一部です。この本を買うか読むかを決める前に、これを検討する必要があるかもしれません。 まず本書を読むなら佐伯彰一氏の後書きと付録の著者経歴から読んで欲しい。小説の読み方としては非常に邪道であるが、それは本書が日本人とカトリックと言う間に苦しんだ遠藤周作の答えだからである。遠藤周作の代表作として沈黙がある。そこで遠藤は登場人物であるキリスト教徒の改宗(迫害)を仕事とする井上筑後守に「神とは困った時に都合よく助けてくれる存在ではない」と言わせている。キリスト教徒の言う神とはその人の習慣、生き方を守るための指標なのだそうだ。故に遠藤は日本人でありながら日本人の持つ困った時に助けてくれる神様像に非常に苦しんだ。それは本書の末に書いてある経歴から10歳で無自覚洗礼を受けていた事に起因する。そうして日本人でありながら日本人的でない思想と苦しみながら生きた遠藤が至った一つの考え方がジョン・ヒックの宗教多元主義である。宗教多元主義についてレビューで書くとスペースが足らないが、掻い摘んで言えば「神様は色々な姿があって、色々な姿でその人の心の中にいる」と言う物である。物語途中にチャームンダーと言うヒンドゥーの女神の一説が出てくるが、正邪生死愛憎という相反する全てを包括したその姿、それこそが神である、遠藤はそう言いたかったのではないだろうか(チャームンダーがカトリックで言う主であると言う意味ではなく神の多面性の意)そうした色々な姿を自覚していない5人の人物達が清濁併せ呑むインドに赴き、各自の神の片鱗に触れる物語が深い河である。登場人物達の背景がいずれも遠藤の経歴に関係するので、経歴から読む事により、この人物が持つ苦悩は遠藤がいつ経験した事か、と言う事がわかるであろう。5人の持つ心の闇に触れながら読み進めて欲しい。 再読です一神教と汎神論がテーマでしようか。宗教は人間が作りあげたもので完璧なものではないために宗教論争が発生していることを作者は示唆しているかと感じさせられました。それがためインドを舞台にしたのではは? Tags:深い河PDFダウンロード深い河PDF深い河のePub深い河ダウンロード深い河オーディオブック深い河ダウンロードブック深い河発売日深い河試し読み深い河ネタバレ深い河amazon深い河download深い河kindle