首都大学東京・幾何学セミナー

日時: 金曜日 16:30 -- 18:00

会場: 8号館6階 618号室

(以下, 敬称略)

2015年度

2015年10月 9日(金)16:30- 三石 史人(東北大学) "アレクサンドロフ空間の良い被覆"

2015年10月16日(金)16:30- 服部 広大(慶應義塾大学) "超ケーラー多様体に埋め込まれた特殊ラグランジュ部分多様体について"

2015年10月30日(金)16:30- 河井 公大朗(東京大学) "Cohomogeneity one coassociative submanifolds"

2015年11月13日(金)16:30- 今野 北斗(東京大学) "Bounds on genus and configurations of embedded surfaces in 4-manifolds"

講演概要: 4次元多様体に埋め込まれた曲面の種数に下からの評価を与えることは,4次元トポロジーの古典的な問題である.本講演では,4次元多様体に,自己交差数が0の曲面が複数個,適当な配位に埋め込まれているとき,それらの少なくともひとつに対し種数の評価が得られること,及びその帰結として得られる諸結果を説明する.主定理の証明のポイントは,曲面の情報を用いたRiemann計量のある族を構成し,それに伴うSeiberg-Witten方程式の族を考えることである.この議論の概要と,そこから期待される今後の展開についてお話ししたい.

2015年12月11日(金)16:30- Jochen Bruening (Humboldt-Universitat zu Berlin) "Global analysis on Thom-Mather stratified spaces"

2016年1月8日(金)16:30- 今井 淳(首都大学東京) "部分多様体のRieszエネルギーの正則化"

講演概要: ユークリッド空間のコンパクト部分多様体 (結び目、閉曲面、および境界付き部分多様体)のRieszエネルギーとは、 積空間上の距離のべき乗の積分のことである。それが発散する場合は、 超関数論でHadamard正則化とよばれている方法で有限の値をとりだす。 同等の正則化が解析接続を用いても得られる。エネルギーおよび この留数として現れる幾何学的な量について解説したい。 (Gil Solanes氏(バルセロナ自治大学)との共同研究)