日時:金曜日 16:30 -- 18:00
会場:南大沢キャンパス8号館6階 610
世話人:赤穂まなぶ,深谷友宏,数川大輔
(以下, 敬称略)
会場:8号館6階610号室(変更しました)
題目:
Fano多様体の最適退化とその応用について
要旨:
Fano多様体がKähler-Einstein計量を持つための必要十分条件は、
多様体がK安定(polystable)であることが知られている。
一般のFano多様体は、「なるべくK安定な方向に」退化させることができると考えられていて、このような操作を最適退化と呼ぶ。微分幾何学的には、Kähler-Ricci flowなどの時間発展方程式を考えることに相当する。
最適退化にはいくつかの種類があり、それらの違いはまだあまりよくわかっていない。
そのうちいくつかは、近年になって存在が証明された。
今回の講演ではこのあたりの事情について、最近の我々の結果も交えつつ解説する。
時間があれば、幾何学への応用についても話したい。