「ブレイン・ストーミング」が初めての方は、それを解説したホームページがたくさんありますからそちらをご覧下さい。ここでは、なぜブレイン・ストーミングが有効なのかを解説します。以下の内容は、「ブレイン・ストーミング」を解説しているホームページと異なる見解かもしれません。あくまでも、このホームページの(つまり私の)見解とお考え下さい。
「ブレイン・ストーミングは参加者の連想による発想法なので、参加者知っている以上の解答は出ないはずでは?」と考えられた方、正解です。それでも、大抵の場合、それで十分なのです。
なぜでしょうか?
その前に、質問です。
皆さんは自分がご存知のことを全部書き出せますか?
あるいは思い出せますか?
ブレイン・ストーミングに集まったメンバーの知っていることは、
全て同じでしょうか?
おそらくどちらも、NOでは無いでしょうか?
仮にYESなら、以下は必要ありません。時間の無駄ですから、右上隅の×をクリックしましょう。
(嘘です、できれば最後まで読んでください)
話は変わりますが、「TRIZ」という手法を開発したアルトシューラーという人は、150万件もの特許を調べ、それらを独創性の度合いで分類しました。その結果が右の表です。これをどこまで信用するかにもよりますが、本当に独創的な発明は5%に過ぎないのです。残りの95%は、程度の差はあれ改良レベルなのです。その改良方法を体系化したのが「TRIZ」です。(ここでは解説しませんが、これも解説したホームページがたくさんありますので興味のある方は、そちらをご覧下さい。)
要は、特許になるような問題解決方法が必要でも、十中八九改良レベルの解決方法で間に合うということです。これは、私の経験とも一致します。(昔勤めていた会社で出願した特許の内、20件くらいが権利化されましたが、ほとんどが、上記でいう改良レベルです。ま、その程度の根拠ですが。)
とすれば、自分もしくはメンバーが気付いていないだけで、解決方法を知っているかもしれない、と思いませんか?
右の図を見て下さい。一つ一つの円が個人で、重なっている部分が共通で知っている部分とします。一人より二人、二人よりも三人と多いほうが知っている部分が増えますよね。それを利用するのが、ブレイン・ストーミングです。
右の図から判るように共通部分の少ないメンバーを揃えた方が面積(知っている部分)が増えますよね。そうです、メンバーを選ぶ際、同じ課より、違う課、違う部、違う会社、違う業界と範囲を広げれば広げるほど解決手段候補は広がります。 昔は、機械だけだったのが、電子機器と結びついてメカトロニクスとなり、最近では、バイオ・エレクトロニクスなんかも違う分野の結びつきによる解決法ですよね。