パリからアッサラームアライクム!
H姉妹
パリからアッサラームアライクム!
留学、海外就職、起業をヨーロッパからマレシア、ドバイ、そして今パリで結婚・育児中のヒンドです。
仏教徒として16歳頃から生きることへの疑問ずっともっていました。今思えばその頃から答えを探し続けていたようです。
イスラムへの帰依は7年前のマレーシア滞在中でした。日系企業に就職し、普通の日本人のOLをしていたつもりでしたがいつの間にか私の周りはイスラム教徒ばかりでした。
まだ改宗前の頃、3度のラマダンに挑戦しました。
3度目のラマダンは丸一ヶ月、他のムスリムと共にしましたが、始めはほんの根比べで遊びのつもりが、それを通してラマダンをする意味もわからなかった自分の髪や肌の調子がよくなって余分なものが体から落ちていることから身体的な利点に気づきました。
そして、私が断食をしている事を知ったある人との会話で私のイスラームへの興味はその頃から少し高まり始めました。
Aさん:‘何故、君はムスリムにならないの?’
私:‘礼拝とか髪を隠したり大変そうだし。。。’
Aさん:‘そんな事は後からついてくるんだよ。’‘君は神を信じるか?’
私:‘何か大きな力に支配されている事は知っているし、それが神だというのなら私は神を信じている。’
Aさん:‘じゃーもう君はムスリムだ。’
私:‘え??? それだけなの?’
Aさん:‘そうだよ。それだけの簡単なことだよ。’
目から鱗が落ちたように、私の目の前は広がりだしました。ある日、放置しっぱなしになっていた翻訳版のコーランを手にとり、以前から興味のあった事‘マリア様って誰?、キリストって誰?’この答えが見つかるかもしれないと思いマリアム章から読み始めることにしました。そこから読むのが止まらなくなったほど夢中になりました。そこには私が長年もっていた疑問
* 運命ってあるの?
* 死んだらどこへ行くの?天国と地獄はあるの?
* 神って何?
* 幽霊って何? 天使って何? 悪魔って何?
などなど、全ての疑問の答えが見つかりました。‘これが真実でなければ、何が真実だというのか’というほど驚き、この本(聖典コーラン)を信じられずにはいられなくなり、同時にアッラーの存在にも気づきました。
アッラーは‘あ’といえば、‘い’というくらい近くにいる。神はいた、すぐ側に。今も昔もずっと側に。
それが感覚で分かった時、もう私はシャハーダする以外選択の余地はないことを確信していました。
ある日、男性の友人2名の前で自分の一生とその後の身を神に委ねる事を決意しシャハーダをしました。
シャハーダした後の私の生活は大きく変化し、今まで好きだったものが嫌いになり、今まで嫌いだったものや人が私の側へ集まってきました。
アッラーは私にふさわしいものを与え、ふさわしくないものを去らせたのだと思います。
礼拝をするたびに、アザーンを聞くたびに、アッラーの事、預言者様(彼の上に平安あれ)のことを考える度に涙があふれ、まるで心が浄化されていくような感覚でした。
マレーシアを出てドバイへ移住し起業をしながら、機会あって良い先生方に恵まれ、シャリアの勉強やイスラームの基礎、ハディース・コーランの勉強に時間を費やしました。
今はフランスに拠点を移し結婚して育児、仕事も続けながら日々、心と精神の浄化を心がけアッラーの側にいられる人間になりたい、いつかアッラーに会いたい、アッラーのことをもっと知りたいと願いイスラームの心髄を追求している最中です。
‘…アッラーを唱念する者としない者は、生きている者と死んでいる者のようだ。’(Al bukhari)
‘…われに歩いて近づいてくるものにはわれは走って近づく。’
(ハディース クドゥスィー al bukhari/Muslim他)
13:28.【これらの信仰した者たちは、アッラーを唱念し、心の安らぎを得る。アッラーを唱念することにより、心の安らぎが得られないはずがないのである。】
29:45.【あなたに啓示された啓典を読誦し、礼拝の務めを守れ。本当に礼拝は、(人を)醜行と悪事から遠ざける。なお最も大事なことは、アッラーを唱念〔ズィクル〕することである。アッラーはあなたがたの行うことを知っておられる。】
(聖典コーラン)
H (パリにて)
注:ハディース・ル・クドゥスィー(「至高なるアッラーは仰せられた」という預言者さまのお言葉が記されているハディース)
聖典コーラン 聖クルアーンとも表記されます。