私の入信記 私は2009年から1年間日本に交換留学していました。そのとき留学生寮の同じフロアにアラブの国から来たムスリムが住んでいて、 彼が私が始めてしゃべったムスリムです。 前も空港でヒジャーブをかぶったムスリマとその夫らしい人をみたことはありますが、女性はひとりで旅行にいけないのかな、やはりイスラームって厳しいな’とふと思っただけです。 そのアラブの友達はいつもにこにこと笑っていて、好奇心が深く、人の話をなんでも丁寧に聴いてくれる人でした。たまに廊下で友達と一緒にお祈りをしていたり、断食をしていたりしました。(ラマダンじゃないときにも)共同キッチンで時々話をしただけですが、彼のポジティブな態度で癒されたりしました。
どうして彼はそんなにいつも気楽なのかな、それはイスラームのおかげなのかな?と思い、 他の友達に
「私、ムスリムになることを考えてるよ。」
と相談したところ、
「キリスト教とイスラームとなにが違う?」
と 返ってきて、そのときはそのまま
「そうだね…」
と納得してしまいました。(アホー!) 私の過去の宗教はキリスト教だったです。
1年が過ぎて私は韓国に戻りました。
留学時代の自由な日々が終わり、私はとても落ち込みました。 例のアラブの友達とはたまに連絡をしていて、宗教についても話すようになりました。私は当時、宗教はなかったです。 それを誇らしげに思っていたりしました。(神に頼らずに理性的に考えてるよと)
親はクリスチャンだったけど私は中学生になってから教会には行かなくなりました。どうしても信仰というのが心の中に芽生えなかったからです。
彼は、
「人間と知性は神の命令に従うためにあるものだと思う」
と一言いいました。その週末わたしはソウルのマスジドに行ってイスラームについて調べました。そのときは韓国人とムスリムは両立出来るのかをすごく気にしていました。 何人かの韓国人ムスリムに会って、
「イスラームで恋愛はダメじゃないですか?それって無理じゃないですか?」
など、 色んな質問をしました。イスラーム書籍を取り扱う店によって英語のクルアンを買ったら、店でバイトしていた韓国人の ムスリムから他の小冊子もたくさんもらえて嬉しかったです。韓国のムスリム コミュニティーのウェブサイトのアドレスも教えてもらいました。
初めて読んだクルアーンは難しい言葉が多くて読みづらかったけど、
【the most merciful, the most gracious(慈悲あまねく慈愛深き)】(2章163節、59章22節)
というアーヤがいいと思いました。
それから例のウェブサイトでイスラームの資料を読んでいたら、ある韓国人のムスリマさんが話しかけてくれたので、色々聞くことができました。
一週間後、私はまたマスジドに行ってあのムスリマさんに実際に会うことが出来ました。彼女はニカーブをかぶっていたので最初はびっくりしましたが、実はとても優しくて話しやすい人でした。
彼女との長い話のあげく私はシャハーダをしました。10人位のムスリムたちがその場にいて、なみだ目になって
「おめでとう」
と言ってくれました。その日、ヒジャーブも何枚かもらって早速つけてみたら、自分の姿が気にいってたまりませんでした。頭にスカーフをかぶって出かけることだけは無理だと思っていたんですが、ムスリム初日からヒジャーブをかぶり始めるようになったわけです。大学の友達や先生たちももちろんびっくりしましたが、数ヶ月たったら誰も何も言わなくなりました。(笑)
その後、一人で暮らして、大学に通って、親戚の集いに参加したりする中で色々と大変なこともあったのですが、今は例のアラブの友達と結婚して日本で幸せに暮らしています。今の夢はクルアーンを全部暗記すること、大好きな家族がムスリムになることです。ドゥアしてください。