禁煙外来
【禁煙外来】
当院の禁煙外来では、あなたがタバコと縁を切ることを目標としています。
医師が「薬を出すだけ」ではありません。
禁煙支援スキルを持った看護師が禁煙サポートをさせていただきます。
これまでの7年間で230名以上の方が禁煙に成功しています。
もちろん、うまくいかなかった人もいます。
禁煙達成した人とできなかった人の違いはどこにあるのでしょうか?
まず、あなたが禁煙成功するために必要なことや知識について、これから確認します。
<予備知識>
1.禁煙するための動機:あなたが禁煙する理由はなんですか?
何事も理由がないと始まりません。なぜ禁煙しようと思いましたか?
理由が明確で重要なことであるほど成功率が上昇します。
2.タバコの害を確認する
タバコの煙には4000種類以上の化学物質と250種類以上の毒物、または発がん性物質が含まれています。タバコ1本には少量ずつかもしれませんがこれが何十本、何十年と積み重なっていけば…。あぁ恐ろしい…と思いませんか?タバコ煙の有害物質は、様々な病気を引き起こします。なってからでは遅い!とは言いませんが、病気になって後悔するくらいならば早いうちからそれを排除するべきではないでしょうか?
当院は呼吸器疾患の患者が多数受診しています。このため、タバコによって肺の病気になってしまった方を大勢診察しています。見ていると呼吸が苦しいって本当に大変だと思います。 肺が悪くなった人は、動くと息が苦しくなるので「自分で着替えができない」「トイレまで歩けない」「酸素を吸っても楽にならない」とおっしゃいます。
タバコのせいで大変な思いをしている方々を近くで診ているからこそ、タバコを許すことはできません。 健康でいることは本当にありがたいことです。
3.受動喫煙の害も知る
タバコを吸うのは個人の自由だ。病気になってもいいんだ。と思って喫煙している人もいます。でも大抵は、自分だけは病気にならないと思っています。そこのあなたもそう思っていませんでしたか?しかし、タバコの害は周囲の人にも及びます。あなたの大切な家族・妻・夫・子供・孫…。全く喫煙していない家族の発ガン率まで上昇させてしまいます。あなたが禁煙したらきっと喜んでくれるでしょうね。明るい未来がみえてきませんか?
「でも、やめられないよ。。。」
なぜそれでもやめられないと思ってしまうのでしょうか?
どんなやめられない仕掛けがあるというのでしょうか?
やめられない仕掛けとは???
そう。ニコチンです。
「やめられないよ」と言ったあなたは、れっきとした「ニコチン依存症」です。
4.ニコチン依存症?(薬物依存症、特に身体依存)
どのようにしてニコチン依存症になるのでしょうか。
タバコを吸うと、ニコチンは脳にあるニコチン受容体に結合します。ニコチンが結合するとドパミンが放出されます。ドパミンは適量であれば良い気分になる物質と言われています。
健常者は常に適量のドパミンが放出されています。喫煙を始めると最初はニコチンによって放出されるドパミンは大量のため、気持ち悪く、動悸がしたり、吐き気がしたり、クラクラしたりと、良い感覚はありません。しかし、気分不快でも頑張って吸い続けた方は、吸った時だけドパミンが適量だけ放出をされ、喫煙者は快感を味わうことができます。これが、「タバコを吸うと落ち着く」「ホッとする」といった効用が得られるしくみです。しかし、30分もすると体内のニコチンが切れて、ドパミン放出が少なくなってきます。すると今度はイライラする、落ち着かないなどの離脱症状(禁断症状)があらわれます。そして、その離脱症状を解消するために、またタバコを吸うようになり、そうしてニコチン依存症になっていきます。
こうなると、タバコをやめたいと思っても、依存症になってしまっているため、やめるのが困難になります。ニコチン依存症から抜け出すのは、ヘロインやコカインをやめるのと同じくらい難しいといわれています。禁煙が難しいのは、ニコチン依存症によるものですから、自分の意志の力だけで乗り越えられないのも当然といえるでしょう。
<禁煙プログラム概要>
プラーナクリニックでは、あなたのための禁煙プログラムで禁煙をサポートします。
1.完全予約制
禁煙外来は、すべて完全予約制です。
ご希望の方は、クリニックまでお越しいただき予約をお願いします。
お電話での問い合わせも可能です。
2.禁煙プログラムと保険診療
基本的には禁煙手順書に則り標準的な治療プログラムで禁煙を行います。
プログラムは12週間で、合計5回の診察があります。
保険診療で治療を行うためには条件があります。
タバコ依存度(TDS)
ブリンクマンインデックス
の2つをクリアする必要があります。お電話でご確認ください。
3.禁煙補助薬
当院ではほぼ全員チャンピックスを用いています。
12週間の間、内服を行います。
ニコチンとドパミンの関係を、喫煙するしないに関係なく、一定に保ってくれます。
このため、禁煙状態でも普通で過ごすことができます。
この結果、12週間後にはニコチンが不要な身体に戻ります。
4.こころの依存 (精神依存)
「禁煙開始したよ!もう1か月続いているんだ。でもやっぱり吸いたくなっちゃう。」
この状況は、ニコチンの身体的依存はもうありません。でも吸いたいんです。
食後に一服したいんです。仕事がひと段落して一服したいんです。
なぜでしょうか?
こころが「タバコを吸うと良かったんだよなぁ」と思っているのです。気持ちよかった思い出です。これが再喫煙を引き起こします。医学用語では精神依存と言います。
しかし、軽い気持ちで手を出してしまうとまたニコチン依存症(特に身体依存状態)に戻るため、以前の喫煙者に元通りです。もったいないですよ。
最終的に禁煙の成功を決めるのは、この「こころの依存」です。
そのサポートを私たちが行います。
禁煙の動機を「○○○○のため!」と明確にして、ぜひ一歩踏み出してご連絡ください。
TEL 048-551-1500