栄養指導

栄養士のひとりごと

日本人の栄養状態・食生活は戦後の「飢餓」から「飽食」と言われるまでに急変化し、現在では、生活習慣病の大きな要因の一つとして問題視されています。

今、この現状を正しく理解し、実践していかなければ、日本の将来に大きな影響を及ぼすかも知れません。(ちょっとおおげさですかねえ。)

古人(貝原益軒)の養生訓の一説に、「禍(わざわい)は口よりいで、病は口より入る」といへり。口の出しいれ、常に慎むべし。と・・・・・。口に入れるものには細心の注意を払い、慎重にせよと説いているのです。

毎日とる食事だからこそ、重要なのです。病に向かった食べ方をしていたら、早く気づいて欲しいと思っています。

栄養指導(栄養相談)ってどんなことするの?

医師の指示のもと糖尿病・脂質異常症・高血圧症などの患者様を対象に、フードモデルや資料を使用し、個別に病態に沿った食事指導を行います。

これらの指導は、知識のご提供だけではなく、患者様の生活に合わせ実践可能なことから食事療法のアドバイスを行います。

また、当院の管理栄養士は、健康運動指導士の資格を取得していますので、必要であれば適切な運動方法についても助言させて頂いています。

栄養指導は予約制になりますので、ご相談を希望される方は医師にお申し出ください。

栄養指導の流れ

医師から栄養指導の依頼が出ます。事前にあなたの病歴や検査結果をカルテより読みとり、あなたの体の状態を把握しておきます。

あなたとの面接 (事前に予約、または空きがあれば、当日でもOK)

①食事時間や睡眠時間など、1日の過ごし方をお話ください。

②具体的に1日にあなたが、口にする食事内容についてお聞きし、あなたの食事の特徴や癖を調査します。

③検査結果や食事の聞き取りよりあなたの食生活についての問題点をみつ け、あなたの病態にあった食生活のアドバイスをします。

初回の栄養指導を受けて頂き、検査結果や病態により必要であれば、その後も相談を継続して頂く事があります。

*糖尿病の方は、自己判断の食事療法でコントロール不良となり来院する方もいらっしゃいます。必ず、1度はあなたの食習慣の診断を受けて頂く事をお勧めします。

*健診等で黄色信号の灯った方、今です。

高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病は、痛い・つらい等の自覚症状がないために、放置され、重症化するケースも少なくありません。

深刻な状態にならないうちに、食習慣の見直しをしてみませんか?