最後のバックヤードツアーレポート
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最後のバックヤードツアー
2月20日、大阪府立国際児童文学館へ行ってきました。
引っ越し屋さんのワゴンやダンボールが山積み!(エントランス附近)
1階の児童書コーナーも荷物が山積み
1階受付カウンターもこの状態
いたるところにゴミ袋が…
書庫に向かう通路にはゴミ袋が…
貴重書書庫にはいった見学者たち
日本初の児童書をはじめ、江戸後期、
明治の貴重な図書2万冊を収めた貴重書庫
ここで、約2万冊
70万冊ということは、
この35倍の本を所蔵するということです。
すでにかなり持ち出されている
日々、どんどん運び出される、悲しい風景。
この書架も空っぽ。
ここも…
悲しいお引っ越し待ちの本が…
どんどん運び出されていく…
この隙間から、未来が見えるか…
ちょっと、悲しいレポートになってしまいました。
わかったこと。◎移転先の中央図書館では、ゴールデンウィークあたりから公開されるということ。◎ただし、貴重書は公開しない方針だということ◎つまり,当面は一般の児童書だけが公開されるということ◎移転先と重複して所蔵されている児童書は一部を吹田市に寄付する以外は破棄される模様であること◎児童文学館では、本のケースや帯、雑誌だと付録の類まで保管していたが、図書館ではそれができない。それらの保管先(避難先、預け先、引き取り先)を模索中であること◎運営する財団は大阪府から3年の業務委託を受けていること◎その間に、ノウハウなどを図書館司書へ引き継ぐ予定であること◎3年経つと財団との契約が切れる恐れがあること(たぶん、そうなるのではないかなあ)◎そうなると、司書の方が図書館業務と兼務して貴重な資料図書を扱うことになる◎専門の研究員の方ではないので、資料図書類の研究はストップするであろうとのこと◎研究ができないなら、いま、出版社から受けている年間2万冊近い新刊書の寄付もストップすると思われる◎いま子ども達相手に展開されている、数々のイベントも司書の方ではできないことが多いのではないか◎国内外への研究や情報の発信も、とうぜん止まるだろう◎ここで触れていいのかどうかわからないが…◎文学館から中央図書館へ移り引き続き仕事を続ける方は1.5人◎0.5とは、つまり、給与を大阪府と半々で持つ方がひとり◎正式に雇用が続く方はひとりだけ!◎その他の方々は失職する運命にある◎貴重資料の未来も心配だが…◎失職する人々の未来も深刻だ◎人間の未来も担保せず、移転だけを先走る政策は、いかがなものだろうか…◎考えれば、考えるほど、今回の移転は不可解で腹立たしい!