“日本の宝”is“大阪の宝”プロジェクト
【発足】
平成21年6月23日
【趣旨】
“日本の宝”is“大阪の宝”プロジェクトとは、学識経験者および作家を中心とする有志が集まり、大阪府立国際児童文学館の70万点余りにおよぶ貴重な児童文学を中心とする資料の保管方法や研究・収集活動を、大阪府もしくは他の主体により継続あるいは継承されるよう広く一般に呼びかけるとともに、同館を普及させるために同館所蔵の資料の利活用を促すことで、我が国が誇る同館の児童文学等の資料価値を高めることを主たる活動目的としています。
では、このプロジェクトがどのような経緯のもとに発足したのかをご説明します。
私たちは、昨今の「児童文学館廃止論」を耳にするたびに、大阪府知事をはじめ一部の市民の皆様に少なからず誤解を持たれているのでは、と考えています。
たとえば、公立図書館の「図書」と児童文学館の「資料」には決定的な違いがあります。
いずれも「蔵書」という形で所蔵されていますが、あまねく人々に貸し出される目的で集められた児童図書と、破損等から価値を損なわないよう後代に申し送る目的で集められた児童文学の各種資料とは、基本的に収蔵方法や利用目的が異なります。先ずはそこに気づいて欲しい、というお願いが根底にあります。
しかし「資料」とは言え、その存在をより多くの人々に知られ、利活用されることは、とても大切なことです。そしてそのときこそ、この貴重な資料群は、府民ひいては国民の役立つものとなり、日本の宝としての輝きをより一層増すことでしょう。そのような大切な宝が大阪にあることを知らないひとが、まだまだ多いのは残念なことであり、皆様にお知らせするチャネルや窓口が少なかったのではとの忸怩たる想いもあります。
以上の趣旨のもとで、私たちはこのプロジェクトを発足させました。
“日本の宝”is“大阪の宝”と名付けたのは、この想いを込めた結果生まれた言葉です。
プロジェクト発足にあたり、「日本の宝 is 大阪の宝」というステートメントを開発し、それを視覚化したのが、本マークです。ここで言葉とマークは一体です。
「円は日本の象徴=日の丸」に通じます。基本カラーも赤にしています。そして、重なり合う3つの輪は「過去」「現在」「未来」を表します。当館の「資料の本質=時を超えたアーカイブ」を示しています。そして、横に引かれたラインの重なりは、蔵書の多さを示しています。当プロジェクトだけでなく、児童文学館の存続あるいは資料の存続、研究/収集活動機能の継承を願う全ての人々のためにチカラとなれるよう、本ステートメントとマークを考案しました。
私たちの具体的な活動としては、次のようなものを考えています。
◎児童文学館とその資料の存在をより多くの皆様に知って戴くことで、同館への来場者を促してゆく。
◎以上のための企画/アイデアをご提案してゆく。
◎研究/収集したハードおよびソフトを広く大阪府民はもちろん、日本はもとより世界の市民/企業にも利活用して戴けるような案を模索してゆく。
当プロジェクトの趣旨にご賛同下さる方は、是非とも大阪国際児童文学館にお運び戴き、同館のバックヤードツアーやイベントにご参加戴くなど、先ずは御自身の目で同館を見て下さい。そして、今回の児童文学館廃止に関する率直なご意見をお寄せ下さい。
【構成者】
鎌苅 宏司(代表) …大阪学院大学教授
田中 有史 …株式会社 田中有史オフィス代表
豊下 康次 …絵文字作家
福井 誠 …流通科学大学教授 (50音順)
※当プロジェクトは、学識経験者および作家により構成されています
【住所】
“日本の宝”is“大阪の宝”プロジェクトの住所
〒550-0014
大阪府大阪市西区北堀江1-1-15 堀江新ビル三階「アークビル株式会社」内
TEL: 06-6537-0111
FAX: 06-6541-0647 E-mail:nihonnotakara2009@gmail.com