2014年9月~2015年7月までの活動記録
2015年6月13日(土)
漢検実施日
試験会場 ニュルンベルク工科大学ゲオルク・ジモン・オーム
2015年6月8日(月)
午前9:30から11:30
①赤ちゃん・幼稚園世代のお子さんをお持ちのお母さん方からの質問受けます!コーナー
予防接種について、ドイツでのママ友について、子供同士の交友関係で気を付けること、学校での宗教・Ethik(道徳)授業について
②子育ての先輩を囲んでの座談会 その2
ギムナジウム高学年のお子さんがいらっしゃるS様、大学生の息子さんがいらっしゃるI様をゲストにお迎えし、お話を伺いました。
お子さんたちが、日本語を維持していけるように工夫してこられたこと:
母親とは完全日本語、ドイツにいるときは補習校、ドイツ学園(横浜)では日本語・歴史・地理の授業、漢検、
通信教育、本、体験入学、日本の友達との文通
子ども達が高学年になるにつれて、学校は、進路指導や職業ガイダンスなどをしてくれるのかどうか: 進路指導はあまりなし、自己責任によるところが大きい。
-Praktikum(実習)について
学校によるが、どのような職業があるかと言うガイダンス有(9年生、11年生など)。
9年生以降、Praktikumをする場所などをどんどん探して、興味の向く仕事を探す。(学校、幼稚園、獣医、老人ホーム、銀行、企業など)
学校から指定される一週間、または休暇中に経験を重ねる。
Praktikumをしたという証明書を出してもらい、履歴書に書けるように準備しておく。
-進路について
学校によるが、11、12年生で大学訪問することもある。
大学の学科によっては、数週間のPraktikumが条件になっているところもあるので、自分でネットで情報を検索しておく。
Abiの前に申し込みが必要な学科もあるので、事前に調べておくこと。
足切りのある学科の場合、どの系統のどの科目が有利か調べる。
学校・Abiについて:
9年生までの成績は後では問われない、10年生で一段階レベルアップし、11・12年生でまた一段階難しくなる。
思春期の子ども達に起こりうること、対応の仕方: 親に対する反抗は自立の過程で起こるもの、親が本気で対峙していることを示す、
またはすぐに対決に持ち込まず、一歩引いて時間をおく。
飲酒・タバコ・ドラッグなどは高校生時代に周囲でいろいろ起こるが、結局は自分の判断で手を出さない。
結果こういうことが起こりえると言う情報・知識を親子間で話すのも大事。
生きた体験談をお聞かせいただき、これから先のイメージができた気がしますし、また進路選択においては親としてどうサポートしたらいいか、新たな課題が見えてきました。
お忙しい中、ゲストのお二方にはお時間を作っていただき、また参加者の皆さんには遠方からも集まっていただき、ありがとうございました。
2015年5月11日(月)
午前9:30から11:30
①子育ての先輩を囲んでの座談会 その1
主にドイツで成人に至るまでの子育てを経験されたSさん・Tさんをお迎えし、お話を伺いました。
アイデンティティについて: ドイツ社会で生きていくにあたって、幼稚園時代から「自分の意見をはっきり言うこと」が常に求められる。
学校教育の力もものすごく作用するので、どうしてもドイツ的思考、ドイツ語で考えるようになる。
一方でルーツの日本については誇りを持っている。親の心的態度の影響大。日本の祖父母・親戚の協力。
言語を通して人格が形成される部分は大きい。
環境・社会の力: 周りの子供・大人(先生含め)の日本への良い意味・悪い意味でのステレオタイプ的な見方や
社会的情勢もかなり影響する。育つ環境(何人が多く住む地域か)
日本語学習: 自分からスイッチが入るといつからでも子供はやる。親はその素地を作っておくこと。
母親の態度は影響力大: ドイツと日本の良い(もちろん良くないところもあるが)面を繋ぎ合わせ、それを身を持って示す。
両文化の良いところを内面化する子供を育てたいと言う気持ちで育てたらよい。
それには日本語の良さを母親自身も認識すること。
育児は育自。
人間として魅力のある人になるように子供を育てることが大目標。
悩みや学校でのことなどの話し相手になり続け、子供の味方であるということを言葉または態度で伝える。
普段は目の前の宿題やテストなどについて、ついガミガミ言ってしまいがちですが、大人に至るまでの長期的な過程を意識して、今後子育てに当たってみようと思いました。
ゲストの先生方にはお忙しい中お時間を作っていただき、また14名の参加者の皆さんには遠くからも集まっていただき、ありがとうございました!
② 幼稚園から小学校低学年向けの教材・本のフリマ
日本語を育てる知育教材、知育おもちゃ、絵本セットなど
2015年3月9日(月)
午前9:30から11:30
① 『マルチリンガル教育への招待 言語資源としての外国人・日本人年少者』
中島和子編著 ひつじ書房 2010年
6章 バイリンガル育成の理論的モデル 前半 ワング・フィルモア
L2言語習得の必要条件、子供の頭の中で起こっていることとは、母語喪失の危険性について
② モデルストーリー(経験者による体験談)が日本語学習継続のきっかけに
③ カレーライスワークショップのフィードバック、まとめ
2015年2月7日(土)
午前10:00から13:00
親子ワークショップ第2弾 『カレーライスを作ろう!』
カレーライスについて簡単な導入: 家ではどのようなカレーを食べるか、カレーの具材、5大栄養素と献立について
カレーライスの作り方: 調理手順の説明・確認
調理実習: 4班に分かれる、煮込んでいる間に副菜サラダとラッシーを作る、班ごとにポスター作成
班ごとのポスターを発表、自分の作ったものと他の班のカレーも試食
片付ける
2012年度に行いました親子ワークショップ『日本のおくふろの味、おみそ汁を知ろう、作ろう、食べよう』の第2弾です。
子どもたちの記憶に残る良い時間になることを願って、参加者でアイデアを出し合って企画実行しました。
子どもたちが日本語による調理実習を経験することで、家庭内言語を超えた言語使用とアクティブなインプットを目指します。
年齢・学年の枠を超えた子供同士、家族外の大人の日本語話者との交流を促すことによって、子どもたちはさまざまな日本語を体験します。
事後、子供用レシピと班ごとのポスター、写真を小冊子にまとめて参加者にお渡しします。
2015年2月2日(月)
午前9:30から11:30
① お子さんの言葉の発達面をメインに皆さんの近況をそれぞれお話していただきました。
今後も時々お伺いしますので、勉強会の前にはお子さんの言葉の状況がどうかなど、メモしてみてください。
他の方の状況を聞いて、参考になるところは取り入れて活用してください。
② フランクフルトの日本文化言語センターが、『つなぐ』という海外に住む子供たちの日本語習得・継承を考える冊子を刊行されました。
当勉強会のメンバーの方々も、事前調査アンケートに参加されました。多面的で充実した内容の一部を皆さんで読み合わせしました。
キーワード:
子ども・子どもを包む家庭・日本語教室や補習校・母語集団 の枠組みで考える。
言葉を独り歩きさせない。
母語話者モデルからの解放(複言語で育つ子供の言葉を母語話者と比べない)、できることに注目、必要があれば子供は学習する(必要性が感じられなければ学習しない)
アンケート報告(補習校との関わり方 通学への悩みと解消した理由)
②親子ワークショップ第2弾『カレーライスを作ろう!』企画内容をつめました。
この催しは参加者全員でアイデアを出し合って内容を検討し、準備は手分けして行います。
ワークショップ当日、子どもたちが日本語による調理実習を経験することで、家庭内言語を超えた言語使用とアクティブなインプットを目指します。
年齢・学年の枠を超えた子供同士、家族外の大人の日本語話者との交流を促すことによって、さまざまな日本語を体験できます。
③今年度はあと3回勉強会の日程を作る予定です。
皆さんにとって有意義な時間となるよう、話し合ってみたいこと、興味のあること、今悩んでいること、などテーマのご提案をお願いします。
これはいつでも受け付けていますので、メールでご連絡ください。
2015年1月4日(日)10:30~15:00
子どものための新年会 2015
今年の干支について、書き初め、お正月遊び(かるた、百人一首、羽子板)、昼食持ち寄りビュッフェ、
お正月の歌 3曲、総合学習コーナー テーマは「初詣」、絵馬作成、つきたてお餅を食べる
総合学習コーナーでは、小学生以上の子供たちが初詣に関する発表を行いました。
①初日の出について 調べ学習発表とクイズ(日の出、日の入りのタイミング)
②初詣に関するクイズ (鳥居、賽銭箱、おみくじなど)
③おみくじについて 調べ学習発表と子供全員でおみくじ引き体験
④どうして初詣をするようになったか (歳神様、除夜詣、初詣)
⑤お寺と神社のお参りの仕方の違いについて (プレゼンテーションと、その後お参りの仕方をみんなで実際にやってみる)
8家族約30人で盛りだくさんのプログラムを楽しみました。
参加者家族それぞれが係りを分担し、それがうまく機能し合って盛会となりました。
子供たちはドイツにいながら、日本のお正月文化を存分に体験できたと思います。
オーガナイザーのUさんはじめ皆さま、お疲れさまでした。
2014年11月10日(月)
午前9:30から11:30
①過去の研究発表をひとつ読みあう。(日本語継承に見出す意味について)
②2012年発表の研究論文を前もって読んで来て、話し合う。 (ことばとアイデンティティの意味)
・子ども達は、自分を何人だと思っていて、~人という言葉をどう使い分けているか。
・日本にルーツがあることで経験した、うれしい経験、つらい経験
・親の「現地文化に馴染めこめない」という状況について
どんなところに難しさを感じていて、またどんな努力をしているか
③「子どものための新年会 2015」企画始める。
2014年10月13日(月)
午前9:30から11:30
①皆さんの日本、日本語に関わる「夏休み体験談」:日本の小学校への体験入学についての感想、日本への一時帰国の際に計画的にやっていることなど。
②世界各地の継承語教育の取り組みについて (MHB研究会海外継承日本語部会より)
③過去の研究発表(家庭内での日本語教育観について)読みあった。
④イベント企画(新年会、ワークショップ)、今後の予定