2011年11月~2012年7月までの活動記録
2012年7月9日(月)
午前9:30~11:30
① カルダー先生の講演会を聞いて
最も印象に残ったことを皆さんにお話いただきました。
カルダー先生のTV番組を最後まで見ました。
② 今後の方向性について
8月、9月は夏休み中なのでお休み。10月からまた始めます。
『バイリンガル教育の方法』第9章から始め、それが終わったら来年はじめから『マルチリンガル教育への招待』中島和子著を扱います。
理論を学習するのと、実践面での話し合いを組み合わせていきます。
話し合いたいポイントについては、随時受け付けますので、思いついたらメールでお知らせください。
2012年6月18日(月)
午前9:30~午後1:30
講演会: 「海外で子供の言葉を伸ばす」
講師:カルダー淑子先生
カルダー先生に勉強会に来ていただき、家庭での言語支援についてお話いただきました。
その後持ち寄りのランチ会をしました。たくさんの方にご協力いただき、ありがとうございました。
2012年6月16日(土)
午後14:00開場、講演会14:20~16:30
講演会「補習校における母語支援」
講師:カルダー淑子先生(プリンストン日本語学校理事長)
会場:Bildungszentrum Nürnberg, Gewerbemuseumsplatz 2, Fabersaal
アメリカ・ニュージャージー州プリンストン日本語学校の理事長であり、継承語教育研究の第一人者であるカルダー淑子先生をニュルンベルクへお招きし、「補習校における母語支援」についての講演会を開催いたしました。たくさんの方のご参加、ありがとうございました。
2012年5月14日(月)
午前9:30~11:30
① 中島和子著 1998
『バイリンガル教育の方法 12歳までに親と教師ができること』 アルク
第7章 「海外子女とバイリンガル教育」
現地校と補習校の組み合わせで育つバイリンガル:バイリンガル、バイカルチャー、バイリテラシーになる可能性大。母語は家庭と週末の補習校で学習。週一の補習校だけに任せていては不十分。第二言語は現地校で毎日接触しているので、十分な刺激が得られている。5-6年でネイティブ並みの力がつく。
補習校生徒の2言語の発達:基本的会話力の習得に2年。5-6年生で入国した子供の方が有利。子供の性格と滞在年数が大きな要因。母語での読みの基礎が外国語の読みの習得に役立つ。読みの学年平均に近づく度合いでみると、7-9才で海外に出た子供が一番伸び率が良い。
日本語の保持:補習校の学習を通して母語の保持発達は可能。しかし子供が小さいほど、使わなくなった言語の元のレベルが低いほど、言語喪失が速い。10-12才で入国した子は、日本語力は下降しない。
2言語の関係:L1とL2には相関関係がある。日本語の保持では、話し言葉を保つことが大事。読解力の保持は、話し言葉の保持と関係あり。どのくらいきちんと使いわけるか。
② 6月にカルダー淑子先生をお迎えするにあたっての事前学習
継承語教育の専門家であるカルダー淑子先生をニュルンベルクにお迎えします。
6月16日(土)午後に講演会、6月18日(月)午前に勉強会にてお話をいただく予定です。
まずは先生の紹介文を以下のリンクから読んでみてください。
http://www.pja-nj.org/members_mail/09march24_calder.htm
参加者13名。
4月は学校の春休み中でしたので、勉強会は開催しませんでした。
2012年3月12日(月)
午前9:30~11:30
① 中島和子著 1998.
『バイリンガル教育の方法 12歳までに親と教師ができること』 アルク
第4章 家庭で育てるバイリンガル
「国語力」と「日本語力」の違いについて
家庭の役割: 第一言語をしっかり育てること。母語が現地語にどんどん置換され、母語の発達が進まない場合、子どもの言葉全体の発達が阻止されたり、遅れたりする、親子コミュニケーションの断絶、アイデンティティの混乱が起こることがある。
使い分けと接触量、接触の質(親のできること)
日本語使用を促すストラテジー
② 三森ゆりか著 『論理的に考える力を引き出す 親子でできるコミュニケーションスキルのトレーニング』の紹介
参加者:11名
2012年3月4日(日)
午前11時~16時
親子イベント第2回 「みんなで作る ひな祭り」
ひな祭りに関連した遊び、工作、「うれしいひなまつり」を歌う、そもそもひな祭りとは何かの説明(紙芝居)、
雛人形の解説(雛人形を飾ります)、持ち寄りでお昼ご飯(ちらし寿司、からあげなど)とデザート、春の歌。
14家族約50人で楽しくお祝いできました。
2012年2月13日(月)
午前9:30から11:30① 中島和子著 1998
『バイリンガル教育の方法 12歳までに親と教師ができること』 アルク
第2章 子どもの母語の発達と年齢 の続き (各時代区分における具体的な話)
第3章 バイリンガル教育の理論 (カミンズの「2言語共有説」「氷山説」「2言語相互依存の原則」、
ランドレイとアラードの理論)
参加者:14名
2012年1月9日(月)
午前9:30から11:30① 中島和子著 1998
『バイリンガル教育の方法 12歳までに親と教師ができること』 アルク
第2章 子どもの母語の発達と年齢
バイリンガルの子供の母語: 母語とは何か。各家庭では、どの言語に当たるのか。
年齢と母語の形成: 言語形成期を段階ごとにわけ、それぞれの悩み、課題を話し合う。 ゆりかご時代以降は次回に持ち越し。 しかし、そもそもゆりかご時代、子ども部屋時代、遊び友達時代、というのが時代に合っていない面がある。その点も再考慮要。
大切な本の読み聞かせ: 年齢があがっても効果あり。
臨界期説とバイリンガル: どの年齢になっても、言語の習得が不可能になることはない。
参加者: 休み明けで学校の初日ということもあり、今までより少なめの11名。しかし、活発に議論できました。
2012年1月6日(祝、金)
11時から16時
親子イベント第1回 「子どものための新年会2012」 書き初め、日本のお正月遊び、持ち寄りの昼食とおやつ、おもちつき など
9家族約30人で、楽しい時間を過ごしました。
2011年12月12日(月)
午前9:30から11:30
① 中島和子著 1998
『バイリンガル教育の方法 12歳までに親と教師ができること』 アルク
第1章 バイリンガルとは?
これをもとに、「バイリンガル」という実はあいまいな概念に関わる様々な要素(2言語の到達度・自転車モデル、バイリンガルの4技能、発達過程における分類、文化習得による分類、母語の社会的地位)を確認しました。親の意識として、どこを目指すのか、子供にどうなってほしいかを考える際に参考になるのではないでしょうか。
② 子供のときに2言語環境にあった方にお話を伺いました。
言葉の使い分けの徹底(家庭内と外)、言葉を習得するというのはその文化・行動規範も習得するということ、アイデンティティができていく過程での外からの影響、複数の文化への適応能力がついたこと、人・学校・教師との積極的な良いつながり、家族の絆、親のサポートが支えだったこと、言葉には日常会話レベル(小学校程度)と高次レベル(中・高・大学)があるが、高校・大学時代に留学して集中的に学習することによって両言語とものびたことなど、複数言語環境で子供を育てていく中で認識しておくべきたくさんのポイントが含まれていました。また、大人の視点からはなかなか知りえない、複数文化に揺れる子供時代の心情もお聞きする事ができました。
③ バイリンガル教育、継承語教育関連のお勧め書籍リストを作成しました。まだお手元にない方は、矢野までお知らせください。
皆さんから寄せられたお勧めサイトは、5.役立つリンク集 に載せました。参加者 17名
2011年11月14日(月)
午前9:30から11:30
① この勉強会の発足にあたって
② 出席者の自己紹介、勉強会で知りたい事、やりたい事をお話いただきました。
③ この勉強会の進め方について
④ 継承語について導入
参加者 18名