人工内耳リハビリ日記:会議で苦戦する

  • 人工内耳の音入れをしてから1ヶ月。もっとも苦戦しているのは会議である。

  • とある会議。話者のキャッチするためにミニマイクロホン2プラスを使用。この集まりは会議といっても話しあいではなく、上の人が一方的にやることを指示する会なので、その人の近くにマイクを置く。大きい部屋の後ろの席にいても声が人工内耳に直接届く。人工内耳のみで聞くよりは声がはっきりする。しかも音漏れなし。

  • また別のある会議。対面+マスク+ソーシャルディスタンス+マイク。難聴者にはハードルが高い音環境である。配慮いただきマイクが追加されたが、くぐもった声がそのままマイクで増幅されるだけなのでほとんど聞き取れなかった。ミニマイクロホン2プラスなどいろいろ試してみたが、なにをやりとりしているのはほとんどわからず参加できず。ものすごく穴埋めがたくさんある「ほとんど穴埋め」問題を解いているみたいな時間だった。

  • 仕方ないので資料だけ読んで過ごす。聞き取りの役に立ってないのにマイクを逐一立ったり座ったり受け渡して使っていただいてひじょうに申し訳なく、ただ心理的負債感だけが残った。次から議事録見るので遠慮する旨を申し入れた。他みたいにZOOMにしてもらえば聞き取り問題はほんとは解決なのだが導入は無理だろう…。諦めぎみであった。

  • さらにその翌日に別の会議。授業でも使うようなワイヤレスのマイクを使っていただき、そのスピーカーをわたしが座っている机の上に置いていただいた。スピーカーが間近にあるので声がめちゃくちゃ大きくなり、おかげでUDトークの認識も格段によくなって内容を把握できた。

  • ただ、他の会議参加者の方がたはうるさくてたまらんかっただろうなあ…。あと、マイクをご用意いただいたり、マイクを渡すのにいちいち立ったり座ったりしてもらって申し訳ないなという心理的負債感は半端なく続く。せめてものリカバリーをと片付けは自分もおこなったのであった。