人工内耳リハビリ日記:人工内耳を見せに行く

  • 神奈川にいた時から診ていただいているX先生のところで人工内耳手術後初診察。7月はじめに紹介状を受け取って以来なので5ヶ月ぶりくらいである。X先生は自分のオーディトリー・ニューロパシーを見つけてくれた先生である。出会っていなかったらきっと今頃路頭に迷っていたにちがいない。足を向けて寝られない。

  • X先生、今日はすごい声を張っているなあと思ったが実は違っていた。手術前より自分のほうが聴こえるようになっていたみたい。手術直前は音声認識アプリを使わないとX先生とほとんど会話できない状態だったのが、今日はほぼ見なくても会話が続くようになっていた(マスクなのではっきり目にしゃべってもらっていたが)。先生も「よかったなあ」ってめっちゃ喜んでくれていた(笑

  • リハビリについて。音声認識アプリに頼らず声だけで話をする練習をすすめられる。そういう話ができる人を確保する必要がある。ひとりものにはハードルが高いが、いろんな場での雑談の機会をつくりたい。

  • 両耳人工内耳について。将来的に右もいずれ人工内耳の可能性ありとのこと。左の聞こえが落ち着いてからの話になるのだろう。

  • その他、聴覚の各種課題を受ける。手術前と手術後(現在)の成績を比較することができた。今のほうが結果がいいとは言えないのだが、これからも成績が変わる可能性があるというので次回診察時もやることになった。

  • 左耳に刺激を入れるため右耳には補聴器を入れたままがよい、とのことで補聴器の調整も補聴器技術者の方にしてもらう。左になるべく音の刺激がいくといいが。

  • 次回診察は4ヶ月後の翌年3月。このころは聞こえ方がどう変わっているのだろう。

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  • 翌日、「きこえライフ」というサイトに載せていただいたインタビュー記事でX先生からの「(人工内耳をしている)私たちにしかわからない音の世界が広がっている」という言葉にふれたことを伝え忘れたなあと診察のお礼方々メールで翌日伝えたら、返事に「本当に嬉しかった」など「嬉しい」が3つも入っていた。なんといういい先生であろうか。めぐりあってほんとによかった。

  • そんなわけで、この日から翌週月曜まで巷では3連休だったのだが、行楽地に出かけたわけでもぜいたくな外食をしたわけでもなかったにもかかわらず元気が出て金沢に戻ったのだった。